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幽霊学園  作者: 久遠 零


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 外出予定日までの一週間は至音(しおん)が想像するよりもあっという間に過ぎ去った。ついに外出日当日になった。

 外出日は生憎の雨、と言うことは無く清々しいほどの雲一つない晴天だった。また、気温もちょうど良く外でも過ごしやすい気候だ。至音は待ち合わせ場所となっている校門に向かった。


「やっっっと、来たねー。外出の日が!」


 (はるか)は誰よりもテンションが高く、待ち構えている。


「遥ちゃんおはよう」

「どうしたの?至音、なんか元気がないんじゃない?せっかくの外出だよー。楽しもー!」


 遥は拳を突き上げる。至音も遠慮ながらも一緒に拳を上げた。


「遥、私達を置いていくなんてひどいよ」

「そうだよ。あっ、至音さん。おはよう」

「カレンちゃん、苺花(いちか)ちゃん、おはよう」


 全員が揃った所で、担任がタイミング良く現れた。


「大切な物を渡しに来た」


 担任は至音の首にネックレスをかける。それについている宝石はなんとも幻想的な色をしていた。灰色の中に青色のオーロラが入り込んでいるかのようだった。


「それは引率者となるものがつけるものだ。肌身離さず身につけていろよ」


 力強く頷いて、宝石を握りしめた。そのまま、無くさないように服の内側に入れた。担任に見送られながら、校門の外を出る。普段はもやがかかったように外の様子がぼんやりとしか見えないから、みんな期待と緊張が入り混じった面持ちだった。それを見て、担任が笑う。


「はは、お前ら緊張しすぎだろ。もっと気楽に行って来い。何か起こった時は必ず助けに行く。失敗でも何でもしてこい」


 少しだけ皆の顔が和らいだ。

 校門の外に出ると、なんてことない普通の町並みだった。すると、遥が突然笑い出した。


「ふふ、なんで私達あんな緊張してたんだろー。今思うとめっちゃおもしろ。それにーカレンと苺花は1度外出てたんだよね?」

「そうだけど、雰囲気に飲まれたね」


 苺花はまだ笑いが止まらないようで、声を抑えるように静かに笑っている。


「そしたらー早速可愛い服探しに行こうー!」

「待って、待って、幼馴染の子に会いに行くんじゃないの?」

「もー、至音は真面目だなー。あいつの前で変な格好は出来ないでしょ。だから服を買いに行くの。何もおかしなことはない」

「まあ、それなら良いのか?」

「コ゚ーゴー!」


 4人はデパートに向けて歩き出す。お金は普通に買い物をする程度には問題ない金額を貰っている。

 しばらく歩いていると、大型ショッピングモールを見つけた。


「こんな所あったんだ。前来た時は分からなかった」

「前回、苺花たちは反対方向に行ったのかもね」


「みんな!お店についたしーコーディネート対決しようー。ルールは簡単、それぞれ私、朝倉(あさくら)遥に似合うと思う服を持ってくる。そして、私が一番いいなってなった人の勝利!」

「景品はあるの?」

「いい質問だねー至音。景品は私がコーディネートした服を着れることにする!それじゃあー、よーい、スターート!!」


 遥の合図で一斉に服を探しに行った。


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