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幽霊学園  作者: 久遠 零


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 至音(しおん)(はるか)は職員室につく。


「失礼しまーす!」

朝倉(あさくら)遥に上天(かみあま)至音か、一体何のようだ?」


 私達のクラスの担任が気だるそうにこちらに来る。そんなのは気にもとめず、遥は話し出す。


「あの!私達、外出許可が欲しいんです!」

「2人か?」

「いえ、カレンと苺花(いちか)を入れて4人で行きたいです!」

「目的は?」

「もちろん、私の未練解決です。至音によると私の幼馴染がキーパーソンだそうで会ってみることにしました」


 それを聞いた担任は引き出しから紙を出し、つらつらと書き出す。そして、私達に紙を差し出す。そこには「外出許可」と書かれてあった。下の方に書かれている注意事項を指さしながら、話し始める。


「注意事項について説明する。まず、幽霊は支援者または教師から半径100メートル以上は離れられない。透明な壁があると思え。次に途中の寄り道は可能だが、基本的に未練に関する行動以外はしないこと。後、未練に関係する人間以外に幽霊だとバレてはいけない。まあ、そんなところだ。外出予定日は来週の休みにしといた」


 遥は担任から用紙を受け取り、喜んで飛び跳ねる。


「センセーありがとー!」


 そのまま、駆け足で職員室を出ていく。至音もそれに置いてかれまいと、歩き出したところを担任に止められた。


「上天至音、今回の未練、お前はどう予想をしている?」

「多分、幼馴染と仲直りすることが未練だと思ってますけど」

「そうか。それなら今回は未練解決の瞬間に成仏をしてしまうかも知れない。もし、その場で成仏したら水晶みたいなものが落ちるはずだ。それを持って返ってこい。頑張れよ」

「わかりました」


 話を聞いて、改めて他の人たちは幽霊で、ただ未練が解決するまでのほんの少しの間、この世界に留まっているに過ぎないと感じさせられた。自分のために未練を解決しないといけないが、確実に仲を深めている友達を1年後必ず失うと言う恐怖が至音を襲ってきた。

 職員室を出ても遥はいない。どうやら、先に帰ったようだ。至音は急いで帰るべきだと分かっていながらも、とぼとぼと歩く。行きの廊下は輝いた夕日の光が窓から指してきていたが、帰りの廊下は日が落ちて蛍光灯がうっすらと輝いているだけだった。

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