第2話…面接・事務所・面接?
-必要なのはスマホだけ!在宅で出来るVTuber-
『なんだこれ…?』
変なタイトルにつられてクリックする
『必要なのはスマホだけ…在宅で出来る…配信業か…ポルキャス戻りにくいし応募してみるか…』
ボタンをクリックしてトークアプリLINKに追加して応募をする
すると直ぐにメッセージが届いた
-ご応募ありがとうございます。面接を行いたいのですが本日は可能でしょうか?-
『はや!?ええっと、-本日何時でしょうか?-』
-18時はどうでしょうか?-
『-可能です-っと』
「何が可能なの?」
『新しい在宅で出来る仕事の面接』
「その行動力、休憩で生かしなよ」
呆れ返る玲緒を他所に面接の支度をする
カメラ無しの音声だけだが一応メモを用意する
18時
「本日はどうぞよろしくお願いします」
『よろしくお願いします』
「配信してたこととかありますか?」
『ポイキャスで2年ほど活動していました』
「なるほど、住まいはどちらで?」
『住まいは…』
住み聞くとかめちゃくちゃ怪しいけど、多分事務所だと普通なのかな?
「理想の姿とかありますか?」
『VTuberとか詳しくないんで、今調べた感じなんですけどコトイブの白花さんとかほしらんじの倉宮さんとかですかね』
「そういう可愛い系は声と合いませんよ。Vの世界ですと声に合わないと批判が多くなり伸びない傾向があります。もっと自分だと思う人いませんか?」
声に合わない…理想の姿が…
『調べるので待ってください』
Vの世界って厳しいんだなぁ…
『ほしらんじの猫原さんとか音鹿さんとか』
「いいですね。声が大人系なので似合いますよ。それではねこっとを入れて枠周りしてください。100人行ったらアイコン渡すのでそれまではシルエットの方使っててください。ポルッターもアカウント作ったら教えてください」
『わかりました。ありがとうございました』
「どうだった?」
『なんか受かった』
「良かったじゃん」
玲緒に受かったことだけ報告してねこっとをダウンロードする
『名前か…りんでいいや』
名前を作りアカウント作り事務所に報告して枠周りをする
玲香という人のアイコンをクリックする
-こんにちは、りんさん初めまして。使い方分かりますか?-
『ねこっと入れたばっかりで分からないんですよねっと』
-この辺にあるこのボタン押すと…-
『ふむふむ…なるほど…』
ねこっとのこと、使い方、枠周りの方法等を丁寧に教えてもらった
-『ありがとうございます』-
-ちなみに、りんさんは事務所勢の方?-
-『一応事務所勢なんですけど、事務所のホームページみて先輩方調べても出でこないんですよね』-
-そうなんだね!色んな人のところに行って先輩と出会えるといいね!-
それからたわいもない話をしてその枠を後にした。
それから徐々にフォロワーを増やしていき3日が経った
気になるきつねの姿を見てクリックすることにした
-1週間以内に登録したりんさん行っらっしゃい!-
-『こんにちは』-
-プロフ見た感じ配信者だよね?りんさんって事務所勢の方?-
-『配信者です。一応事務所なんですけど先輩と合わなくて…』-
-そんなことある!?なんて事務所か教えて貰ってもいい?-
-『事務所の人からは教えるなって言われてるので他言無用でお願いします』-
-わかった。みんなも秘密ね!-
-『S_CRAFTって所です』-
-聞いた事ないな…みんなはある?-
-「初めて聞いた」-
-「怪しい感じするなぁ」-
-先輩と出会えるといいけど…他にはなんかある?-
-『ねこっと入れてとしか言われてなくて、使い方も何も教えて貰えなくて、100人行ったらアイコン渡すねしか言われてないんですよ』-
-それやばくない?-
-「調べたけど事務所の法人番号ないよ」-
-「ホームページみてきたけど、聞いた事ないライバーさんばっかだった」-
-えぇ!?そんなことある!?-
-「大手の事務所さんにご連絡して相談した方がいいかも」-
-うちの事務所とか来た方がいいよ-
-『わかりました。皆さんありがとうございました』-
スターロードの想像さんという所でもきつねさんの所で話した事と同じ話をしたら
-うちの事務所おいで-
と勧誘された。
その言葉に背中を押され大手事務所2社にご連絡をした。
スターロードには、事実を話したら面接したいと言われ直ぐに面接をした。
『こんにちは、今日はよろしくお願いします』
「こんにちは、スターロードの徳間です。うちの想像がおいでと言ったことでご連絡してくださったんですよね。ありがとうございます」
『そうです。想像さんに今いる事務所の話をしたらうちにおいでと言われまして』
「では、所属した際の注意点等話させていただきます」
10分程度の話をして面接は終了となった。
『ありがとうございました』
「こちらこそありがとうございました。合否はまた連絡させていただきます」
次の日にはRookプロからも面接の連絡が来た。
「こんにちは、今日はよろしくお願いします。Rookプロの石間です」
『こんにちは、今日はよろしくお願いします』
「現在の事務所の件で、うちのきつねに相談したらうちにおいでとお誘いされたんですね」
『はい、そうです』
「現在の事務所さんの話を聞いても大丈夫ですか?」
それから、100人行ってアイコンが貰えること、声と合わないからとなりたい姿を拒否されたこと全てを話した。
『こんな感じです』
「そうなんですね。大変申し訳ないんですが、そちらの事務所から移籍して大丈夫かの確認だけ取ってもらっても大丈夫でしょうか?確認取れましたらDMの方へ写真を送ってください」
『わかりました』
「今日はありがとうございました」
『こちらこそお時間いただきありがとうございました』
電話後直ぐにLINKにて事務所に連絡を入れたら衝撃のメッセージが届いた
-如月さんとは契約をしてないので、他の事務所行っても大丈夫ですよ。報酬とかで困ったら相談にはのりますのでまた連絡してください。ありがとうございました-
びっくりした。契約しなければなんも説明しないのかと思った
その後すぐにRookプロに連絡を入れて結果を待ったのだった
3日後
『ふぁ!?』
お風呂上がりのボケっとした頭で通知を見てびっくりした
「どしたー?」
『合格の連絡来てる』
「どこの事務所からだった?」
『最初に受けたスターロードから』
「良かったじゃん」
玲緒に合格の画面を見せながら報告をして、直ぐにスターロードに連絡を入れた
『ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いしますっと』
DaycodeのURLをクリックしてサーバーに参加する。
それと同時に、Rook事務所へ面接していただいたのに今回の面接は無かった事にさせてほしいと連絡を入れた
ポルッターのアイコンを首チョンパした身体だけの物に変えてスターロードからの連絡を待ったのだった