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「私と彼は愛し合っているの!貴方のせいで私と彼は結婚出来ないのよ!早く彼のために離婚しなさいっ!」
セリアへそう言い放った女は彼が貧乏でセリアの金で自分の住む家が建てられた事を知らなかった。
「それに彼は貴方との結婚が苦痛だそうよ!」
顔を真っ赤にしながら怒り狂う女を見たセリアは呆れて何も言えなかった。
彼女は何も知らないのだ。自分の家が私の金で建てられ、結婚生活など1日も送った事が無く、女の家に行かない日は男はほかの女の所に行っていることを。
「そうですか、彼がそんなに私と離婚したがっているのですね。分かりましたわ。離婚しますので帰ってくださる?」
「言われなくてもそのつもりよ!!」
そうして、セリアはデニスに離婚がしたい旨を伝え、邸宅に来るように伝えた。
そうして、離婚することになったのだった。