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元々、デニスとは双方の両親が決めた結婚だった。


デニスには当時、付き合っていた恋人がおり両親はセリアとの結婚をギリギリまで伝えず、結婚式の1か月前に伝えた。駆け落ちでもされては困るからだ。


だからこそ、急に結婚を知らされたデニスはセリアを顔も見たことがない時から大嫌いだった。


彼はセリアとの結婚を知らされる数日前に当時の恋人と結婚の約束をしていたのだ。だが彼女の家は貧しかった。そして彼の家も貧しかったのだ。


だから両親は金のあるセリアとの結婚を無理矢理にでも進めた。



セリアは一人娘であった。彼女以外の子供は居らず、跡取り娘だったため、婿を取らなければなかった。しかし、彼女は大の男嫌いであった。勿論、結婚願望はなく、遠縁の子供を養子にすればいいと考えていた。しかし、彼女の両親はセリアには結婚して欲しいと考えていた。

そこで、デニスに目をつけた。デニスの両親にセリアと結婚させるなら金を援助すると持ちかけたのだ。

そして、セリアも結婚を結婚式の1か月前に知らされた。両親はセリアが男と結婚するならば死んでやると普段から言っていたためだ。

そして、1か月後に結婚する顔も知らないデニスが大っ嫌いだった。



セリアがなぜここまで男嫌い何かと言うとセリアの父が浮気性で家に帰る事はなく、その上ギャンブルが好きでたまに家に帰ってきたと思えば金をせびりに来た。

そして、セリアの友人の婚約者達は浮気を婚約段階からし、婚約者を蔑ろにしていた。


そのため、彼女は大の男嫌いになって行った。



そんな顔も見たことがない段階からお互い嫌い同士であった2人が結婚して上手くいくはずもなく、デニスは当時の恋人へ家をセリアの金で建てさせ、そこに入り浸っていた。

セリアはデニスを居ないものとして金を渡し関わりと持とうとしなかった。



そうして結婚半年目、デニスの恋人であり愛人の女がセリアの住む邸宅へ乗り込んで来たのであった。


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