評価をしない系読者(作者)の本音
――なぜ評価をしないのですか?
読み終わって満足したときには、「評価を入れる」ということが頭からすっぽ抜けているからです。
――評価、感想お願いしますなんて後書きに書かれている作品でもですか?
はい。
――いや、でも書いてありますよね、それはちゃんと目にしているんですよね?
そうですね。ちゃんと理解しています。でも、その後書きを読んだとしても「あ~、評価ほしくてみんな必死ね~」と思うだけで、どうも自分が評価をするという概念が頭の中にないようなのです。
筆者は、基本的になろうの作品を読んだときに評価をすることがありません。
なぜかと言われると上記のとおりでして、それでもちゃんとポイント評価しないとなあと頑張っていた時期が一応あったことはありました。たしか、3日もしないうちに頭の中から消え去りました。
それから、筆者は、いわゆる「妖怪ブックマーク外し」と呼ばれ多くの作者さんから恐れられている類いの読者でもあります。
完結した作品は容赦なくブックマークを外します。後日談や番外編が更新されるかもしれないでしょ?ですか――正直に申し上げると、そういうのいらない派なのでやっぱり外します。
なぜこれらのようなことになってしまうのかというと、読者たる筆者にとって、なろうは本棚、ブックマークは栞という認識でしかないからなのでしょう。
本棚から選んだ本に栞をはさみ、読み終わったらまた本棚に戻す。そこに評価という要素は存在しない。
作者さんたちが日々ブックマーク、ポイントの上下に一喜一憂し、Twitterで活動報告で、あるいは作品中で評価されるための創意工夫をされていることはもちろん知っているけど、つい忘れてしまう癖は治らないのです。
そんなの、自分で小説を書くようになったら絶対ブックマークとかポイントとか気にするようになるんだからね! お前も妖怪に怯えればいいんだ! と思われる方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
ええ、なりました。はじめてなろうに投稿して3日くらいは。
PVがどれくらいあったのか気になる、ポイントが入ったか気になる、ランキング入りしたか気になる――これは精神衛生上あまりよろしくないなと思い、一切の評価チェック断ちを実行することにしました。
おかげさまで、心安らかに過ごせるようになりました。作品の評価が気になって夜も眠れないという方、一度思い切って評価チェック断ちしてみるというのはいかがでしょう。おすすめです。
もちろん、評価される、感想やレビューをもらえるのはとてもうれしいことです。
しかし、あまり評価を気にしすぎると精神的に苦しいですし、自分が書きたい物語があるから書いているのか評価がほしくて書いているのかわからなくなってしまいそうで、筆者は「評価を気にする自分」になりたくないのです。
そんなわけで、作者たる筆者も普段ポイントのことを意識していないという状況にあり、ますます評価をしない読者化が進むのでした。
あ、一応ね、申し訳ないとは思っています。
でも、だからといって作者さまのモチベーションのためにも、好きな作品をエタらせないためにもちゃんと評価しよう、作者さまを絶望の淵に叩き落とすブックマーク外しはしないようにしよう、なんて、殊勝な心がけをしてみたところで、やっぱり長続きしないと思うのでやりません。
気が向いたら評価します。ブックマークはこれからも問答無用で外します。感想、レビューは書かずにはいられない衝動に駆られたら書きます。
そういえば、レビューを書いた作品に評価を入れていない人はその作品をちゃんと読んでいない、愛がない、みたいな意見を見かけましたが、筆者は評価は忘れてしまうけど感想やレビューはたまに書くんですよね。あと、評価忘れちゃうけどファンアートも描きます。愛に溢れています。そこのところ、どうか誤解しないでください。
あ、みなさんご存知かとは思いますが一応解説しときますと、ユーザーページでそのユーザーさんがどんな作品に評価したかを見ることができるんですね、ほんとやめてほしいんですけど。
評価や感想がほしいなら、もっと自分から積極的に動くべきだってことで(その意見は否定しない)、これらの項目やブックマーク、お気に入りユーザーなんかをわざわざチェックして、「だからあなたは感想をもらえないのだ」なんて言っている方たちをたまにエッセイ界隈で見かけますけど、そういったことを覗かれるのっていやじゃないんでしょうかね、筆者は絶対いやですけど。
それにほら、もしかしたら歴史やSFもののブックマークが多いけど、実は非公開でTS銀髪幼女コレクションを作っている人なんていたりするかもしれませんし、公開、非公開を選べるブックマークやお気に入りユーザー数を判断材料にするのはちょっとやめておいたほうがいいのでは、などと思ったりもします。
別に筆者の非公開ブックマークフォルダが銀髪幼女で埋め尽くされているわけではないですよ。ほんとです。
たしかにTSものは好きですが、銀髪幼女である必要性を別段筆者は感じておらず、というか、どうせなら筆者はTS幼女ではなくナイスなショタっ子――できればショタジジイで非公開ブックマークを埋め尽くしたいので、よい作品をご存知のかたはぜひご一報ください。
結論:
・好きに読ませろ。
・評価した作品一覧、非公開にできないもんですかね。
そうですね、評価しないとブラウザを閉じられない機能とか実装されたら評価するようになるんじゃないでしょうか。
あと、ブックマークが評価ポイント扱いされるのがわりと諸悪の根源、不幸の始まりだと思っています。