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ぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~  作者: なつみん
4:清帝国編
33/40

8:湯治 3

この度はぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~8:湯治 3を読んでいただきありがとうございます。

ぶっちゃけかなりどうでもいい話ではあるので、駆け足で進めてテンポアップを謀りたい今日この頃。

 唯への儀式は成功した。したはいいのだが…。


「確実に性能が落ちています…!」

「まぁ、そりゃそうだろうな」


 ドラゴン討伐の帰路その途中にて、唯は普通に朝起きるように目覚めた。

 生きていてこそ儲けものとするならば、唯は偉業を成し遂げその上今も生きている。

 普通の境遇ならそれで上々だろう。

 生きているだけでいいと、ここで旅が終わりならと、それならそれでよかったのだろう。

 しかし、残念ながら彼女たちの境遇はそんなところでは終われなかったのだ。


 利き手である左腕は酷使の末、今はろくに動かない。

 縦に大きく残った傷は痕になって、敗北した傷としてもう一生消えないだろう。

 右腕も左腕に比べればましといった程度で、十分な大怪我を負っていた。

 そして、ピリピリとした痺れが残り違和感が残る。

 ベストなコンディションを作っている事が基本な唯にとって、残った全身の疲労感もまた調子の悪さに拍車をかける。


 性能が落ちていると言った通り、前ほど強いイメージのまま自由に体を動かすなんて事はできそうにない。


「まぁしかし、とりあえずでアンティーノに戻っているはいいが、どうしたものかな…」

 唯のけがを魔法で治し、ロビンは小規模な魔術の繰り返しで順調に回復している。

 しかし、2人はすぐに戦えるような状況でもなく、アリアも魔力が無尽蔵とはいえ、最大値から見れば十分に少ないのも事実。

 ここいらで休息はどうしても必要であった。


「あとどれくらいでつくんだぁー…」

「そうですね。行きに比べ少しゆっくりな調子で帰ってしたから、明日中にはつくんじゃないでしょうか」

「あぁー…、10日ぐらいかかったか?行きが大体7日ぐらいで」

「て言っても、セイラ君以外は基本私もロビンもアリアさんも寝てましたからね」

「たしかに10日っていう感じもあまりしない」


 和気あいあいと帰路を進む。

 唯がいった通り大体荷馬車にいる組は寝て過ごす事が多かった。

 唯やロビンは怪我の影響で長く起きてるとやはり辛いし、アリアも寝れる時に寝るというスタンスを貫いていた。

 そのため全員が起きているというのも、この10日間では珍しくあった。



 ー翌昼過ぎアンティーノギルド会館ー

 ドラゴン討伐が完了したことを報告する。

 そして都合がいいことに、というか狙っていたのであろうアーサーが仁王立ちしていた。

 もちろんいつもの高笑いと、たぶんまた何時間と待ちぼうけさせられているのであろうライトニングを添えて。

「はーはっはっはっ!まずは討伐おめでと…」

「オラッ!」


 言葉の途中でアリアが、アーサーの顔面をグーパンチで殴った。

 しかも魔力を込めての、全力だった。

 アーサーが転けた後も馬乗りマウントで殴り付ける。完全な八つ当たりだった。

「てめぇ!!あえてちゃんと情報を寄越さなかったな!」

「はーはっはっはー!いたい!!」


 ひとしきり殴り終えたあとアリアはマウントを解除した。

「…はーはっはっはっ…。はぁ…。ひ、ひとまずおめでとう」

 アリアの顔色を伺いながらいつもより小さな高笑いで成功を祝う。


「はーはっはっはっ!()()()()()()、こうやって生きている」

「あん…?」

「…私も昔はバカをやって倒したぐらいだ。本当におめでとう」

「皆は理解はしていると思うが、残念ながらスタートラインにすらまだたどり着いていない。しかし幸運なことに、スタートの合図もきられていない」


 アーサーはたぶん今この世界で一番魔王討伐を悲願としている。そして、今が好機だとも考えていた。

 スタートラインというのも、魔王討伐を始める約3ヶ月弱を指しているのだろう。


「はっきり言おう。まだ君たちは弱い」

 アーサーの言葉には力がある。

 悲願のために生涯を取り付かれた男は、最後のピースと考えている唯たち一行に期待どころか、全額ベッドしている。


 そして言葉の力以上に、全員自覚している。

 言ってしまえば()()()()に、実質殺された事。

 情報不足であるが、それ以上に見通しが甘かった事。

 強大な敵を前に自身の弱さを嘆くしかできなかった事。

 役者不足な上に伸び代がなく、大きな戦局に流されるままであった事。


 4人居れば各々が反省を、後悔を、いろいろな思いを残す結果であった。


「そして、今の君たちには時間すらあまり残されていないが、出来ることも同時にない。よって君たちには、報償金を与えるのと休暇をとってもらう!」

 事実そのまま鞭として突き付けつつ、同時に飴も用意していた。

「はーはっはっはっ!行き先こそ()()させて貰うが、温泉に浸かって湯治でもどうだ!?」

 そして飴もどうやらただの飴では無さそうだ。

 アーサーがあえて指定してくるのだ、どうも怪しくてたまらない。


 しかし、怪しいが無駄な事も今までそう対してなかった様にも思える。

 アーサーからの指定には、各々に新しい気付きのようなものが着いてまわってきていた。

 きっと今回もろくでもないだろうが行かない選択もなかった。


 こうして長くかかった湯治詐欺も伏線回収できてなんとアーサーは便利なん…ゲフンゲフン。

 4人は指定された湯治先、ここアンティーノから西にグンタマを越え更にその先、清の西方の大都市“帝都”に居を構える事になる。

 湯治先は帝都の少し外れにあるのだが、利便性を考えた結果だった。


 とにかく急ぎという訳でもないので、また15,6日かけ陸路を進む。

あとがきです!どうもなつみんです。

圧倒的早さを重視して執筆した結果中一日という投稿。

頑張ったぞ!偉いぞ!って誉めてくれる年上のお姉さんかお兄さんがほしくない?ほしい!

という訳で次回予告

湯治の続きか主要キャラ以外の番外編を書きたい。以上!

どのみちどっちも書くので、次に繋ぐにはどっちが楽か考え、書くだけではある。

次回8:湯治 4or8:湯治 番外編でお会いしましょう。

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