精霊契約!
「ふんふーん♪ふふんふふーん♪
んー?すーっごい気持ち良さそーな魔力発見!
見に行ってみよーっと!」
クレア家の遥か上空の近くを飛んでいた彼女、それを感じたのは一瞬、その一瞬が彼女にはとても心地よく、暖かく感じたのだ。
★★★★★★
今日は珍しく、アリシアさんがクロエとルル兄を連れてどこかに行き、ビクトリアさんの子供がそろそろ生まれるということで、家の中があたふたしていた。
そういう事で、僕は珍しく僕のお世話係のキアラさんと2人と言う約1ヶ月の間で初めての経験をしていた。
「きあらさんはこどもはいるの?」
キアラさんはルル兄とミル姉のお世話係もしている人で今はクロエと僕のお世話係をしてくれていると言う凄い人らしい。
「そうですね成人した息子が2人と娘が1人居ますよ。
それと私のことはキアラとお呼びください」
「どんなこなの?」
「そうですね、3人ともルルーシュ様ぐらいの時はやんちゃでしたが、今はそれぞれの夢の為に頑張ってる優しい子達ですよ」
子供の話をするキアラはとても優しく、暖かい顔をしていた。
しばらく話していると、いつの間にか寝てしまっていたようで起きた時には、ビクトリアさんが佳境を迎えたようでキアラも赤ちゃんの方へ行ってしまって、1人になった。
「ねぇね!ちょっといい?」
1人になって数分窓から妖精的なのが入ってきた。
こういうの見ると本当に異世界なんだなぁって改めて実感する。
「いいけど、だれ?」
忘れてたとばかりにあっ!という顔をして妖精的なのは自己紹介を始めた。
「私は始原精霊だよー!名前は無いよー」
「ぼくのなまえはしゃるろって・り・くれあっていいます。
ところで、なんでなまえないんですか?」
「精霊は契約をするときに名前をつけて契約をするんだよ!だから無いの!」
「へぇー」
「だから私と契約してよ!」
「いいよ〜」
何か精霊と契約するとか人生で初めての体験だしこの先にまたできるか分からないのでやろうと思う。
あと、すっごく面白そうだしね。
「ほんと!じゃあ私の名前を決めて!」
「んー、ルーシー、君の名前はルーシーね!」
「わかった!」
『始原の精霊、名をルーシーとし、シャルロッテ・リ・クレアとの契約をここに誓う』
そう言ってからルーシーが僕の額にキスをした。
すると、ルーシーからぽかぽかしたものが僕の体の中に入って来るのを感じた。
「これで契約は完了だよ!」
「ちゃんときいてなかったけど、けいやくするとどうなるの?」
「えっとね、まず私は始原の水精霊だから、シャルロッテの水属性魔法の適正が一気に上がるから、その恩恵で魔法レベルもちょっとは上がるかな?あとは魔力も増えるよ!基本的にはそんな感じだと思う」
「へー」
この後ルーシーと僕の話やルーシーがこれまで見てきた話をしばらくしていた。
今日1日は話をしたり聞いたりの1日だったと思う。
ルーシーを雷属性の精霊から始原の水精霊に変えました。
変えた理由としては……特に意味はなかったりします。
僕のルーシーのイメージが雷属性より水属性っぽくね?と思ったのでこうなりました。