序章~墜ちた天使~
少々、変更致しました
風が吹き荒れている。しかしなぜだか今はその風が心地良かった
最期だからだろうか
耳は風に当たって感覚がなくなってきている
その人物は静かに笑った
「 」
その言葉を最後に10階ほどの高さから飛び降りた
◇◆◇◆
目の前が白く輝いて見える
しかしその瞬間、少年は優しくその光に包み込まれた
そして流れに導かれるかのように漂ってゆく
少年は長い夢を見た
そこでは少年は、自由な鳥だった。大空をどこまでも飛べる気がした
しばらく飛ぶとそこには若木があり、枝先にとまった
とまるべきのように感じたのだ
するとだんだんと若木は成長していく、やがて若木はとても大きく、美しい大樹へと姿を変えた
声が聞こえてくる
”そなたは罪を犯した”
声は幾つもの声が交わって聞こえる。若い女性、老人、青年、子供・・・
”しかしそなたにはまだ役目が残っている、そこでチャンスとやり直すための新しき名を授けよう”
ひどく眠い
少年の朦朧とした意識は今にも途切れそうだった
”そなたの新しき名はルーズベルト・・・”
しかしそこで少年の意識は遠のいてしまう
だが最後に一言だけ聞き取れた
”堕ちてしまいし、天の子よ”
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