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世界観

『概略』


「水」「火」「風」「木」「金」「土」「光」「闇」「月」

以上の9つの属性に、もうひとつを加えた合計10要素からこの世界は成り立っている。


自然が顕現した存在である“精霊”が根本にあって、

生命すべての歴史や生活に深く関わっている。


マナに満ちたこの星では多種多様な種が起こり、

現在、繁栄種族として勢力を増やす人間種族を筆頭に、

数多くの生物がそれぞれの価値観、社会様式に基づいて生活している。



『マナ(魔力)』


世界中に溢れる神秘の源。源泉であり触媒。

とかそれっぽいことをいってるが、実際はよくわかってなかったりする。


マナは様々な形で常に世界中を循環している。

後述する精霊とはマナがよどみなく流れるよう監視する管理者である。

(と、精霊たちが自分たちでそう言ってる)


マナを指して魔力と呼びはじめたのは人間達である。

彼らは自分達の領域外の事象を「魔」、そこに生きるものを「魔物」、

それらを用いる手段を「魔法」と呼び、いつのまにかそれが他種族にも定着した。


世の中、言ったもん勝ちである。


※世界中どこにでもあふれている普遍的な力だが、

それがいったいどういう理屈で作用を生じ、

事象を及ぼしているかはほとんどまったくわかっていない。


マナが介入すれば、他種族間での生殖すら可能となる。

一見すると嫌、ムリというほど種族間差がある間柄でもだいたいなんとかなる。


世界中の生き物を坩堝のなかで混ぜ合わそうとするかのようなこの作用については、

基本的にどの種族も否定的な立場をとっている。

恐らく、自分達の種族性を守ろうとする本能による、生理的拒否感だろうと言われている。



『精霊』


「地の六精」水 火 風 木 金 土


けっこう頻繁にその姿を見ることができる身近な精霊種

それぞれの象徴する自然のなかに存在し、その土地のマナバランスに務める。


これらの6属性のマナは、人間の魔法使いにも扱いやすいと言われている。

精霊の姿が見かけられる容易さと、

魔法としての扱いやすさの相関関係はいまいちよくわかっていない。


精霊の容姿には基本、個体差がないが、

考え方や他の生き物との接し方には環境などからの差がみられる。


一応、それぞれの属性によってだいたいの性格も傾向がわかれていて、


「火」ウンディーネ 冷静

「水」サラマンデル 熱血

「風」シルフィリア 奔放

「木」ドートリー  温厚

「金」ゴールジュ  傲慢

「土」ノーミデス  おっとり


とかなり大雑把にカテゴライズされており、しかもそれでだいたいあってる。


なお、少なくとも今まで過去に知られている精霊は皆、例外なく女性体である。

理由? ――マナのおおいなる意志であろう。


「天の三精」光 闇 月


存在だけは知られている稀少な精霊種。

なぜ存在しているかわかるかというと、地の六精が言っていたからである。

実際にその姿を見た生物は人間、その他の種族含めても皆無だと言う。


その外見や思考、在り方まで含めて全てが謎に包まれている。

あえてその謎を知っている存在がいるとしたら“竜”だろうが、

そんなどうでもいいことを連中に訊ねでもしたら、きっとあくび交じりに焼殺されるりゅうこわい。


※どこの誰がいってるかも定かでない説によると、

地の六精と天の三精の違いは、率直に対象を理解できるか否かだという。

火や水はそれがどういったものであるかわかりやすい。

だから、魔法として使う場合も頭のなかでイメージしやすく、扱いやすい。


一方、「光」とか「闇」とかいわれてもよくわからない。

「月」に至っては、一体なんのことですかという話である。

だから、使えない。

認識できないからこそ、精霊の姿もまた認識することができない。


※人間ではない魔物の一部には闇属性の魔法を扱う者がいる。

それは、人間と違って夜に慣れ、闇に慣れており、

そうした魔法を使えるのも「闇を認識できるからこそ」だという考えである。



『属性』


そもそも、属性とはなんぞやという話は随分と古くからある。

水、火、風、木、金、土、光、闇、月。

さっくり分けられているように思えるが、

実際に起こる現象についてこの9つに分別するのは難しい。


例えば、火の灯りと光の灯りは違うのか、とか。

火をおこして大気に生じる上昇気流は、

「火」の及ぼす力か、それとも「風」の力なのか、とか。

上記のような例はいくらでもある。


様々な事象は重複し、曲解され、誤解されており、

一部では9属性による分類という大前提が間違っているのではという意見もある。



『十番目の属性』


9つの属性に+1として存在すると言われている、名前のない属性。


世界創生の神話にいわく、

マナが満ち、9つの精霊が誕生したことで万物の生命が生まれた。

しかし、万物はあまりに満ち満ちて、世界からあふれかえりそうになってしまった。


そのため、世界に対する安定要素として生み出された反属性である。

概念的な存在であり、名前もなく、それを体現する精霊もまた存在しない。


いちいち「十番目の属性」と言うのが面倒くさいので、

便宜的に「無」の属性と呼ばれることもある。



『暦』


世界が創生され、精霊が生まれた時からの始まりを精霊紀元としている。

九精にもう一つを加えた十日を一週として、五週で一月。十月を一年とする。


『言語』


精霊が世界中の生き物のなかで教えを与えた一部の種族に伝えられたものが、

精霊語として共通言語に扱われている。



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