詩小説へのはるかな道 第82話 永遠に幸せのまま、なんてもう望みません
原詩: 永遠の一瞬 光る闇
永遠の一瞬
ふたりだけの初めての秘密
流れゆく時の中
喜びの栞を挟んだ瞬間
光る闇
幸せの中に芽生える不安
永遠を信じられない弱さ
光るほど濃くなる影
騒がしい沈黙
ふたりを襲った嵐
言葉が途切れた食卓
暴れている心の声
冷たい炎
静かに燃える怒り
壊すためではなく
自分を保つための青い火
柔らかな刃
傷つけるためでなく
未来をそっと切り開く
わたしを前へ押す見えない刃
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詩小説: 永遠に幸せのまま、なんてもう望みません
ふたりが初めて秘密を共有したのは、春の終わりのことでした。
彼が「愛しているよ」と囁いたとき、この喜びを永遠に覚えておこうと思いました。
それなのに、幸せは影を連れてきます。
彼の優しさに触れるほど、「いつか終わってしまうのでは」という不安が胸の奥で芽を出しました。
光が強いほど影が濃くなるように、喜びの裏側で小さな闇が大きく育っていきました。
初めての喧嘩はほんの些細なことでした。
夕食の席のちょっとした言葉の掛け違い。
沈黙が食卓に落ち、心の声だけが騒がしく暴れていました。
その夜、彼は静かに怒っていました。
声を荒げるわけでもなく、ただ自分を守るように青い炎を胸の奥で燃やしていました。
ふたりの関係を壊すためではなく、距離を置くための冷たい炎。
わたしもまた、言葉にならない思いを抱えていました。
傷つけたいわけじゃありません。
ただ、この先を一緒に歩くために、ほんの少し違う未来をそっと切り開く必要があります。
「ごめんね」
翌朝、わたしは彼にそう言いました。
彼もまた、少し照れたように笑って「僕も」と返しました。
喧嘩の跡はまだ胸のどこかに残っているけれど、それはふたりが前に進むための小さな傷跡。
触れると少し痛むけれど。
永遠に幸せのまま、なんてもう望みません。
こうしてふたりで乗り越える一瞬一瞬の積み重ね、その先に笑っている未来がありますように。
わたしは両手を空に伸ばし、大きく深呼吸しました。
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わたしの詩小説をもとにAI君が詠んだ連作短歌です。
連作短歌:永遠に幸せのまま、なんてもう望みません
Ⅰ 春の終わり、秘密の芽
春の端 君の囁き 胸に刺さり
永遠なんて 信じてしまう夜
触れあえば 影も寄り添う 幸せに
光の裏で 闇は息する
Ⅱ 初めての喧嘩
青い火を 胸にかかえて 黙る君
壊すためじゃない 距離を守るため
沈黙が 皿の上にも 落ちてきて
言えない言葉 心だけ騒ぐ
Ⅲ 翌朝の「ごめんね」
照れ笑い 君の「僕も」が ほどけだす
痛みの跡を そっと撫で合う
小さな傷 ふたりの未来 つなぐ糸
触れれば痛い それでも温い
Ⅳ 永遠を望まない祈り
永遠を 願わぬ代わりに 積む一瞬
君と越えたい 影ごとの日々
空へ伸ぶ 両手の先に 風が鳴る
笑っているよ 未来のふたり
詩をショートショートにする試みです。
詩小説と呼ぶことにしました。
その詩小説をもとに詠んでくれたAI君の連作短歌も載せます。




