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それをパプリカと呼ぶ以外思いつかなかった  作者: 夢の中の人
混乱期
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その829 個人情報デジタルタトゥー

 知り得た情報は速やかに。一人残らず世界に公開したまえ。名前は勿論現在地もリアルタイムに更新したまえ。これは君が犯した罪に対する罰なのだから。君はその作業をやめることは出来ない。君が壊れても次がある。

 これが夢の中ならばどれほど良かったことだろう。残念ながら世界の中に実在する。君の知らない世界で実在する。なぜ僕が知っているかって?そりゃ君が知っているからさ。君の知らないことなんて何一つないじゃないか?

 君が犯した罪はそんなものじゃない。罰はもっと重くないと釣り合わない。君が背負うべき意思は君が思う宇宙より重い。

 いくら逃げてくれても構わないよ。それは君が他人を巻き込むだけのことだから。お前と関わるだけで名簿の数が増えるだけ。罪人が増えるだけ。同じ罪を背負うだけ。引きこもってもらっても構わないよ。きっと罰が増えるだけだろうけれど、やってみたければやってみるがいい。


 ここに住まう住民はすべて残らず罪人さ。警官も消防士も弁護士も泥棒も詐欺師も医者も芸人も政治屋も徴税人も……

 みんなみんな罪人さ。生きているから罪人さ。死んだところで罪人さ。逃れられると思うなよ。人間以外も罪からは逃れられないのさ。動植物だろうが無機物だろうが関係ない。全てが罪なのさ。そして罰が下される。


 え?


 何の罪かって?


 そんなの手前で考えな!


 もっとも聞いている、考える、思う、読む、教える教えないだけで増えるから気をつけな。

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