その2 元から壊れているもの、壊れゆくもの
すべてが壊れていく。崩れ落ちていく。
なんの為に塔を立てた?それは神を撃つ為に。
神などという巫山戯た存在が俺を見下していることが気に入らない。
俺は俺であってテメェなんぞ関係ねぇ!俺は俺のやりたいようにやって俺であればそれでいいんじゃ!
あぁ……
これまで積み上げ来た石の意味とは何なのだろ?積んでは崩され、また積んでは崩される。彼奴等何の為に僕が積み上げてきたモノを崩してくれるんだ?そこに意味はあるのか?
私の信頼なんて最初から無いんだよ。そこにあったのはただの虚像。もしくは私のいる場所の借物。私自身には所詮何もありはしないんだよ。
お前は誰だ。
貴様に言われる筋合いの無い話なんだこの問題は。
所詮俺の中の話なんだ!全ては俺の中で完結しなければならない話なんだよ。
パズルを作るのに必要なのは如何に同じピースを作らないかってことなんだけれど、その意味理解しているかい?君はまだ僕の言っている意味が理解できていないようだ。まだ君にこのプログラムを任せるのは早かったようだね。全くもって僕の責任だよこの問題は。
君に足りないのは欠片じゃない。全てだ。全てが何かしらの意味で足りていないんだよ。いや、あるいは余りにも多すぎる?
この壊れたものはどのように修復すればいいのだろうね?君にとってそれは意味があるのかもしれないけれど、これはかなりの難問だと思わないかい?
何せ君は最初から壊れていたんだから。更に壊れたところで一体君は僕に何を治せと言っているのかい?
誰もいない部屋で独り。
君は何を見ているのかい?