77話 かなりお疲れさまでした
〔第十六試合も終わり、予選も残すところあと一戦となりました。そしてついに、この最終試合で出てくるんですよね。〕
〔ええ。シードにふさわしい実力を有した精鋭中の精鋭が、とうとう姿を現しますよ。〕
〔観衆の皆様、拍手でお出迎えください!・・・全大会トーナメント優勝、第一騎士団長ミア隊の入場です!!〕
「─────────ッッ!!」
「ふあーっ!ミアだんちょ!やっと出番だねっ!?」
「はしゃぎすぎですよ、ミタネ副団長。・・・しかし、そうですね。そこまで体力が有り余っているなら、最初の試合はあなたに任せることにしましょうか。カイ君にフリとグリも、異論ないですね?」
「「はーい!」」
「了解。・・・ミタネ副団長、検討を祈ってるぞ!!」
「やったぁ!!むーちゃん、行ってくるね!」
〔ミア隊からの先行騎士は、ミタネ副団長だ!!小柄で愛らしい外見ですが、彼女のホームグラウンドは執務室!事務処理において、彼女の右に出る者はいません!!〕
〔戦闘面も・・・とにかく非常に『優秀』なんですよ。〕
〔優秀、ですか・・・ちょっと引っかかりますが、まあ見れば分かるでしょう!可愛らしいミトンを身に着けた、騎士団の頼れるマスコットキャラ、ミタネ副団長・・・その実力はいかに!!〕
「予選最終戦、第十七試合・・・・・・始め!・・・・・・。一本!」
〔・・・・・・え?〕
〔まあ・・・、見えないですよね。〕
〔戦闘が始まったかと思えば、彼が大剣ごと地に伏したんですが・・・。〕
「よーし、勝ったぁ!」
「ミタネ副団長、好調みたいですね。交代してもしょうがないですし、そのまま連戦でいきましょう。」
「りょーかい!」
〔も・・・もう一回見てみましょう!会場の皆様、ご注目ください!!〕
「・・・・・・始め!・・・・・・。一本!」
〔えっ・・・?〕
「一本!」
〔なっ・・・!!〕
「一本!」
〔ええっ、と・・・。〕
「始め!・・・一本!!第十七試合勝者、ミア隊!!」
「やったぁ!!」
〔予選・・・終わりました。〕
〔勝ったのはミア隊ですね。ミタネ副団長の解説、聞きますか?〕
〔いや・・・いいです。今はただ・・・予選でミア隊と当たってしまった隊の居た堪れなさを・・・噛み締めようと思います。〕
〔そうですね。ミア隊を予選で出したのは、ちょっと間違いだったのかもしれません。〕
〔そ・・・それでは午前の部、これにて終了いたしまーす。昼休憩はスクリーンに従って、諸連絡はスタジアム内部の本部まで。会場および視聴者の皆様、かなりお疲れさまでした・・・。〕
「・・・、・・・。」




