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夢から覚めたら

作者: 人間詩人

夢から覚めたら

闇だった

とてつもない闇だった

光の通る隙間すらない

空間

なんとか抜け出さなくてはならない

じたばたしても しょうがない

座禅でも組みながら

思考することにしよう

闇も ゆっくりと考えれば 自分が作り出したものだ

所業の悪さから生み出してしまったからだ

闇を 明るくするのも

自分しだいだ

行いを 一から見直してみる

悪さの部分は 改めよう

出来るだけ善行に励むようにすれば

闇からは逃れられるはずだ

人間など すぐに悪に

入り込むから困りものだ

また 悪は楽しいから

中毒のように延々と

続いてしまう

断ち切ろうとも心が

どっぷりと悪色に変色しているから

そう簡単には 抜け出せまい

人間とは悪欲との戦いなんだよ

善行は 難しい

非常に 難しい

だから悪へと向かう

人間の心は元々悪であり

いろんな教えが 悪を

弱めて来たが

いまだに悪は 断ち切れない

はびこっている

カビのようにべったりと

これは生き物である

人間の中にある

野生の仕業だろうな

出来ることならば

悪は 抑える思考で

生きたいものだ

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