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魔法学園都市の魔法使い  作者: 【健全版】ヨーラスやら
EP.1 英雄になれませんでした。
4/4

第一話(1)



重い瞼を開けて、太陽の光を浴びる。

曖昧な意識が覚醒していく。

周囲を見回し、国を傾げる。


「今の、夢…? 誰だったんだろう? 見覚えがないなぁ」


記憶を遡るが、どの思い出も無い。

ため息を吐き、背伸びする。

窓を開ける。

鳥が驚いて空へ飛んでいき、巨大な建物の隙間に消えてゆく。

二つの塔から成る魔法学園都市エンドウォール。


私の憧れである聖地に居るという実感を噛み締める。

厳しかった試験を突破した日を思い馳せて、拳を握り締めて突き上げる。


「よぉーし! 今日から私の魔法学園の生活が始まるぅ! うぇーい!」


嬉しすぎて、大きい声が出てしまう。


「うっさいなぁー」


私の隣のペットが蠢き始めた。

しばらくもこもこしていた布団から、もっさりとした髪の少女が出た。


「あーし、気持ちよく寝たんだけどなぁ」

「ご、ごめん」

「で、どうしたの? 元気が無かった昨日とは違って、ウキウキだね?」


そう問われて、私は口角を吊り上げる。


「だって、幼い頃からの夢を叶える為にやってきたんだよ! もう嬉しくて!」


ぐいぐいともっさり髪の少女に迫る。

そんな私はウザられているけど、気にしていない。


その時、寮長の声が響き渡る。


『エル・フランア。今すぐ寮の入り口に来て下さい』


私は首を傾げながら、寮の入り口に向かう。

そこに待っていたのは二人。


規則に厳しい事で有名な寮長。

もう一人は夢に出てきた、眼鏡を掛けた男性。


私を視認した後、前置きもなく、寮長が告げる。


「エル・フランア。この時を以て、貴様をバルド・ブールアの独立部隊に配属してもらう!」



こうして、エルの伝説が始まった。

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