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魔法学園都市の魔法使い  作者: 【健全版】ヨーラスやら
EP.1 英雄になれませんでした。
2/4

ブロローグ(2)

時は二週間前に遡る。




気づけば、僕は森の中に居た。

いつからここに居たのかは、分からない。

ボロボロの服装。

古びた靴。

亀裂が入った眼鏡。

自分の現状を確認してから、首を傾げた。

うっすらと前世の記憶はある。

僕は事故で死んたのだ、と自認する。

しかし、この現状に繋がるような説明はできない。

ため息を吐く。

考えても仕方ない。


すると、隣に身知らない人が居た。

爽やかな雰囲気を体現する男だ。

彼は僕を視認すると、何やら話しかけてきた。


「■■■? ■■」


その後、僕は自分の耳を指差して、両腕でバツを表した。

実は生まれつき、耳が聞こえないのだ。


爽やかな男は驚き、どう対応したいいのか、困惑しているようだ。

そんな様子を傍観しながら、僕はこれからの行動を考え始めた。


まずは高い所に行き、目的地を探そう。

そこから計画を組み立てたらいい。

自分を励まし、一歩を踏み出した。

振り返って見れば、爽やかな男は理解が追いつけず混乱していた。

手招いて誘導しようと試みる。

すると、僕に付いてくれた。

しばらく歩いてたら、小川が見えた。

これは運がいい。

流れていく方向に沿って進んでいけば、村に辿り着く可能性は僅かにある。

迷わず方向を切り替える。


脚が疲れたら、座って休む。

喉が渇いたら小川の水を飲む。

休憩タイムを繰り返しながら、歩き続けた。

そうしている間、陽が沈んでいく。

そろそろヤバいぞ、と思い始めた頃に水車に巡り合った。


「■■!?」


水車があるという事は村は近い!

希望を持って、どんどん歩いた。

くるっと野道を半周してみた結果、ようやく村に辿り着いた。


「うぁああああああ!」(意訳:うぇええええい!)

「◼️! ◼️◼️!」


ここまで頑張った甲斐が有った。

言葉は通じないけど、爽やかな男と手を取り合って喜んだ。


今度は爽やか男が先導して進んでくれた。

この調子で突き進むぞ!


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