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バレンタイン1/2





バレンタイン1



登場人物 俺・恂



恂「また、忌々しきこの日が来てしまいましたね。」


俺「そういう言葉はチョコをもらえない男子だけが口にして良い言葉だ。」


日にちが変わり、チェーンソー片手にフィーバーしているジェイソン君が用事を終えて還る14日の土曜日。


俺は普段ではなかなか眼にすることの出来ない我が悪友のため息姿を見た。


まぁ、三年目になると残念なことに(俺的にはとても嬉しいが)習慣となってしまったバレンタインデーの悲劇が始まるわけです。


恂「今年は何が来るのか考えただけで憂鬱になりますね。」




なぜ、仲が親しい人がみな鬼畜と称する恂がこんなに困るかと言うとある一人が恂にチョコを配るからなのです。


その配る人が問題なのです。


別に男とか体重が恂よりも重いといったことはなく(そのほうがおもしろいですけどね)チョコの中身が問題なのです。


俺「一昨年が下剤、去年が発ガン物質、今年はナンだろうね。」


その人が何を入れたのかは定かではないですが一昨年はチョコを食べた恂はおトイレにひたすら篭もっていました。


去年は訳の分からない炭を練りこんでいたそうです。


俺「まぁ、大丈夫だよ、きっと。多分…」


俺からすれば年に数回しか見られない弱りきった姿なので楽しみですが。


とりあえず、ザマーミロ!!!


トクトクトク・・・


俺「止めろ!!墨汁を頭からぶっ掛けるな!!」



トクトクトク・・・


恂「心配しなくてもジャージは黒色なので大丈夫ですよ。」



俺「そういう問題じゃねぇよ!!」



サラの墨汁は半分ほど減りましたよ、はい。




バレンタイン2



登場人物 俺・恂・詩織



その日の夕方若干やつれた恂が部屋に来た。


俺としては詩織が来るので帰って欲しいので敢えて嫌いなローズヒップを淹れてみたり(これは詩織のお気に入り)早く帰れという態度を取っていると怪訝な顔をした恂が口を開いた。


恂「口を開いてみて下さい、ハゲ。」


突っ込む気力もないです。


言われたとおりに口を開くと何かが俺の口に入り思わず飲み込んでしまった。


微かに口に残るのは甘い味。


俺が何を入れようとしたときにドアが開いて愛しい詩織登場。


紙袋から10センチ四方の箱をくれた。中にはチョコが入っており抱きつこうとしたら軽く避けられた。


(そうだ、いくら幼馴染でも恂が居たら出来ないよな。)


避けられた理由を明確にすると落ち着いた俺。


開けて見ると可愛らしい形のチョコが9つ。楽しく食べていると恂にも渡しているのが見えた。


それからしばらくして


詩織「そういえばチョコ見せてくれるんでしょ?スーパーボール入りの」


しばらくして、あぁと興味なさげに声を漏らした恂が指差すのは俺。

まさかと思って恂の荷物を見ると保存用と描かれた小箱は空っぽ。


それからのことは言いません、言えません。



ただ皆さん知っていました?ゴムって食べても早々には死なないらしいですよ?


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