兄妹1/兄妹2
兄妹1
登場人物 俺・妹(一歳年が離れている)
日付が変わるまで外で遊んでいたため昼過ぎまで爆睡。
とりあえず眠いのでもう一眠りしようと布団を被っているとドアの開く音がした。
俺「おかんか?」
ごそごそ
芽衣「違うよ、芽衣だよ。起きなさい〜」
俺「嫌じゃよ…眠い…あと一時間したら起きるわ。」
芽衣「えいっ!!これでどうだ!」
布団を捲くられたので寝返りを打ってビックリ!!
俺「お前何やその着グルミは!!」
なんと芽衣は緑色の怪獣っぽい顔だけが見えるキグルミを着ていた。
流石の俺も飛び起きた。
俺「そんなん何処で買ってきたんや!!」
ニコニコしたままクルッとその場で一回転。
芽衣「これ?恂にぃがこれ着て起こしに行けば起きるからって貸してくれた。なんか知り合いの店のを借りたんだって。」
思わず額に手を当ててしまった。
俺「お前もあいつも何考えてるかサッパリわからへんわ。」
芽衣はその日一日中キグルミを着たまま過ごした…
兄妹2
登場人物 俺・芽衣・恂
のんびりと高校生ライフを堪能していたある日
珍しく昼過ぎまで部屋に篭もりっきりの芽衣だったので何と無くどうかしたか聞いてみた。
返事は関係ない、の一点張りだったのでとりあえずそっとしておくことにした。
携帯をいじっているとインターホンが鳴ったので出るとこれまた珍しく珠の様な汗をかいた恂が玄関に居た。
俺「どうしたんや、めず……」
恂「黙ってください。いつかのように沈めますよ?それが嫌ならさっさとこの家から出て行ってください。
お金なら財布を渡しますから適当に時間を潰して置いてください。返事はいりません。では。」
そう言って家から追い出されてしまった俺。
寂しさを感じつつも古本屋で立ち読みして夕方になる頃に帰ると恂は既に帰っていたので芽衣の部屋へ。
『和也へ。入ってきたら穴と言う穴に待ち針を刺して全部引っこ抜いてあげますね。
早苗さんは芽衣ちゃんについていて上げてください。』
と孤独感を感じる手紙が貼ってあった。
後日、元気になった芽衣に何があったか聞いてみると生理痛があまりにも痛すぎて恂に助けを求めたとのこと。
なぁ妹よ、5メートルも離れていない兄じゃ不安なのか?