9———通知電話と転生———
何があったかもわからない、ただただ電話の内容を聞いている
リンゴちゃん、さて、これからどうなるのでしょう?
そういえば、このページを書いているとき、ものすごく寒くて
ついつい今までつけていた除湿を消したのですが
部屋の温度が低くても湿度があると暑いな~って
思ってしまったり・・・
季節の変わり目って大変ですなぁ。
あ、今回はシリアス+グロテスク表現があるよ!
こういうのはちょっとっていう人は飛ばしてね♪
最後の方にやよいちゃんから危ない遊びが・・・w
病院からの電話、緊急呼び出し、言われるがままに、
私は大きな病院へ走って急いで向かう。
この胸騒ぎが、自分の精神を駆り立てる。
こんなこと、自分でもあり得ないと思っている。
人のために私が病院へ走るなんて、考えられなかった
誰が搬送されたかもわからない、そもそも身内だと
誰が言っただろうか、他人が嫌い、人間が嫌だ
でも、それでもなぜか、足が、鼓動が、精神が。
前へ前へと走れと言ってくる。
もうわけがわからなくなりながら、カバンだけもって
走って病院へと来ていた。
息が切れる、呼吸がつらい、めったに走ったりしないから。
レベル持ちっていうけど、実質、言語でログインを
示しておかないと、たいていのステータスはただの人間
ナース「緑野リンゴ様ですね、こちらに。」
私「はい、あのっ、、、誰が、、、?」
ゼエゼエ言いながら聞くと、ナースさんが、とんでもない事を
口に出した。
それはーーー
ナース「昌君とやよいさんの友達ですよね、
家族の人たちは全員・・・、二人も生きているのが
おかしいくらいなんです、このまま山を越えるまで
見ていてあげてもらえませんか?」
私「え・・・・・――」
そして、ナースから、あの時のあっちも文字の契約書が
手渡された。
これを私に渡してほしいと、二人が言ったそうだ。
「転生契約書」
・・・そっか、二人はこれを書いていたんだ。
内容にそって読んでみると、色々なことが書かれている
――転生契約書――
転生をするにあたっての必要事項
その①この契約書は図書管理者のみ発行できる。
その者の手伝いをひとつ以上していること。
その②図書管理者の図書利用者、契約をしている
年長者と友達以上であること。
その③関係者以外の身内がすべて、
絶縁していること。
その④この契約書に血判で印を押し、なおかつ
転生後になりたい名義を記入すること
その⑤以上に従い、死相後、大切なその者にこの契約書を
図書管理者、及びに発行元に届けさせ、
管理者から転生後の場所を指定させることで
転生完了とする。
届人 緑野 リンゴ
提出先 ミネルバ
名 昌 転生後 ハルマ
―――
もう一方にも名前がちゃんと書いてある
届人 緑野 リンゴ
提出先 ミネルバ
名 やよい 転生後 チセ
・・・。
・・・・・。
だめだ、目の前が真っ白になる、しっかりしなきゃ。
こんな悲しい現実を、こんな無残な姿を、
見たくない、逃げたい、知りたくなかった。
あれ、心なしか昌が、
昌「・・・あ、・・・のか。」
え、まだ生きてるの?!こんな状態なのに、そんな、
昌「ようやく、思い出せたのに・・・、また。」
何が言いたいのかわからないけど、動かないように抑えて
昌が起きようとするのを止める私、
何かを言いたげにみている。
昌「なぁ、こんなちっさい声で言うのもなんだけど、
ありがとな、・・・・。」
やよい「ちゃんと、届けてよね、次は、っちゃんと・・・。」
私「え?なに?聞こえないよ!二人とも!!!」
そして、数十秒立たないうちに、ピ―――――っという
音が、部屋中に響き渡った。
よくわからない最後の言葉、ファンタジー物によくある
思いだした!ってやつだとしたら、遅すぎるよ。
そんなの、こんなことになる前に思い出せよ!
悲しみに浸って文句いってる場合じゃない!
走れリンゴ!
こんな時間に図書館に転移したら、さすがに失礼だろう
走るしかないんだ!
走れメ〇ス?いいやいや、冗談言ってる場合じゃないんだ
なんでかって?
―――転生契約書失効時限残り3時間―――
こんな表記目の前、ちょっと右上だけど、表示されちゃあ
走るしかないってえええええ!!
ここまで何Kmあると思ってんだ!バス乗り継いでくるような場所
片道走ってくるのも数十分かかってるのに!
あの無限に続く図書館で迷子にならずにミネルバさんの、
はぁ、はぁ、
・・・。
もくもくと何も考えずに走ることができずに、
結局色々文句たれながしながら家に辿り着いた。
あれ、鍵どこだっけ、
扉「ガチャ」
え?・・・誰?
?「残りかす・・・。」
そういってフードの男が切りかかってきた。
さすがに人間相手にスキルなんか使ったら、殺してしまう。
よけまくる私、フードの男はナイフを捨てて
こんどは刀を腰から外し、長物で襲ってくる、
どうすればいいかわからず、よけまくっていたら、
後ろから変な人形が現れた。
どうやらその人形に操られているらしい。
でも、人間にあたってしまうだろうから、スキルは
もちろん使えない。
技術の無さ、使う、扱うが乏しい私に、
あの人形だけ壊せとか言われても不可能。
こんなことをしている間に2時間たっている。
残り時間後50分
まずい。
悲しくなってきて、涙で前がうまく見えない。
あたふたしている私に、相手がうまい具合に男を操り
私に深手を負わせた。
だめだ、勝てない。
ピーポーピーpー
警察か、すぐ近くまで来ている。
この騒ぎを聞きつけた住人が通報したのかな、関わりたくない
でも、敵さんはこの音の間に消えている、男だけ残った
なんか、申し訳なくなって
フード男をかついで地下の図書館へ、一緒に向かう。
私「うぐっ」
もちろん痛い。
こんな血がだーだー出ているのに、図書館のカーペットを
・・・あれ、血が止まってますがね?なんで?
この隙に、提出だぁ!
そう、迷子になりましたけど。
残り時間5分でミネルバさんに渡せられました。
お届け物クエストがこれほどに面倒だとは・・・。
ミネルバ「あらぁ~その傷はそちらの地球では治せませんよ」
私「え?」
フード男「う・・・俺は、あいつの。」
ミネルバ「二人とも、ですね。では
ウィンドウォーカー星の一番腕の利く医療班に・・・」
私「どゆこと?!」
くらってしまった傷を見て、どういった状況なのか
把握できない自分に、かかっているデバフのようなものを
すべて口頭で教えてもらった。
数えきれないほどのデバフと、副作用のように
下手をすれば永遠に引きずる猛毒を言われ、なんとなく察し
あぁ、病院とか行きたくないのに。
なんだか、一日のあっという間のことなのに、
ベルさんと一緒に豆知識合戦てきな日常が
早く帰ってきてほしいと思ってしまう。
今日の内容が濃すぎてつらいよぉ。
ミネルバ「はい、はいっ、そうです。お願いします。
・・・ではすぐにでも?はい、わかりました。」
あの、仕事早くありません?
なんだかなぁ、ルイさんもしゃべってくれないし、
なんでだろうなぁ。
でもなんか、ミネルバさんの仕事っぷりを見ていると、
おっとりした見た目とは裏腹に、真人間!って感じを
見出してしまう。
いや、これはもしやあの伝説のリア充なのか?!
ミネルバ「お二方、こちらへ。」
言われるがままについていくと、緑の扉、
扉は色によって種類があり、緑色は、医療施設
それも、高度な治療のできる唯一の扉の色だそうで、
星ごとに、3つづつ存在する限られた扉だそうだ。
増やせるには増やせるそうですが、それに見合った
技術者があまりいないだけとのこと。
そして、その先に待っていたのは、
私「うひゃぁ~広ーい!」
なんか、すっごく広い部屋に、とても多くの緑のポッド
上半分無い感じの、いわば土管風呂?のようなもの
後ろからこっそり来た女性のドクターに、脱がされ・・・
なぜかポッドでお風呂♪
ここの部屋は、時の流れが急激に遅くなっており
血も流れないし、呼吸も楽で、フード男の人なんて
普通に会話できるレベルに・・・あ
私「きゃあああああああああああ?!」
裸みられた?!見られた?!?!?!?!
フード男「あの、俺、これでも女っす。」
うん?女?俺とか言ってるのに?
フードお兄姉さま?まで脱がされて、ポッドに半身浴
うん、確かに女の人だ、フードとコートで見えなかったけど
しっかり・・・ってデカっ
・・・負けた。
うえぇーーーーん( ノД`)シクシク…
よくわからないけど悲しいのを隠しながら、私は
半身浴しながら、天井をボーっと見ていた。
そういえばミネルバさんがいない、もう帰ったのかな?
うーん?なんか体がくすぐったいや、
傷が消えて行ってる、すっごい遅いスピードだから
くすぐったいのかな?
笑うようなくらいじゃないけど、なんかさわさわするくらい。
眠くなってきた、疲れてたのかな、このまま寝てもいいや。
おやすみぃ。zzz・・・。
ちょっと!お風呂の中で寝るのは気絶っていうんだお?!
リンゴちゃん起きてー?!
手紙~
やよいだよ~♪今日は面白いこと教えてあげる~♪
物語がシリアス方面だったから、おまめの知識は面白くないと
ちょっと危ない遊びだから外で、誰もいないとこでやってね!
用意する物
カメラフィルムの円柱の白い入れ物 炭酸ガスお風呂の元
あとは水!
入れ物に水を半分入れて、お風呂の炭酸の元を
適当に少し溶かして蓋をして、すぐ振って、置き逃げて!
数秒で破裂してパーン!って蓋が飛ぶよ!
下手したらメントスコーラより強いかも?w
by 危ない事大好きな やよい