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ベルビティ・ハッピーライフ  作者: ベル人さん
6/14

6――帰り道はドコトラで――

さて、ベルちゃんがネコの姿になるということで察しはつくと思いますが。

 ネズノとネズナはネズミの姿へ、シーちゃんはアライグマの姿へ、

  そしてあのガインさんはオオカミの姿になるそうだ。

図書館にいたミネルバさんはどんな姿なんだろうなぁ・・・。

  ん?・・・ルイって・・・姿あるのかなぁ・・・。

そしてたどり着いた200階層。

 横道に入り、休憩所を通りすぎて奥のプリントペーパーをもらい、


ベル「150階以降は寄り道してもまた入れるにゃ。一気に上まで行くにゃ」


っということで、一気に250階まできた。


シー「ぜぇぜぇ・・・。」


ネズノ「ハァハァ・・・」


だいぶ二人にはつらかったらしい。

 ここまでボスラッシュ続きで私もなんとなく疲れた。


そして横道に入り、通常マップへ、そうそう、普通の廊下だけど、

 見回すと、監獄というよりか、ほんとうにコヤシ部屋。


ネズミ族しかいないし、このなかからネズナを探すのって私には無理だな。

 だが、それを一瞬でくつがえすネズノ。


ネズノ「こちでち。」


ネズナの居場所がはっきりとわかるらしい。

 どういう感してんだと思ったら・・・


ネズノ「クンクン(嗅ぐ)」


あぁ、そういうことね。


そしてネズナを発見して、ネズノがこっそり話しかける。

 すると、うしろから関係者が話しかけてきた。


コヤシ管理者「なぁそこのお前ら団体さんよ、

    ここにいるってことはそいつの知り合いか?

    まぁ、ここまで助けに来る奴がいたら逃がしていいって話だし

    連れていけよ。」


そうそう、ここのコヤシにされる者たちは、皆ほとんどがみなしごやら

 自分で生きていけない物たちが食われる側になっているという場所。


簡単に言えばボッチでソロで生きる気が無いやつら。


なので、もし迎えが来るようなら、まだ生きる意味を完全に抹消できては

 いないという判断でこの空中監獄コヤシ部屋から追い出すのだそうだ。


ネズナ「ヒドイでち!」


コヤシ管理者「いやいや、そういう風に見てとらえられたキミがいけないんだよ。」


ネズノ「オイラの妻はこの世で一番愛する存在!あげないでチよ!」


コヤシ管理者「ハッハッハ、愛されてんなー、それなら大丈夫だろう。」


ある程度管理者さんたちとガインさん達と私たちで話をしていたら

 館内放送がかかった。


館内放送「ネズミのコヤシ様がおひとり帰るそうです。

    みなさま、心よりお喜びいたしましょう。これからの貴方様に

    やさしさが芽生えますように。では良い人生を。」


その放送が流れると、管理者が帰る方法を教えてくれたが

 私が断固断った!

  すると管理者が不思議な顔をした。


コヤシ管理者「どうやって帰るつもりだい?自由落下とか死ぬぞ?」


ベル「ふっふっふ♪私たちにはドコトラがあるのですにゃ!」


コヤシ管理者「っな!あの伝説のドコトラか!」


そう大きな声でいったコヤシ管理者の声を聞きつけて周りから

 他の管理者がワラワラ集まってくる。


そんななかベルがばらしたのをきっかけで人が大勢になり私は固まる。


ガインさんが俺はこのまま最下層へ行ってまた明日登って遊ぶので

 帰らないといった。


なので、私たちだけで帰ることにする。


観客が大勢いる中でベルがさぁ帰ろうと私をあおる。


私{なぁルイ・・・どうやって帰ればいい?w」


ルイ{自分のお好きになさってくださいマル。」


ルイはそんなに気にしていないが、私が気にする!

 う~~ん・・・。どうやって帰ったらカッコイイかなぁ・・・。




私「転移!ベルとネズノ家の家前!トラベル!」


カッコよく言ってみたつもりだが、私自身はそんなにカッコイイとは

 思えなくなっていった。

  あれ?どうやったらカッコイイかな・・・。


まぁそのあと、管理者たちは消えたガイン以外のメンバーが

 ちゃんとこの星からウィンドウォーカー星に行ったことを確認して

  ウォースゲーだのとワイワイ盛り上がったそうだ。



さて、帰ってきました。

 その夜はベルちゃん家で仲良くみんなで晩御飯を食べました。

  壁にきれいに飾られたちょっと遅いクリスマス飾りと

窓ガラスに貼ったプリントペーパーの絵が雪で彩られたように映りこむ


そして、朝になって窓ガラスに反射してキラキラと映る太陽に目覚めさせられ

 今日が始まる。


ベル「ふあぁ~あ。リンゴちゃんは今日帰ってしまうのかい?」


私「ん~・・・いったん帰ろうかなぁ。」


ネズノ「そっかぁ~」


ネズナ「色々と面倒かけてごめんでちぃ。」


シー「1週間くらいこっちにいたでし、大体地球で1時間くらいでし。」


私「そんなもんなんだぁ~」


そういって全員で無限図書館へ階段を下りていき

 図書の奥にある扉をくぐり、階段の先の地球へと、自分の家の書斎へ

  戻ってきた。


私「あぁ~自分の家だぁ~♪」


ベル「家が恋しかったかい?」


ネズノ「ごめんでち、オイラがネズナを置いてきたせいでち。」


ネズナ「そんなことないでち。いっつも一人で家事してるでちよ。」


シー「まぁでも、シー、楽しかった。」


みんな色々と楽しかったみたいで、少しの間のゲームの中にいたような気分で

 ちょっとバーチャルリアリティ?が楽しかったのでいいやっと思った。


プリントペーパーが余ったので、この前ベル達と遊んでくれた

 同じ学校の子にでも配ろうと思った。


ちょうど学校の掃除やらで来ているだろうから、学校へ向かう。

 朝に家を出てあっちの世界に行ったので、あれから1時間の間で

  帰ってきたのはちょっと信じられないけど

本当にあれから1時間しかたっていない。

 んっと、10時か。


学校へ行くと例のメンツがいた。

 プリントペーパーの話題を持ち掛け、それぞれに配って

  ベルちゃんと遊んでくれてありがとうと言ってさっそうと逃げ去ってきた。


やっぱり他人に話しかけるのは苦手だ、とくに人間相手だと・・・。


まぁ色々いいながら結局そのメンバーに追っかけられつかまって

 みんなでゲーセンやらカラオケやら色々遊んで周り、

  あんがいお前っていいやつだったんだなって言われて家へ帰ってきた。


ちょっと嬉しい自分に腹を立てながら布団に顔をこすりつけて

 ニヤケたりしてその顔の自分に腹を立てて


嬉しさと他人が嫌いなのとウラハラで困りながら夜を迎えた。


私「あれ?寝れない。」


どうしても寝れない私は、地下の部屋の書斎から無限図書に入り、

 適当に本を読もうと思って題名をずら~っと見ていた。


――題名:鉱物について――――――――

水は鉱物である。

 硬度は0なので、石としては形がなく、固形化していない状態

  温度により固まる。

 凍らせると硬度が図れる。

  凍ったときの硬さが温度や日数により変わるが、

   一定を守って硬さを測れば軟水硬水がわかる。


軟水硬水の想定の仕方


―――――――――――――――――――――――

ん~なんか難しい。

 水は石なのか。


――題名:身近な染物用の染色剤――――

みなさんアクリルガッシュは知っていますか?

 アクリル絵の具の中でもガッシュと呼ばれるものは

  油性絵具になります。

水性はアクリルカラーと呼ばれています。


その中でもガッシュは特殊で、水に薄めた後に

 80度くらい以上の温度のお湯で割り増しして

  その熱いガッシュ液に布や木を浸して少し押したりつついたり

そんな感じでもみくちゃした後、冷たい水で全部洗い流すと

 完全に布や木に色が付いたままになります。


洗濯機に入れても落ちないので、染色したいときに手軽にできます。


ただし、緑色などの二次色、黄色が使われている絵具は

 黄色が水に溶けやすい性質のあるガッシュもあるので

  緑が水色になってしまったりすることも・・・。

―――――――――――――――――――――――――


ん~。。。眠くなってきた。


家へ戻る途中でミネルバさんに話しかけられた。


ミネルバ「大丈夫?寝れなさそうね。」


私「あ・・・はい。寝れなくて・・・。つい本を読んでました。」


ミネルバ「これを持って行って♪」


手元から小さなしおりを出してきて私にわたしてくれた。


いい匂いのするしおりで、枕元に置いて寝るといいといわれた。


キレイな青色の花、これは・・・うっすらとラベンダーの匂いがする。

 匂いの強さはほとんど匂わないていど。

  学校に持って行っても気づかれないだろう。


まぁその前に返すけど・・・。


そういえばミネルバさんていつ寝ているんだろう・・・。

 気になったけど、まぁいいや。

  家に帰ってベットに横たわって、枕元にさっきのしおりを置いて



ちょっとづつ閉じていく目を無意識に誘われる夢へと


眠りに落ちていった。


そしてちゃっかりミネルバさんが、私のベッドの上にしおりの作り方を

 おいていった・・・。


―――眠りのしおり――――――

画用紙同じサイズのしおりサイズ2枚

紅茶用ラベンダーを画用紙二枚ではさむ

外側を一周水ノリで閉じる


匂いの強さはお好みで変えられる。

 縫い針などで小さく穴をあけるだけ。


1か月は匂いが続きます。

3か月たったら捨ててください。

 夏場は2か月で捨ててください。

  それ以降はカビが中で生えてしまいます。

――――――――――――――――――――――


ん~~。。。むにゃむにゃ、なんか・・・ある・・・。

 後で見よう・・・。


そして完全に寝てしまった。

 明日からは普通の日常にもどるんだなぁ~・・・

  明日は・・・何をしようかな。

毎日一人で寂しくもなかった日常に

 すこし夜が一人で寝るのがなんとなく気掛かりなのが


これがさみしさというのはまぁ、感じなかったことにしておこう。

 きっと、これからそれが埋まってしまうくらい楽しいことがある事を


自分で無意識になんとなく、わかっていた気がしたから。

しおりのいい匂いを嗅ぎながら今日の手紙は~?


おはこんばでシー

 ぼくら盗賊の民について話すでし。

  盗賊の民っていっても物を盗むときは必ずその家の主が、家の外に置いてある宝箱に

入れてくれたものしか盗まないでし。

 色々な家を回って、いろんなものを宝箱からちょうだいして、それらを大切にしまいまし。

そして、困ってる人達に勝手に配って知らない間に人助けをして生きるのが

  盗賊の民でし。

その中でも他人の目に入ってしまいバレてしまったものは☆持ちになるでし。

 いわゆる落ちこぼれの証でし。

   それが僕でし。

でも落ちこぼれになったおかげで自由行動に恵まれて、ベルちゃんに付きまとっているでし

 おかげで暇にならなくて嬉しいでしー♪

                  byシー・オズ・ベザリウス(一つ星盗賊)

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