2――――なんか色々貰ってますけど?―――
図書館の奥へ向かうご一行、図書館の広さゆえに色々チラ見しながら向かいます
もう夕方・・・そういえば何か忘れてない?
契約書を持って図書館内を歩いていると、色々な装飾の棚や、その間にところどころある小部屋
本棚の上にベッドがある場所もあった。
このベッドで夜勤さんとかが過ごすのかな?っとか考えながら奥へ奥へと進む。
ものすごい量でものすごい距離で・・・、歩き疲れそうになったら本を読んで、
入ってしまえば本を読んでもいいらしいので、色々チラ見しながら進むのだが。
昔懐かしの漫画を見つけてしまい、つい見ようとしてしまうが、手に取らずに
しっかりベルやネズノについていくのだった。
ベル「ついたおー?」
奥に図書委員っぽいさっきの女の人がいた。
女の人「あぁ、いらっしゃいませ。さっきぶりですね?何か御用の際は
話しかけていただければいいですよ。」
ベル「これにゃ。」
女の人「あぁ、わかりました。受託いたしました。少々お待ちを。」
そういって契約書を奥の扉をくぐって持って行った。
彼女は数分で帰ってきた、手に何かを持っていた。
私の方を向いて一礼すると話し始めた。
女の人「えーっと、契約内容について一通り言わせていただきますね。
これから使用できる場所ですが、A以下、Bランクまでの図書館の利用可能と
扉の使用を可能とさせていただきます。
これですが、この時計はなくさないようにお願いします。
この時計はこの空間へ入るためのキーのようなものです、
受け取った契約者本人しか使えないので、他人が持つと無効化します。
あとのことは色々ご自分で探ってみると面白いですので、
あまり言わないようにしますね。
では、よい人生を
時間と空間をつかさどる女司祭ミネルバがここに許可を進呈します。」
さいごの一言を言い終えると私の体がかすかに光った、時計を受け取ろうと
手を出していたので、自分の手が光ったのが見えた。
何も実感がわかない・・
私「ベルさんよ、これで色々延長したの?」
ベル「うん、今の光ったので寿命とか色々伸びてる」
私「はぁ・・・。」
実感はわかないし、ベルちゃんははっきり言うし、動物の方が上位にいってるのはわかった。
もともと持ってる固有のステータスが伸びるだけのようだ。
人間だからかな?耳もシッポもないんだよ、だって人間だもの。
そして私の家に行こうとベルちゃんたちが言いだすので、家に帰ることにした。
私「あぁぁ!?」
ベル「?」
私「ナベの火つけっぱなし!!!」
ネズナ「?いいんじゃないの?」
私「え・・・。」
私は走って扉へ向かった。
ちなみに情報カウンターから扉までの距離は近い、走って家に戻ると鍋がコトコトと煮えている
水分もあまり減っていない・・・?
ネズナ「時計見ないの?」
そういえば無限な図書館で腕時計をもらった時になぜと思ったのが的中
私「え?まだ昼になってない?!さっきあっちで6時間は過ごしたよねw」
ベルちゃんが横から情報を受け流す
地球とトリニセッテの別宇宙はお互い時間の流れが違うらしい
地球で1分はトリニセッテで30分~3時間くらいの誤差らしい
逆に、接している時間は一緒なので、1秒=1秒と
過ぎていく時間は同じ
簡単に言えば扉をくぐったときに多少時間が巻き戻るらしい。
それを踏まえて、契約書の出番、他人に被害が及ばないようにと
その重なってしまう時間にお互い何人もの自分に会わないようにするためだそうだ。
よくわからないって?
まぁわからなくていいさと言われましたよ。どうせなにも変わりはしないらしいよw
ベル「お肉柔らかくなってるよ」
ネズナ「醤油入れよう!」
そういって醤油を入れて1時間煮込んだのち、みんなで食事にありつきました♪
昼を過ぎて皿も洗い終わって何もやる事無くなると、ベルちゃんは人間世界を
見て回りたいと言い出した。
私「え?素の姿で大丈夫なの?」
ベル「うん。」
言ってる意味がわからないw外出たら耳とシッポどうするんだw
っとつい言葉が先走ったが
こっちむいてニコッとするから連れていくことにした。
朝凍っていた扉も通れるようになり、外へ出ていく、
ちょうど学校が自由開門されている日で、忘れ物を取りに行くつもりでもいたので
一緒に行くことにする。
外を歩く私とベルとネズノとネズナとシー・・・。
「大団体!」
っといっても1人と4匹?
あれ?
私「耳とシッポは?」
みんな「隠した!」
私「そんなことできるのかw」
私以外の4匹はなんだか嬉しそうに歩いている
ベルは塀の上を
ネズノはそっこうの上を
ネズナは隅っこの歩行者用の白い線の上を
シーは電信棒に隠れながら人におびえているのかな?わからん。
民間通りを歩いていくと学校がある。
学校へ忘れ物を取りに入っていく私たち。
ベルは普通に入っていくが
ネズノ達3匹はなんだここ~っと興味津々!
私「ここは私の通ってる学校だよ。」
3匹はへぇ~っという感じで一緒に部屋についてくる。
ちなみに私のクラスはK組、そんなクラスないって?
この学校人数多すぎてA~L組まであるんだよなw
どこのマンモス高だよww
私「ついたついた」
自分の机に向かい、中を漁っていると何かが出てきた、ナニコレ?
ベル「あ、届く場所違いすぎて笑っちゃうとこだったw」
私「?」
そこにあったのは職業転職証明書、私が契約をとったときに
自分に関連のある場所に色々と隠されているらしい物だそうだ。
ちなみに、全部開封するまで何も起きないようで、見えるのは契約者と
契約に関わったものだけだそうだ。
今のところ封を開けても何も起きなかった。
ベル「それは自分のステータス情報とか自力で見えるようになってからだね」
私「え?」
え?見える?どういうことだろう。
目視できるってことかな?だとしたらどんなゲーム仕様w
学校に忘れたというのはペットボトルの緑茶、寒いからカビは生えていないが、
水道に持って行って流していた、洗って捨てようと思う。
学校の一階の裏口に回って、外に出ると焼却ボックスがあるのだが、
そこに持って来たら女子が一人でほうきで掃き掃除していた。
ベル「わーー!!枯れ葉だぁ!!!」
ネズノ「いぱ~いいぱ~い!」
ネズナ「焼き芋した~い!」
シー「食べたい(ジュルリ)」
その全員の反応が面白いくらいさっきと別人の子供っぽいしゃべり方で
私がびっくりした。
その4匹の反応を見た女子生徒が笑いながら話しかけてきた
女子生徒「めずらしいね、リンゴさんが他人と一緒に遊んでるなんて♪」
私「あ、はい。なりゆきで・・・。」
ベル「ひどーい☆」
3匹「あははははは♪」
この女子生徒は小学生時代から同じ学校がかぶっているのに
一度も話したことはなかった・・・のだが、まさかあっちから話しかけてくるなんて?
ベル達がいなかったら話をすることもなかったんだろうなぁ・・・。
名前くらいなら知っているぞ?確か・・・
女子生徒「私は桜井・鈴 スズでいいよ」
ベル「スズー!スズぅ、焼き芋する~?」
スズ「いいね!しようしよう!お芋どうするー?」
スズさんがベル達に合わせて会話をしてくれている、コミュ力高いなぁ・・・裏山
お芋どうするという会話だったが、ネズナが自分のカバンからサツマイモを4つほど出して
それを焼くことにした。
それを見ていたスズさんはちょっと驚いたような顔をしていたが、
カバンに収まるサイズなので、そこまで不思議には思っていないようだ。
シーちゃんがアルミホイルをどっかから持ってきた、それに丸めて焼き始める。
すると、焼けてきたころには何人かの男子生徒と女子生徒が一人ニオイにつられて学校から出てきた。
学校に何人かいたのか、っと思いながら少ない焼き芋を人数で割って、一口サイズほどだが
全員で食べながらおしゃべりをしていた。
むろん、私は黙っている。
男子生徒1「なぁ~ベルちゃんはどこの子?こんな昼過ぎに学区外に出ていいの?」
女子生徒1「ネズノ君たちも年一緒くらいだし小学校の学区外だよ?」
男子生徒2「そういやリンゴさんが連れてきてるのもおかしいよな~、人づきあい悪いイメージだし」
ベル「んっとねんっとね。ベル達はねー♪」
ネズノ「兄弟だよ~!」
シー「家族・・・大事。」
ネズナ「ふふふ。」
そういう風に来るとは思わなくて芋を吹き出しそうになったw
その会話を聞いた生徒たちは、年が離れた兄弟がいることをうらやましそうに見ていた
男子生徒は妹イイナ~と、女子生徒はカワイイ~などと言っている
私はこの子たちが実はそうとう年が上ということを見ていてなんとなくあはは・・・っと思うのだった。
カワイ子ぶるのうまいなぁ~自然すぎる。
男子生徒1「なぁ、俺は木々・昌リンゴって友達いねーんだろ?
俺らと遊べよ、どうせ暇なんだろ?」
あぁ、誘われるとは思わなかったが・・・嬉しいけど、何喋ればいいかわからないや。
私「遊ぶって何するの?私には考え付かなくって・・・。」
女子生徒「私はやよい!遊ぶなんてなんでもいいんだよ!」
昌「そうそう、楽しめればそれは遊びなんだよな!」
やよい「そうそう!ほんとそれ!」
私はちょっと理解しかねます、っが、誘われたら断ったらひどい目にあいそうで・・・
私「う・・うん。」
少し考えたが、一緒に遊ぶことにした。
もちろんベル達もついてくる。
焼き芋イベントを解散した後、町中の商店街を昌、やよい、ベル、ネズノ、ネズナ、シー、あと、スズもついてきた。
私はこんな大人数で遊ぶなんて考えたこともなかったが・・・
ベルが一言つぶやく
ベル「ネーネー、お金ちょっとだけ持ってきたんだけど、どっかであそんでもいーいー?」
私「いいよ?」
そういとそこらへんのゲームセンターに入っていくベル達、そのあとを生徒私らがついていく
ベル達は一通りゲーセン内を見て回ってから欲しいものの台の前に行き、
店員さんに足場のキャタツを出してもらって、キッ〇カットチョコを狙っている。
昌「取る気マンマンの顔してやがるなベルちゃん」
やよい「がんば~!」
応援されているのに一向にコインを入れない、じ~っと見て何かを考えている。
そして、コインを入れたのち、まさかの一発どりをやってのけた。
その一発取りをみた店員さんが固まってしまった
どうもわざと取れないように仕込んであった台らしい。
それをみた生徒二人はワーキャーいってすごいすごいと飛び跳ねる
昌は一度もこの店で取れたことがないらしい やよいは取れないだろうからコイン一枚も入れないらしい
そんななか店員さんがベルに話しかける、どうやったら一発で取れるのがわかったのか、
それをできる人がどれくらいいるのかとか、質問攻めしていた。
それを聞くかのように生徒二人やそこらの客が視聴に来る来る集まってくる
私は耐えられなくなって外に出た。
私「はぁ・・・人多いなぁ・・・。」
横からスズがため息を大きくして話しかけてきた
スズ「ほんっと・・・あんなにベルちゃんが対応できるなんて。。。」
私「いたのか。」
隣にいたスズに気づかなかった私はすこしびびりぎみにいたのかと言ってしまった。
スズは気にしてないようだが、私は自分の言葉の意味の深さにびびっている。
10分くらいしてベルちゃんが出てきた。
後ろから生徒二人と3匹がついてきている
一人一袋づつチョコの小箱を持っている、あぁ、そんなの取ってきたのねw
ベル「ねぇこれみてー」
私「www」
大きめの箱で、ネックマッサージャーと書いてあった。これベルが使うのだろうかw
生徒は親孝行だなぁとか色々言ってベルちゃんをちやほやする。
あぁ・・ついていけない。精神的ダメージでかすぎる、帰りたい。
空気である自分には、やはりグループ行動はまだ早すぎたようだ。
夕方が近づいてきて、夕焼け公園へ向かう話が持ちあがり、商店街を歩いて夕焼け公園方向へ歩いていると
おばちゃんが玄関先の水道で頑張ってシャカシャカとビンの中を洗おうと必死だった。
そこへベルちゃんが横からこっそりと、洗い物で出ただろう卵のカラをゴミ袋から取り出して
おばちゃん「コラ!汚いでしょ!」
ベル「ううん、この卵のカラ、バリバリに割って瓶にいれて振ってみてー!」
おばちゃん「?・・・そう?」
二人のやり取りを生徒達が見ている
カラの入った瓶に少し石鹸を入れて水をすこし入れて振りまくっている
そしてそのまま網にカラを流し捨てて
水ですすぎ洗いすると あら不思議!
おばちゃん「あらまぁ!10分くらい洗ってもとれなかったミートソースの油がとれちまったよ!」
ベル「えへへ♪よかったね!」
それを周りで見ていたその店の客人たちが一斉に拍手する。
おばちゃんが洗い終わるまでレジで待ってるつもりだった客たちが俺も家でやろう、私も家でやってみようと
こぞって卵をパックで買っていくのであった。
おばちゃん大興奮!
卵屋さんのおばちゃんは、ここ最近は売れ行きが悪くって、客寄せにオマケもう一個!とかやってたが
結局常連さんしか来なかったらしい
その結末が一瞬で覆されたことにおばちゃんは発狂したかと思うくらい大興奮!
ベル「おばちゃぁーこわれたにゃー?」
おばちゃん「こわれもするさね!お嬢ちゃんのおかげだよぉ~」
そういっておばちゃんは卵を4個入り1パックをベルに上げた。
お礼だそうだ。個人経営らしくて、売れ行きさえ良ければ多少上げても問題ないそうだ。
赤字にならない程度でおなしゃす。
今日一日でベルちゃんご一行は商店街のヒーローになった。
あぁ・・・なんだろう、このボッチ感。
夕焼け公園についた。
ちょうど夕焼けがきれいな時間で、いろんな人が丘に登ってデジカメやらケータイやらで
写真を撮っている。
ベルちゃんが昌の撮ってる写真を見てデジカメの設定をいじった
昌「うわっ!すげぇ!こんないい写真になんのかよ!もっと早く知りたかったわ!」
ベルの話によると、写真が下手な人ほど、セピア色にするとめちゃくちゃ良い写真が撮れるらしい
ようするに昌は写真が下手と・・・。(* ´艸`)クスクス
Σ(゜Д゜)ッハ?!
昌「なに笑ってんだよ!お前も下手じゃん!セピアにしてやる!!!」
私「ぁぁぁああああああああああああああああーーーー(棒読み)」
そしてセピアになった写真を提出ボックスというのが置いてあるのだが、そこにアップロードして
みんなの写真館というところに張り出されるように許可してからお互いバラバラに帰るのでした
家についたころ、
私たちが空を見上げると夜空が広がっていた。
雪も降りだし、明日は凍らないでくれよとそれぞれが思いながら家に入っていく。
夜ご飯は残ったお肉、地味にさっきより醤油がしみてオイシイ~くなっていた。
ネズノがお肉をスプーンで切ってすくって食べる ネズナがネズノにあ~んする。
残ったお肉をネズ二人が持って帰りたいと言い出した。
息子と娘がいるそうだ。
3匹分欲しいと分厚いのを4コタッパーに入れて持って帰るそうだ。
シーちゃんはあちらの世界へ帰るそうだ。仕事だそうだ。
ベルは残って一緒に寝るそうだ。
お泊まり会だな。
全ての後片づけが終わり、二人ともベッドへ向かう
そして同じベッドで横になると、ベルちゃんがネコの姿に変身した。
私「ね・・こw」
ベル「だめ?猫アレルギー?」
私「ううん、大丈夫、あったかいよ?」
そういって人間ともふもふ毛皮と一緒に布団を被って寝落ちした。
(けがわってwww)
翌日の朝、起きてすぐに〒を取りにいくと、郵便受けにギリギリ入るサイズの
ダンボール箱が同封されていた。
外の手紙には、写真コンテスト夕焼け公園と書かれていた。
当選者 昌っち やよいなーの リンゴだったり 3名
優勝者 ベルビティ 1名
っと書かれていた。・・・ベルビティってベルちゃんだよな・・・あぁ、リアルもチートすぎるのねw
中には色々入っていた、もふもふのタオルに自分の撮った写真の印刷されたもの
紅茶用のティーカップに昌がとった写真が印刷されて
やよいのとった写真は365日書けるノートになっていた
ベルのは・・・
まさかの商店街の商品券10万円分?!
そして手紙が同封か、何々?
ベル様へ・・・この写真は商店街の復興のための援助金集めに使用する価値の
とても高いものになっております、この町へのご配慮がすごくしみわたる写真を
心より感謝いたします!
銀縁枠に入れてどうぞお飾りください。100年ペーパーに100年インクで印刷されております。
まことにありがとうございました・・・か。
またすっごいとこで写真とってたなぁ・・・。
写真は、商店街で卵の事件の時のおばちゃんにたかよってきたお客と、
おばちゃんの姿、まわりの店がいい風に移りこんで
その向こうには夕焼け、逆光しているのもあって人間はすべて影のシルエットに見える。
うっすら店の名前がはっきり読めて、活力のある写真になっている。
きっと商店街の人が望んでいるであろう光景だった。
それを一時的にだが、このベルちゃんがやってのけたその瞬間を誰かが撮ったのだろう。
ベルはこんな写真を撮っていなかったのだ。
ベルへの感謝の写真と言っても過言では無い。
そして、ベルが起きてきたので。これを渡してみた。
ベルは顔を赤くしながらぎゅっと写真を抱きしめて、10万円分の商品券は
4人で分け合った。5000円づつもらって、その日、商店街に勝手に遊びに行って
お客人に500円づつ多くの人に配っていた。
そのおかげか、配ってると話題が広まり、客が500円分を目当てにワラワラと来る
にぎわう商店街はいつもより多く儲かったそうだ。
そして昼頃ベルちゃんが帰ってくると、二人でご飯を食べていた。
商店街のおばちゃんが焼きそばを作ってくれたらしい。なかなかウマイ。(゜д゜)ウマー
もぐもぐしている。
うん、うまい・・・。
ベルちゃんは焼きそばにナットウをかけて食べているのだが、洗い物が大変なのだよ
ネバネバが取れなくてね・・・。
すると、ベルちゃんがバランを持ってきた。
バランとは、最近は名前を聞かないだろう、お寿司や、紅ショウガなどを区切るときに使う
緑色のギザギザに上だけ切られたプラスチックペーパーである。
表面にデコボコのあるほうを、皿に押し当てて、ネバネバをこすり取ると
ものすごいしっかり全部拭き取れるそうだ
ベルちゃんがやってのけた!
私「ウワーすげぇ・・・。石鹸の量減らせられる。」
なかなかさすが、年寄りだから知識は誰にも負けないよなぁ
片づけ終わるとテレビを見ている私たち。
すると、扉がバッタン!っと空いた音がしたと同時に走る音がした
バタバタバタバタバタバタ!!!!
ネズノ「はぁ・・はぁ・・。ベルウウウ!」
ベル「テレビで留守番中~」
ネズノ「ネズナがさらわれた!!!」
ベル「・・・へ?」
どうもベルちゃんが家にいないからネコという番人がいないことで、ネズミを狙うやからにネズミを盗難されたらしい。
ネズミ族を食らう種族がいるらしい、
シー「うおぉーい!、ネズナ、さらわれた、場所地獄殿、ネズミ監獄。こやし、食われる前の集める場所。」
ネズノ「・・・・ん~ぅ、行けない場所。」
私「あきらめるの?」
私がそういうと全員黙り込む
少し考えた後ベルちゃんが地獄殿について教えてくれた
地獄殿とは土地のことらしい、領土がでかすぎるために殿といっても土地扱いで
ネズミ監獄というのは、空中にあるらしい。
色々なスキルを用いて雲の上を歩けるようにならないとダメだの
適正レベルで行けば即死だの、冒険ファンタジー物っぽいことをいいだした
マジデ ゲームのような話になってきたな
ベル「私はカンストだけどにゃぁ・・・ネズノとシーは・・・。」
シー「ぼく・・・落ちこぼれの一つ星・・・。レベル31.」
ネズノ「オイラは遠距離 弓の62レベでち。」
私「・・・私は?」
3匹「そもそも測定してないから。」
私「・・・。」
そのネズミ監獄にネズナさんを救出するために必要なのは
PTの総合力ではなく、個人の力の個々のステータス次第だそうだ。
ネズミ監獄にいるボスっぽい奴の名前は「セルキー・デスソード」というらしくて
レベルは140
そもそも命中率高いくらい修行しないと同じ140レベではかすりもしないそうだ
避けられるらしい。
私はレベルが所持していない状態らしく、自分でステータスが目視できなければ
戦闘外らしいw
どうやったら助けに行けるかなぁ・・・。
ベル「まぁ、監獄に入れられてから地球時間で30年は食われないでしょうからね」
ネズノ「今のうちに修行でもするー?」
私「こっちで30年てあっちでどれくらい待たされるの?」
シー「6日と23時間。」
私「・・・地味に長いな。」
でもやらないのとやるのではだいぶ違う。ので、どこかで修行できる場所を探そうということになった。
私がまずレベル持ちになることから始めるそうだ。
そもそも地球上に、モンスターはいるらしい、ここ、私のいる地区にもモブっぽいのがいて、
レベルが2のモンスターを探そうって話になった。
見た目はかわいらしいハムスターの大きくなったようなのだそうだ。モルモット?って聞くと
そんなカワイイ色じゃないそうだ。肌色一色だとか。
契約取っている自分は見えるそうで、公園をいくつか経由しながら場所を移動していく。
何かいた!さぁこいつは何だ。
ベル「こいつは26レベにゃ、触らぬ神にたたりなし」
私「・・・うわぁ・・・。」
そう二人で行っていたらシーちゃんが攻撃を仕掛けた。
私「しーちゃん?!」
シー「でしーーーー!!!!!」
しーちゃんは楽しそうに26レベモンスターを叩きまくる。
切れない果物ナイフをつっついてダメージを与えていく。
ちょうどいいやと昔のゲームの癖で
経験値をパクるかのように小石をぶつけたりしてみた
ゲームあるあるで、ダメージを1でも与えていれば経験値が入るというゲームが多いんだよなぁ
シーちゃんが倒し切った瞬間、私の目の前にレベルアップ表記とスキル画面のツリーが表示された
私「・・・・え?」
ベル「おめー!」
ネズノが嬉しそうに見ている。
色々と目の前の情報が更新されていく。
私「ナニコレ・・・昔やっていたゲームの引継ぎ状態じゃんw」
ベル「そうだよ、自分のやっていたゲームとかリアルの情報を元に自分に会った職業にさせられちゃうのよ。」
私「なにそれ・・・ひどい。それに、ナニコレ、ミネルバの祝福?」
そのミネルバの祝福というアイテムのフレーバーテキストを読むと、開封することにより
何かしらの恩を受けるらしいことが書かれていた。
そのアイテムの入っているインベントリに振れた瞬間にアイテムが出てきた。
ついでに開封したら
称号用アイテムの{空間と時間の支配者}というアイテムが100個手に入った。
これは1/10000の確率で称号を入手できるという消費アイテム、
入手時の効果は・・・・っと・・・。
私「一度行ったところに30日間の間、瞬時移動可能、ただし1pq消費する。 pq?」
ベル「こっちの世界のお金にゃ、日本円で1円にゃ。アルミは貴重にゃ。」
あちらのお金はアルミが貴重らしい。
よし!
この封筒開けまくるぞ!
インベントリ内にぶちこんで、開けるをツンツンしまくるとインベントリ内で連続で開封してくれる
さぁいくぞ
テンテンテンツク 連打連打連打!!!!
これマウスクリックでもしやってたらめっちゃ指つるやつだぁああああああああああ
おりゃおりゃおりゃおりゃ!!!
ベルやネズノ、シーも契約を共有しているらしく、みんな違うのをもらっていたようで
同じくみんなして空中ツンツン連打をする謎の光景が始まったのであった。
空中をツンツンする姿を他人がみたらおかしいと思うのに
団体で空中ツンツンしているとおかしいじゃなく謎になる。
なんの練習だろう。
明日、お昼にまた一話UPしますよ~!