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ベルビティ・ハッピーライフ  作者: ベル人さん
14/14

14———和風な彼女 初めての無力———

この前の何曜日だったか、ゼリーを食べていたら

 家のネズミちゃん達がわらわら寄ってきました。


ミカンのゼリーなので、かんきつはまずいと思って隠したのですが

 知らない間にくわれちゃいましたw

  チョコも少しかじったようで、心配していたのに


全然平気な感じで遊びに行って、隣の部屋で

 猫と喧嘩して勝って帰ってきました((´∀`))笑


犬猫はやってますよね、でも、見ているだけの方が楽しい

 っと思う書き主なのでした。



宿屋で目が覚めると、横に女の子が寝ている


私(っひ?!)


ベット・・・二つあるのに・・・。

 まぁそんなことより、女の子を起こす。


朝早くに起きて、この町をでるつもりだった。

 起こした女の子はというと、寝ぼけていて、服もボロボロで

  外に連れ出せたものじゃない。


どこかで着替えと、使えそうな武器を調達してあげないと

 いけないな、それに、この子の体格だと、どうしても、

  剣とかそういうのは、持てないだろうし。


自分はちょっと過去のあれこれで、色々できるけど、

 この子はまだ若いからね、無茶させないようにしないと・・・。


とはいえど、朝、こんな時間に起こすんだけどね。


・・・いや、まだいいか、この時間は店とかやってないしな。



女の子「ん~・・・、???」


私「え?」


女の子「ママ!」


はい~???

 どうやら本気で言っているようだ。困ったな・・・。


まぁ、甘えられるときに甘えさせてあげようかな。


それからそれから・・・お店!に到着。



色々な店を回り、服もそろえて・・・・カワ(・∀・)イイ!!

 いいな~、綺麗な黒髪に似合う、着物に近い上と下の

  上下装備、どうみても、日本人。


どういうわけか、周りの目線も気になる。

 本人が一番気にしているようだが。


そうだ、武器をそろえないと、例の28歳の

 まだおじちゃんじゃないさんのとこへ行こう。


っというか、この町の武器屋はここしかない。

 ついたときに丁度おっちゃんがいた。


女の子「わ~~~!!このお店おじちゃんのお店なの?」


おっちゃん「おいおい、リンゴちゃんだったか?

   俺のことをおっちゃんと教えたのかい?」


私「とんでもない!名前聞いてませんし。」


そう言うと、おっちゃんは黙り込んだ。

 少し考えてから、一人で勝手にうなづいて・・・


おっちゃん「俺の名前はガイズちゅーんだ、有名だから

   名乗りたくなかったんだよ、他には黙っててくれ。」


どうやら、こっそりひっそり生きていたいらしい。

 まぁ、そうだろうね、どんなけ店構えを綺麗にしているとしても

  客が来ないこの土地に、店を出してるのもそうだけど、

 入りづらそうな店構えを、微妙に醸し出している。


人生をやりこんでいるな、このガイズさんとやら。


この子に見合う武器を見繕ってくれと、頼んでみたけれど、

 なんの武器が使えるのかが、わからなかったから、

  ある種類をすべて、適当に使わせてみた。


適正の無いものは、はじかれて、持つことすらできない。

 適性があっても、扱うと使うは違う。


色々あって、使うレベルの武器を見つけた。


種類は、”剣”っといっても、長剣ではなく、

 刀だった。


へ~、刀も剣の種類に入れられるのね。


まぁいいとして、値段もあまり高くなかったってのがあって、

 即買い。


刀と上下和服風って、完全に侍?いや、女子か。


そうそう、本物の和服は、普通に洗濯機に入れると確実に

 しわだらけになるくせ者なんだよね、この世界に洗濯機という

  目移りして速攻で中にポイ!したくなる機械が無ければいいが。


あぁ~・・・全自動が欲しい。

 この世界は機械とかないのかな?


何はともあれ、装備一式頂戴してきたので、彼女に名前を聞いてみた。


女の子「私?私はミディ、ミディ・シルキー」


んっと?シルキーってあのシルキー?っと思ってつい

 彼女の耳をちら・・・・とぉ?!うん、思った通り。


私「ハーフエルフ・・・。」


ミディ「・・・。」


ミディは私を見つめてから、私はいらない子ですよねという。

 断固違うと言い張り、ハーフエルフは希少種!カワ(・∀・)イイ!!の

  塊です!って言ったらちょっと引かれたw


でも、彼女的には、有効度を上げるよういんではあったようだ。

 少しだけ歩くときの距離感が縮まった。


朝めちゃくちゃ甘えて、ハーフとばれると避けて、気にいると

 近づいて、忙しい子だ。


なんか、小さいころに何かあると、最終的にこうなるのかなっていうか

 私もこうなってたんだろうなっていう、ちょっとした共感。


引きこもりになるには、ちょうどいいきっかけなんだろうな。

 私はそれ相応に切っ掛けが来れば、即頼りそうだな。


でも、ぷにちゃんもい・・・あれ?いない。

 そういえば家からついてきてたっけ?


・・・いや、記憶にない。


私「ぷにちゃん達しらない?ミディ?」


ミディ「家にいたよ?色が濃くなってたからもうすぐ消えちゃうの」


私「え・・・?!」


スライムたちは、自らの水分量を保てなくなると、色が濃くなっていき

 自分の体内が固まっていき、石化して崩れて消えるそうだ。

  大体のスライムの一生は、水分不足によるか、水烏に食われるので

  歩行種に見つかっているだけでも、8年と無いそうだ。短い。


それを聞いて、宿屋に向かおうとしたけれど、ミディの足じゃ遠いな。

 お姫様抱っこして、走って向かう。

  真逆の方向へまっしぐら!


ミディ「きやぁぁあああ~~~♪」


半分喜んでいるようで何より。


宿屋につくと、ぷにちゃん達はあのままだった。

 どうすればいいのかわからず、戸惑うしかない。


こういうときのルイ様!いらっしゃいませんか~?!


ヘイルイ様!


ルイ(シ〇―みたいに呼ばないでください、スライムに購入した

  綺麗な水をかけてみてはどうでしょう。)


そうだ!あの高い水と安い水!


半分づつぷにちゃん二匹に分ける・・・。

 あれ?飲むって感じでは無いのかな、ルイはかけてみてはって

  言ってたね?ちょろちょろかけてみるかな。


さすがに宿屋の床に、水なんてかけたら怒られそうだしな。


・・・。


スライムたちの色が少し明るくなった。


お~・・・ちょっと変わった?


少し見守っていたら、ミディがつんつんし始めた。

 ミディいわく、ぷにちゃん達が少し元気になってるそうだ。

  いきてるかーい?って言ってみた。


ぷにちゃんがぷるぷるした。生きている。

 二匹ともぷるぷる動いている。

  うん大丈夫そうだ。


そっか、この子たちには水がいるのね、水烏が主食にするだけの

 水分が必要ってことか。

  金食い虫な感じかな・・・。


かわいいから許すけど(*´σー`)エヘヘ


ミディ「?( 一一)」


気を取り直して、二人と二匹で町の中を遊びまわり、昼頃に

 ギルドを訪れて、町を出るといい、旅を続けることにした。

  長は、彼女の呪いの効果を話してくれると言っていたが、

  私には見えてしまっているので、口留めしておいた。


彼女の呪いはそのうち役に立つ。

 私にはそう思える、そして、ミディにとっても、きっと

  良い事になるだろうから、あえて何も言わないで置いた。


町の外、涼しい風が吹き、サラサラと揺れる草むらの草原を

 まっすぐ地平線へ歩く。


遠くに、すっごく遠くに、次の町が見える。

 周りは森に囲まれていて、森の真ん中だろうか?に、

  大きな建物があり、その塔のような出立に、目が留まる。

  まっすぐ行けばたどり着ける、これなら迷うことは無い。


っといいけど・・・。


案の定フラグ回収されてしまいました。

 見えていたのは幻影。


ミディとぷにちゃん二匹は動揺している。


落ち着かせるために、森で出会ったゴブリン達家族一号の感じで

 食べれるキノコや、草花、ハーブからいろんな食材を

  みんなで採取して、彼女に生きるすべとして教える。

  気を利かせているかのように、ただお腹すいているだけかのように

 ごまかしをうまく入れながら、食事の準備をして、


全員落ち着いた。



ひぃ~、一個だけ毒キノコw

 誰が取った、ってミディだけどw


ぷにちゃんが食べた!?w

 スライムに毒は聞きません♪


っほぉ、これはまた新情報。

 毒効かないとかいいな~、私は全毒を食らうんでしゅ。

  ち~~~ん、なのでしゅ。ぴえん。


少し早いけど、夕ご飯。

 今日の夜ご飯は、キノコソテーと、森レタスの芳香焼きに、

  野生のトウモロコシの、つぶつぶ炒め・・・ん?

  炒め物多いな。まぁいいか。


手料理がうれしかったのか、自分で集めたのがよかったのか、

 ミディ、レタスを食べているぞ。

  じつはこっそり見ていたのだが、宿屋に連れ帰った夜と

  次の朝の食事の時、レタスやキャベツ、葉菜類を食べようとしない

 っということに気が付いていた。


道中生活するために、雑草でも食べていたのかな?

 なわけない、っと思いたいけれどね。


めちゃくちゃおいしそうな顔して食べるもんですから、ついつい

 芳香焼きを食べるか聞いてしまった。やらかしたな。


ミディ「たべにゅむ♪」


私「食べるかしゃべるかどっちかにしたら?盗らないから。」


そういってみたのが運の尽き、私の為に多めに準備しておいた

 常備用の芳香焼きも食われました!


私「ぎゃふん!」


ミディ「???」


言動と行動が、許せないのに許せてしまう。

 これが本来あるべきカワ(・∀・)イイ!!、なのだろう。


他人を許せなくてイライラして、自分にあたるしかなかった

 そんな時代を生きてきたから、こんな、他人の悪いところを

  可愛いと思えることが、自分自身で謎すぎて、困惑。


だが、しょうがないんだ。

 だって許せるんですから。

  現状を現実として、これも自分の感情、どうあがいたって

  あることを、なかったことにはできない。


私「・・・アハハ。」


不思議そうにこっちを見ている、いけないイケナイ、ループで

 にっこりしてしまうとこだった。


ぼーっとして、ゆっくりくつろいで、少し斜めに陰った夕日を眺め

 こんな日がずっと続くといいなってのが、まだしっかり

  続いている。


夜になり、暗がりよりも、星明りが綺麗に輝いて明るくて、

 森の木々の隙間から、虫達の歌声が鳴り響く。

  少し眠気が出てきた。


よし、キャンプを張るか。


ゴブリン長さんたちが、渡してくれたというか、教えてくれたやつ、

 インベントリの中に、色々としまってくれていたのを思い出し、

  中身の整理の続きをしたくなったが、我慢して、


私「よいしょっと、そっちに立って手伝って!」


ミディ「え?うん。」


ぷに二匹はぷるぷるして返事をしている。


4人でやれば同時に4か所、杭をさすのも一瞬で終わり。


テントの中には、蚊帳が貼ってあり、虫も来ない。

 安全圏の中で、みんなで眠りにつく。

  その日の夜は、とても静かで、とても穏やかで、

  久しぶりの無雑音、町中の音とかほんとに何もなくて・・・。




ミディ「起きて起きて、まま、ママ!」


私「ん~・・・?え?」


???「おはよ。まま。」

???「おはにょ、まみゃ。」


私「二人は、、、誰?というか何?」


そこにいたのは、どう見ても装備と武器、しゃべっている。

 二人の話を聞くと、もともとスライムだったという。

  あぁ、昨日まで一緒にいたぷに・・・え?


???「そゆこと~」

???「そにゅにょとー」


片方は人類種の言葉を、片方はモンスターの共通語で喋っている。

 こ・・・これは、な・・・んだとぉ?!


目の前に出ているステータスをちらっと、見えてしまったとこだけで

 発狂しかけた。


この二人の装備時、使用者へのステータス変更がチート級。

 私、ついに異世界チート主人公みたいになっちゃうの?

  いや、こまるんだけど。


ルイ(今でもなかなかのチート無双かと思われます。)


名前、ぷにりあ 使用語、歩行種共通語 装備種 上着、羽織るタイプ

 装備時、対象者に一定秒数で一定値の体力回復。

  数値は平均的に使用者の5%を10秒ごと。


名前 ぷりん 使用語、モンスター共通語 装備種 ブローチ

 装備時、対象者の熟練度の向上率UP

  追加補正、敵単体に対しての急所を目視できる。

   ただし、常に一体のみ。


二人を私が装備しても、何も変わらない。

 それっぽいことをできてしまうから、だと思う。

  なので、ミディにつけてあげる。


羽織るタイプといっても、ぷにりあを見ている限り、マフラーぽい。

 ぷりんブローチは、赤いバラを模していて、着物のセットが

  完全完成してしまった感じになった。


これは強いぞ。


少しの間だけど、ミディに、私が森で育った時の修行を一通り

 口頭で教えたら、それくらいなら1か月もかからないというので、

  ここに一か月はまずそうなので、徐々に、行先の道中でという

  約束で、修行を付けてあげることにした。


そもそも本人が乗り気すぎて、私がどうかしていたのかって

 そんなレベルで、修行をこなしていく。

  この子、絶対私より強くなる、あげなければよかった?のか?


修行しながら森を進み、何日かかけて歩き回っているが、

 一向に出口が存在しない。


これは、してやられたかな。


そういえば、私って長達のいた森の中で、どうやって

 迷子にならずに走り回って、いつもちゃんと帰ってきたんだっけ。


あの森の中も、時たまだけど、圏外みたいにマップ表示が

 消えることがあったんだよね。

  その時は確か、・・・思い出せないや、後でいいや。


にしても、すごい成長っぷり。

 装備としゃべって、笑ったり怒ったりしているところを見ると、

  何独り言いってるんだあいつって、なったりするんだろうな。

  こんど指摘するかな。


今の私のレベルは、っというか、この世界って確実性のある

 レベル表示はなくって、自分と相手のレベル差だけ表示される

  そのせいか、自分の確定レベルがわからないんだよね。

  え?じゃぁ今までしゃべってたレベルは何?ってなるけど。


実際のところ、自分自身のレベルは他人からしか見えなくて、

 どうしようもないんですよね、いっそのことミディに聞いてみよう

  ・・・かな?


昔、ベル達とネズナさん救出大作戦したときに、何万だのなんか

 よくわからん数字を一瞬、聞いた記憶もあるけど。

  そんなん覚えてない!


私「ねぇ、ミディ、私のレベルって見えてる?こうして、こうで・・」


ステータス確認方法とか、インベントリが使えるときは

 こういう表示~とか、色々教えてみて、

  ミディが大抵の私と同じことを覚えていき、そして・・・。


ミディ「これ・・・?かな?∞って出てるよ?数字わかんない。」


私「・・・へ?何それ?」


ミディ「・・・さぁ。」


すでに数値が存在を超えていました。

 ぐはぁっ。


ルイ(ミディさんの相手をしてあげてはどうでしょう。

   リンゴ様へのダメージは完全ゼロです。)


私(いやいや、ダメージゼロとかそういうんじゃなくって、痛い?)


ルイ(ハイ。叩かれれば。)


私(・・・。)


何はともあれ、この森を脱出するにあたって、気づいている点で

 どうやら主っぽいのがいて、そいつを倒すか、自分たちで

  道を理解しないと出られないとのこと。


それゆえか、ついついミディにしごいてしまっていた。

 彼女は、心なしか、私の焦りが伝わっていたのか、戸惑い

  剣筋が鈍り始めた。


それに気づいたぷにりあが私に指摘した。


ぷにりあ「まま~、怒ってるの?それともミディ嫌い?」


私「え、あ、ごめん、そういうつもりじゃなくて。」


ナイスぷにりあ、そして、私が誤って、ミディとぷに達に謝罪の

 気持ちも込めて、近くでちらっと見えたイチゴを採ってきて、

  配っていると、木々の隙間から見ていた、小さなゴブリン?

  ポイのが出てきて、それ欲しいと言い出してきた。


ミディには言葉が通じていない、モンスター共通語か。


私は彼にモンスター共有の作法で、イチゴを渡すと、

 となりで装備の姿の状態から、大きく口を開けてイチゴを

  食べたぷにたち。


それに驚いたちびゴブもどきが、ひぃっっと木々の隙間に逃げ込む。


私「大丈夫だよ、この子たちは私の家族だよ、あっちの方に

  もっとイチゴあったから、取りに行くといいよ。」


指をさして共通語で話すと、人間なのにモンスターの言葉を話すと

 こっちをじっと見つめてきた。

  うしろからほかのちびゴブもどきが来て、本当にイチゴあったと

  言っている。もう一匹いたのね。


ミディが脇で、刀の素振り修行をしている。


ちびゴブもどき達が、ここらへんの生き物も、食物も、

 全部食べてしまうおっかないのがいる、っと話してくれた。

  私たちも逃げた方がいいと。


でも、彼らも逃げる方角どころか、マップも見れず、

 同じところをぐるぐると回っていたらしい。


どうやら、本当に出れないようだ。


困ったことになって、どうしようもなくて、

 何日かテントで家族にゴブ二匹混じって、一緒に暮らしていた。


知らない間に、ごぶ達が修行に付き合っている。

 どっからか拾ってきた木を、刀に見立てて、

  私が教えた刀技を、ミディから見よう見まねで覚え始めている。


筋がいいのかな?みんなで息ぴったり。


半分くらいは、楽しくなっちゃってて、笑顔でキャッキャしていて

 恐怖感は・・・まぎれてくれたのかな。

  精神より、体の疲れの方が脳には優先されるってやつ?

  わからないけど。


ガさっと音がして、みんなが振り向くと、そこには懐かしい

 顔がいた。


茶色く濁った頭巾に、長い髪の毛で顔を全部覆って隠した盗賊。

 頭巾には1等星の星マーク、落ちこぼれの証。


私「シー・・・ちゃ・・・ん?」


シー「・・・うん。置いておく、読む、うん。」


私「あ!待って!シー!」


すごい猛スピードで走って消えていった。

 どうやってここに来たのか、そう考える前に、

  いなくなっていて、何も聞けない。


手紙が1通。


ごぶ達が、盗賊は味方だのいって、手紙を拾い上げ、

 私に渡す。


私宛のようだ。


——————————————————

リンゴへ、


 久しぶりだね、今どこらへん?

  お帰り会できなかったから、こっちのメンバーで

   盛り上がって遊んじゃった、あはは♪


 私的には、もうそろそろ、静寂の森にいるんじゃないかな

  って思ってね。


 最近よくないうわさを聞くんだよん、その森の主が暴れていて

  魔物もモンスターも食べちゃってるってね、でも

   その森は主とかが危険な領域に入ると、強制的に


 いろんなものを遮断して、その場に滞在させて、

  何もかもから接触できないようになるっていう、謎の

   結界現象がおきるのよね、それでシーに頼んだのだけれど。


 そこのマップ、表示見えないでしょ?

  でも、方向事態がおかしくなってるわけじゃ無いから

   しっかり道を覚えていれば、帰れるし、

   自由に動き回れるんだよ。


 マップに頼らないで、自分の視野だけ信じて進んでみて!

  プレイヤースキルってやつかな?

   配置物を覚えていかないと、出られないんよ。


 どうしようもなくなったら、通る道に、石をお月見団子みたいに

  積み上げるといいよ。


 石を積み上げるという習慣は、その世界じゃ

  人間種や、猿種しかいないから、

   そう簡単には被らないし、いい目印になるよ!


 森や、山で遭難したときの対処法の一つだね。

  そういえばリンゴは転移前に、サバイバルとかしたことある?

   タンパク質に困ったら、動物を狩るときは、

   鳥種より、鹿種を優先してね、その方が感染病とか

    確率下がるから!


 じゃぁね~~ばいにゃん。


————————————————————————


あはは、にゃんって書いてる、これ、ベルさんだよね。

 ・・・。


・・・。


ゴブ達やミディ、ぷにたちが心配そうにこっちを見ている。

 ベルの手紙にしんみりしている私に、なんとなくの勢いで

  寄り添ってくれるみんな。


人間より・・・モンスターの方がやさしいよ・・・。ぐすん。


そんなやさしさに触れながら、人間語をモンスター語に訳して

 読み上げると、ごぶ達は不思議そうに、言われたとおりにして

  道なき道を進んでいく。


ゴブ達の知っている道らしき場所に出た。

 二人は喜んでいる。


主とかいうのに合わなかったのが幸いか、みんな、けがもなく無事、

 ではなくて、刀の素振りを覚えた3人衆が、

  チャンバラごっこで遊びすぎて、傷だらけになって喜んでいる。


仲のいい事この上ないが、ゴブ達の話によって判明した主の場所

 結界の話をベル手紙によってしったので、場所を特定できたのだ。

  私は主を倒そうと思って、ミディを置いていくことにした

   のだが。


ミディ「無理!何を言われてもついていくもん!」


っとのこと。


しょうがないので、ついてこれたらいいよといって、

 無理そうなら引き返して待っていることを、約束した。


途中で危険だと思っても、引き返すか、逃げてゴブ達と合流しろと。


そんな心配もいらなかった。

 なんせ森を駆け回ることは、私の方が早いようで。

  追いついて・・・こないな。


っということで、森の主のいるだろう範囲に入った。

 うん、すっごい気配だね、場所がまるわかりだぁ。

  でも、ベルさんが目視だけを頼れと言っていたが

  いやでもわかるほどだった。


周囲の気配だけを頼ると、まったく同じ気配とサイズ感が、

 いたるところで同じ動きをする。

  まるで鏡に映っているような。


目で見えるのは一体だけ。そういうこと。

 他のは全部、幻影のような結界がだすやつ。


私はひょっこり主の前に顔をだす。

 すると、無条件で襲ってきた。


その主は、私を攻撃しつつ、すごくこっわい顔をしながら

 涙を流しながら襲ってくる。


操られているようだった。

 感情や意思に関係なく、言葉も抜き取られ、人形と化したやつ。

  どっかで見たことがある、こんな状況、どこの森にもあるのかな


でも、今回は、残骸が残っておしまいエンドなんて、良いもんじゃない

 生身の相手だ、私は攻撃をすべてよけながら、主の涙を見つつ

  影のスキルを使う。


なんでも作れるという影のスキル。

 本当に何でも作れるのなら、その言葉通り作れるんだろと、

  ちょっと言葉への脅しにも近いようなものを作り上げた。


ブツは、他の魔物やモンスター、感情を持つ者の感情や理性を

 自分に聞こえるようにするといった、精神具現道具

  テレパシーが使えない相手に、強制的に使えるようにする感じ


ルイ(私への干渉をイメージしましたか。)


私(はい、ごめんねえへへ。)


なにはともあれ。

 主の声は聞くことはできた・・・んだが。

  言葉に出せるようなものではなかった。


すでに、希望する、望む世界が死のみだったのだ。


助けようとも考えた。


だが、そうするすべ自体が存在しないし、ルイに聞いても

 知りませんしか言わないし、図書館の本にそういうの無かったか

  聞いても、存在するとしたら読んでませんと言われた。


試行錯誤の末に、結局なにも効果がなくて。


ごめん、何もできなくて・・・。

 でも、最後の最後に、主は一言だけ言って消えていった。

  本当に・・・これでよかったのかな・・・。





主(・・・あ・・・り・が・・・とぅ、)



私は・・・誰もいなくなったその場所で


 ただ泣くしかできなかった。



石を積み上げて移動を続けるって、斬新かと思いました!

 でも実際、道中で何回も積み上げていると、


生き延びるために道中に石を積む。

 遊んで石を蹴とばしていく壊す係の方がいたとしたら、

  飽きるのが早いんですね!

   そりゃ、道しるべになるはずだわ。


 いやぁ~遭難したときに参考にさせてもらいます。


秋とかはあてにならないそうですけどねw枯草邪魔らしいよw


キャベツとレタスなどのシャキシャキ系菜っ葉類の芳香焼き

 今晩作ってみよ~っと♪

   りんごさんどこで教わったの?っていうか装備になった

    ぷにさんたち、どこにお口ついてんの???


そして、唐突のベルさんからの手紙に驚き、シーちゃんが配達

 なぜここにいることを知ったのか、なぜ一人で帰っていけたのか

  盗賊稼業は謎が深まるばかりでございます。

                     by書き主

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