10———毒の共有と本をふやかす大会?———
なんか女ドクターのポッドで半身浴して寝落ちしてるリンゴ
本人の気持ちを考えず聞こえず、他人から見ていたら
きっとぬぼーっとしている間の抜けた子なんだろうなw
っとか考えながら、今日ものんびりリンゴちゃんを見学している
書き主であった。
まぁ、最近の書き主は暇すぎて、リンゴちゃん以上に
ぬぼーっとしているように見えるんだろうけど((´∀`))ケラケラ
闘病生活一日目―――
あれからポッドに浸かる時間を決められることもなく、
自由に使ってお風呂代わりにしてくれればいいと、言われた
一日一回入ってくれればそれでいいとのこと。
できるなら長時間使っていてほしいそうだ。
っということで、第一回目の遊び!
お風呂で本がしわくちゃになるまで読んでみる大会!
一人大会は得意だ!いままでソロでぼっちに慣れてたから
お風呂でしわしわにした本、いくつあることやら!
それがさぁ~・・・この本、しわしわどころか
私「水すらすわねぇ!?」
この前もらった、こっちの世界の常識を学ぶ本。
こやつがなかなかの癖物でなぁ~・・・
水吸えよ!ってくらい本と長風呂の対決をしているんですよ
私「うぐぐ・・・本め、負けんぞ!」
もちろんちゃんと読んでますよ♪
通貨はおpq様、円ではない。くっつけたら円に見えなくはない
あっちの挨拶は、自分の種族の語尾を口に出すこと。
って、人間の語尾ってなんだよwですますいうけど?
人間の語尾~語尾~・・・、あった、「にゅん」・・・。
うひゃぁ~はずかしいぃ~なに?にゅんてなに?!
私「どっからでた言葉やねんw」
あぁ~ひ~~~独り言が増えるなぁこの本♪楽しい♪
ふむふむ?へ~!あはははは☆と、口に勝手に出ている。
フードおね兄さまが、隣のポッドに浸かったことにも気づかず
本に向かって独り言を言う私を見て、笑う彼女
ほほえましい空間が広がっている。
結構な量を読んでいるように思えるのに、まだページが多い
これはずーっと読んでいられそうで、ニヤニヤしてしまう。
うんうん、人間は日本人という種族が、一番他人行儀で
トリニセッテの種族からかけ離れている・・・か。
逆にトリニセッテの種族は、他種族に積極的に乗り、突っ込み
会話をすらっと並べて入り込んでいく、外国人のような存在。
ただし、これは日本人から見たらの発想だ・・・か。
そして、私にとって、いや、全世界の引きニートに鬼畜な種族!
ご対面の状態で、しっかり話について行けと?
無理無理!ちぬぅw
機材「ピーピーピー!」
女ドクター「あらま、何を精神的につらくなってるの?」
私「あ、いや・・・いつものことです。w」
機材の音が止んだ。
何何???そういうのも測定できちゃうの?!
どんなだよこっちのっ世界!さすが異世界?
―――2日目―――
そういえば、もうそろそろ本も半分くらい読み終わるかな。
図書で借りる本って私の知ってる本より、紙が薄くて
トレッシングペーパーだっけ?より薄すぎて
やぶいてしまわないかと、心配だったけど・・・。
こんの長風呂で本紙ふやかし大会によゆうで何事もないように!
はぁはぁ、・・・まぁそんなけ薄いから、
まるっと一日読み漁っただけでは、半分くらいしか行かない
ってことね。
でも大体の常識はわかってきた・・・、かな?
目線の合わせ方があって、相手を10秒以上連続で見ないこと
それは私にとってうれしい誤算。
10秒以上見る行為は、本能的に、敵とみなす行為らしい。
私も無意識にそう感じていたから。
人間関係で、他人の顔をよく見ないって小学生の時に
目を見て話せー!って親に怒られてたっけ・・・。
私「・・・ベル・・・。」
女ドクター「あらら、寂しくなっちゃった?」
私「いえ、っていつからそこにw」
女ドクター「私、実をいうと常にここにいるのよ?
普段はいても見えないようにこっそりと、ね☆」
なんというハレンチなドクターだこと、まぁいいや。
たまに、書類に目を通しては、ほかのナースに仕事を頼んでいる
一応は忙しいみたい。
でも、この人、やっぱり一番すごいんだなぁっと思う。
唐突にくる緊急患者を的確にさばいてる。
大抵どんな状態でも、表面的なものか、内面的なものだと
3時間足らずでみんな退院していく。
えっと、じゃぁ私たちがなんで二日もいるかというと、
永久持続型の呪術や、毒とか、スキルの副作用は
普通の治療じゃ回復しないらしいとのこと。
私の場合は特殊で、影の力を使うからか
呪術がほとんど効かないかわりに、どんな毒でも食らう
っというメリットとデメリットがあるらしい
それと、毒、刀に塗ってあったんだって・・・。
あとで知ったw
使った本人も同じだけの毒を食らうっていう、そういう呪術付き
私にかかる呪術ではなく、刀を振るった人にかかる呪術らしい
そう、私が完治しないと、彼女も完治しないということ。
面倒草w
まぁ、ドクターに聞いたんだけどねw
おねにいさま「あの、私のせいですね、ごめんなさい。」
私「何が?操られてたくせによく言う」
おねにいさま「ごめんなさい・・・。」
私「あ、いや、そういう意味で言ったんじゃなくて・・・」
残念そうな、がっかりそうな、落ち込んだ顔で私たちは
下を向く。
お互いに顔をそらして、互いを見ないようにしてしまう。
どうしてもじれったかったせいか、横から口を出された。
女ドクター「リリィ?リンゴ様は操った側が悪いから
リリィは何もしてないでしょ?悪くないよって
言っているのよ?
リリィ「え・・・?」
そう、彼女は悪くない、悪いのは私、助けてあげられなかった
っというか、
はずかしながら、私、運動音痴だから!!!(*´σー`)エヘヘ
ルイ(だれもほめてはいません。)
私(あ、久しぶり、旅行にでも行ってたの?)
ルイ(いえ、こちらも体調管理ができず、
反応できませんでした)
そっか、ルイって私と同調してるんだったっけ。すまないw
ルイ(横から口をはさむのは失礼ですが
精神的に引きこもるときは私が利用できませんので
ご了承ください。)
え?あれ?もしかしてルイって私の精神の作り物?
ルイ(ひどい言われようですね、私はあなたの分身です)
ってことは。。。
ううん、私こんなにかっこよくしゃべれません
別人ですはい。
ルイ(ハァ・・・。)
いやいやそんなにがっかりされても・・・。
ドクター曰く、明日には自由に動いてよくなるって話。
退院らしい、何もなく長風呂しに来ただけだった。
さて、なんやかんにゃとやっていたら、もうこんな時間
病院食は、何不自由ない美味しいごはんで、
食器もかわいい絵柄だったし、ジュースも
お菓子だってあるか聞くと、出てくる出てくる・・・。
さすがに寝る前1時間はくれなかったけれどw
そこはしっかりしているようですw
本を枕の下に置いて、内容を振り返るように、眠りについた。
今日はいい長風呂日和だった、部屋はなかなか暗かったけれどw
たまにはのんびりできるのってサイコーって・・・思う・・・。
(つ∀-)オヤスミー
・・・(あれ?いっつもダラダラしていたのに・・・)
手紙~
やぁ!シノノン族の一人だよん♪
リンゴちゃん、早く帰れるといいね~♪
今日は僕から元気のおすそ分け!
ガーリックバターで野菜炒めを温め直しして、
最後にケチャップで炒めて、しっかりケチャに火を通してね!
ケチャって火を通さないと酸味があるからバターや野菜に
なじまないんだよね~
これがすんごい美味しいんだぁ~☆僕は一時
毎日食べまくって・・・
飽きました。
・・・。えっと、あははw毎日はやめた方がいいって
よく言われたけど、本当でしたわ~あっはっは☆
byシノノン族の若い卒業生