スタイリッシュロボアクション 超兵器「悪役令嬢」次回予告集(第一話のみ番宣)
解説
超兵器「悪役令嬢」とは、2002年に放映された深夜枠のロボットアニメ
本来、春から秋まで26話放映する予定であったが、視聴率不振の為13話で打ち切り
ただし、DVDの売り上げは好調だったため、残り2話分新規で作り完結させた
「悪役令嬢」とは先史古代文明の遺産とされる巨大ロボット。遺跡から発掘される
パイロットをえり好みし、お眼鏡にかなったもの以外は乗せない。適格者は婚約者と呼ばれる
以後、番宣と予告
考古学者の卵ダイサン・オージは、国境沿いに発見された巨大な古代遺跡の合同調査チームのメンバーに抜擢される
地下迷宮のような、その遺跡の調査を進めていく内、調査チームは一人また一人と姿を消していく
疑心暗鬼にとらわれる調査チーム。そんな中、オージは遺跡の崩落に巻き込まれ調査チームとはぐれてしまう
当て所なく彷徨うオージ。そんなオージを既視感が襲う。自分は一度、いや何度もこの遺跡を訪れたことがあるのではないだろうか
そうして辿り着いた玄室、そこには姿を消した調査員達と群れ為す異形と、そしてなによりみたこともない型の超兵器「悪役令嬢」があった――
超兵器「悪役令嬢」第一話「ダイサン・オージの婚約」アーユーレディ?
謎の悪役令嬢との婚約により異形群を突破したダイサン・オージだったが
その先には、遺跡の悪役令嬢の独占を命じられ身分を偽り調査チームに参加していた隣国の婚約者と、群体型悪役令嬢が待ち受けていた
群体型悪役令嬢の圧倒的な令嬢力と、それを十全に活かす婚約者の冷酷な知性がオージを追い詰める
悪役令嬢の型どころか、令嬢力の種類すらわからず、ましてや、婚約者としての訓練を受けていないオージに勝ち目はなかった
絶体絶命の危機の最中、第三の悪役令嬢が現れる。転移型悪役令嬢――神出鬼没に表れては悪役令嬢を破壊する狂犬のような悪役令嬢であった
次回、超兵器「悪役令嬢」第二話「地下迷宮の修羅場」アーユーレディ?
転移型悪役令嬢の令嬢力――空間転移と空間断裂と、群体型悪役令嬢の異形群の激突が遺跡を地獄へ染め上げる
生きながら地獄へ突き落とされたオージと悪役令嬢。風前の灯火と見えたその命が激しい既視感によって燃え上がる
前世覚醒。謎の、――否、転生型悪役令嬢の令嬢力によりダウンロードされた前世知識と前世技術が九死に一生の好機を作り出す
既視感が空間断裂と異形群の進路を予測。前世知識がその情報をもとに最善手をはじき出し、前世技術がそれを実行する
23手を費やし空間断裂と異形群をそれぞれの囮と盾として機能するよう誘導し、狙うは二重殺。オージは乾坤一擲の勝負に出る
次回、超兵器「悪役令嬢」第三話「土壇場の前世覚醒」アーユーレディ?
あと一歩のところで、転移型悪役令嬢によって空間転移させられたダイサン・オージと転生型悪役令嬢
そこは海を挟んだ遥か異邦であった。国に戻ろうにも、その算段が付かず途方に暮れるオージの前に巡礼隊商の隊長が現れ申し出る
船代を出してもいいから、海まで護衛してくれないか。渡りに船と申し出を快諾するダイサン・オージ
それは良かった。遺跡の巡礼でこの国ともめたはいいが、悪役令嬢を追手に出され困っていたんだ
そう言われ、空を振り仰げば、可変攻撃型悪役令嬢が下りてくるところであった
次回、超兵器「悪役令嬢」第四話「突然の国外追放」アーユーレディ?
無事、可変攻撃型悪役令嬢を振り切ったダイサン・オージと巡礼隊商は旅をつづけ、ある遺跡で砲撃を受ける
幸い怪我人は出なかったものの、その砲撃の規模は悪役令嬢――狙撃型悪役令嬢のものだ。徒手空拳の転生型悪役令嬢にはなすすべがない
このまま遺跡に閉じこもっていれば、狙撃型悪役令嬢が属する国の軍隊に包囲、身柄を拘束されることになるだろう
対抗手段を模索するオージの前に、巡礼隊商たちはさも当然のように遺跡の奥から悪役令嬢用の武装を持ってくる
そう、巡礼隊商の正体は、悪役令嬢を崇める宗教団体にして、この世界随一の悪役令嬢と遺跡の研究機関――トリマキだったのだ
次回、超兵器「悪役令嬢」第五話「放浪のトリマキ」アーユーレディ?
狙撃型悪役令嬢を逆狙撃によって撃破したダイサン・オージとトリマキたちは遺跡を後にする
道中、トリマキたちは、悪役令嬢の神話を語る。世界はよりよくあるために悪役令嬢達にループさせられている
荒唐無稽と否定することはできなかった。何故ならオージの前世の記憶は本来の歴史では存在しようのない物ばかりだからだ
転生型悪役令嬢がループ内の婚約者の記憶を保持し、それを前世としてダウンロードしているならあるいは――
仮定を検証する間もなく、転生型悪役令嬢が大規模な令嬢反応を感知する。気づけば、オージたちは3国間の大規模な悪役令嬢戦に巻き込まれていた
次回、超兵器「悪役令嬢」第六話「戦火の三角関係」アーユーレディ?
前世覚醒と発掘武装を駆使し、戦場を離脱せんとするダイサン・オージの目の前で一機の悪役令嬢が破壊された
しかし、その悪役令嬢の令嬢反応は途切れる所か、増大を続け、ついには装甲板が変形を始める。前世の記憶が警告を発する。悪役令嬢の暴走だ、と
訳もわからぬまま回避機動を取ったその瞬間、暴走悪役令嬢から自動追尾式収束光線が放たれる。その数、実に31。完全に回避できたのは奇跡に近い
婚約者と悪役令嬢の同調率が閾値を超えた時に起こる現象、暴走。悪役令嬢が婚約者の願いを叶えるために、婚約者の安全すら無視して、限界以上の性能を発揮する
感知できる範囲での令嬢反応が今の一撃ですべて沈黙した。暴走した悪役令嬢の型式は、広範囲殲滅型。戦域全てを間合いとする殲滅者を前に、果たしてオージは生き残れるのか
次回、超兵器「悪役令嬢」第七話「災厄のチート」アーユーレディ?
3国は悪役令嬢のほとんどを失ったことで和平を結んだ。結ばざるを得なかった。悪役令嬢は悪役令嬢でしか倒せない。悪役令嬢こそが戦力だ
3国いずれかが十分な量の悪役令嬢を見つけるまで和平は続く。オージはその国防の全てを悪役令嬢に依存する事が当たり前となっている状況にいびつさを感じる
人と人の争いを悪役令嬢に代替させ、また何か大きな間違いを犯せば悪役令嬢のループによってやり直させてもらえるなら、人間が存在する意味などあるのだろうか
隊長は答えた。それでも人が大勢死ぬよりはいい。ずっといい。水陸両用型の悪役令嬢に率いられた海賊団を秒殺するも、オージは答えを出せない
隊長は言った。貴方の祖国の国境沿いの遺跡の中枢へ降りなさい。答えはそこにある。オージ達は大港街に辿り着く。旅の終わりはもうすぐだ
次回、超兵器「悪役令嬢」第八話「終結のフラグ」アーユーレディ?
トリマキ達と別れたダイサン・オージはついに祖国へとたどり着く。久々に帰郷した祖国は戦勝気分に浮かれていた
あの後、祖国と隣国は開戦し、あっさり祖国が勝利したらしい。群体型悪役令嬢が開戦前に中破していた事が大きかったようだ
今は、群体型悪役令嬢が暴走し、遺跡を中心に異形群で国境を封鎖しているが、それもいつまでももつものでもない。隣国は負けたのだ
群体型悪役令嬢が限界を迎えれば、もはや国境沿いの遺跡の中枢に潜る機会はないだろう。国家所属の婚約者となればもう自由に動くことはできない
オージは転生型悪役令嬢とともに、祖国の監視網を潜り抜け遺跡へと向かう。答えを求める。考古学者として、婚約者として、あるいは一人の人間として
次回、超兵器「悪役令嬢」第九話「回帰のクエスト」アーユーレディ?
機械的に襲い掛かってくる異形群を鎧袖一触となぎ倒し、オージは一人遺跡へとたどり着く
そこでは異形群が歌っていた。あるいは祈りだったのかもしれない。歌い祈りながら一転有機的な連携でオージの死角から飛び出してくる
前世から遺跡構造をダウンロード。最短ルートにおける奇襲ポイントを網羅。発掘武装を惜しみなく放ち、奇襲前に異形群を封殺していく
遺跡中枢その手前。変形に変形を重ね、もはや自力では動くことすら叶わぬ形をした、群体型悪役令嬢がそこに居た
国を守る、と群体型悪役令嬢の婚約者は言った。国と家族と故郷の為なら、何を失っても惜しくない。その影から莫大量の異形群が現れた
次回、超兵器「悪役令嬢」第十話「護国のヒロイン」アーユーレディ?
オージは遺跡中枢へと進む。そこには、自律演算型悪役令嬢と、全悪役令嬢のその本体達が存在していた
本体達は告げる。転生型悪役令嬢の婚約者がこの場所に来るのを待っていた、と
彼女らは、かつて人類の9割以上を消滅させた世界大戦を回避させるために何度もループを引き起こしたが上手くいかず
新しい方法を模索させる為、ループの記憶を婚約者に送れる転生型悪役令嬢に世界を見て回らせたのだ
今、転生型悪役令嬢の婚約者としてダイサン・オージは決断を求められる
次回、超兵器「悪役令嬢」第十一話「新生のシナリオ」アーユーレディ?
全ての真実を知り、ダイサン・オージが決断した道は、世界大戦で9割が死滅しようとも人類は再び勃興する、というものだった
嘆き悲しむ自律演算型悪役令嬢にオージは伝える。人類は弱いがしたたかだ、と
自律演算型悪役令嬢は、証を求めた。ならば、私たちの中で最も強いものにそのしたたかさとやらを示して見せろ、と
現れるは転移型悪役令嬢。自律演算型悪役令嬢の未来演算に従い、これまで数多の悪役令嬢を撃破してきた、剪定の悪役令嬢
オージの前に、今再び、空間を操るという文字通り別次元の令嬢力を持った悪役令嬢が立ちふさがる
次回、超兵器「悪役令嬢」第十二話「鉄火の判決」アーユーレディ?
空間転移と空間断裂。移動と攻撃、そのハイエンド。1対1という状況では前世覚醒の膨大な戦闘記録のダウンロードも時間稼ぎにしかならなかった
誰かがバランスを取らなければならない、と転移型悪役令嬢の婚約者は静かに吠える。強かさなど大戦争の前では無意味だ、と
人が死ぬぞ。空間断裂が武装を切り飛ばす。誰もかれも死んでいくぞ。空間転移が装甲を消し飛ばす。私には耐えられない。転移型悪役令嬢が背後を取った
ダンサン・オージは稼いだ時間の全てを以って前世に潜る。深く深く、始まりよりなお深く。自他の垣根すら超え――転移型悪役令嬢の婚約者の前世へと
どのループでも、自律演算型悪役令嬢の指示を受け、たった一人で世界のバランスを保とうとしてきた最強の婚約者の軌跡。それは長く響く断末魔の悲鳴のようだった
次回、超兵器「悪役令嬢」第十三話「救世の悪役令嬢」アーユーレディ?
誰かに守られていては、その誰かを救うことはできない。私たちは皆並び立ち前へと進むべきだ
ループの果て、ダイサン・オージの覚悟に応え、転生型悪役令嬢の新たな令嬢力――憑依転生が発動する
憑依転生の力は、ほんの一瞬だけ転移型悪役令嬢の婚約者に介入し、その令嬢力を暴発させる
そうして生じた針の穴ほどの隙を逃さず、オージはこの旅で得てきた全てを以って転移型悪役令嬢を穿つ
果たしてオージの覚悟は、転移型悪役令嬢の婚約者の意思を上回るのか
次回、超兵器「悪役令嬢」第十四話「覚悟の憑依転生」アーユーレディ?
いつかともに歩むため、いまは別の道を行こう
貴方たちは優しすぎる。未熟な私たちは貴方たちの優しさに溺れてしまう
私たちは、しばし一人で歩み、貴方たちに相応しいだけの強さを手に入れよう
それまでそっと見守っていて欲しい。それだけで私たちは頑張れるから
貴方たちが私たちを愛しているように、私たちも貴方たちを愛している
次回、超兵器「悪役令嬢」最終話「愛と希望の婚約破棄」マイフェアレディ
悪役令嬢と言えばハードSF寄りのガジェットであった
それを、美少女が乗り回す、という設定は当時非常に斬新であり、賛否両論を呼んだ
その賛の極致から生まれたのが、諸兄もご存知の「転生学園 逆襲の悪役令嬢」である
悪役令嬢を美少女化という、意味不明の設定が爆発的なヒットを生み、悪役令嬢モノというジャンルを確立させた
今では悪役令嬢と言えば、ヒロインの恋路を邪魔する大貴族の令嬢のことである。隔世の感がある
ともあれ、本作は悪役令嬢ものの先駆けである。悪役令嬢もの好きを自称するなら一度目にする事をお勧めする
オージの顔のパーツが以後の悪役令嬢の特徴を網羅しているなど新しい発見があるはずだ