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[01-28] 流星

昨日は予約掲載の日にちを間違ってしまいました。

そのため投稿が7時でしたけれど、今後は6時に戻します。

 体が無理やりバラバラの部品に分けられて、再度べきべき音を立てて組み立て直されていく。

 そんな感じがした。


「ぎょえええええええええええええええええっ!!」


 悲鳴をあげるけど、はたして本当に声になっているのかどうかすらもわからない。


【システムメッセージ】

   ・

【構成パラメタ及び現在あるリソースを元に再構成実行中】


 無機質な声――なんかさっきのやり取りを聞く限り、人格みたいなものがある気がするんだけど――が淡々と作業を進める。


【復元率77%……一部オリジナル・プラチナドラゴンの構成要素に欠損があります】

   ・

【破損した要素の復元開始……失敗しました】

   ・

【破損した旧バージョンの構成要素を破棄。現行のものと差し替えます】

   ・

【検索開始】

   ・

   ・

   ・

   ・

【現在共有できる要素が存在しません】

   ・

【――っ。外部からの干渉を確認】


 無機質な調子を崩さなかったシステム・メッセージが一瞬だけ焦りを見せたような気がした。


【スキル・神託(オラクル)にて受諾】

   ・

【差出人名『永遠の13歳、美少女吸血姫F65』より。添付ファイルあり】


「絶対にスパムだ、それ! 添付ファイルとか開けるな~~っ! いいか、絶対だぞ!!」


 と、必死に止めたけれど、その台詞が終わらないうちに、


【え? ……添付ファイル解凍終了】


「やめろって言ったろう!」


【……添付ファイルは自動で解凍される仕様でした】


「嘘つけ! 『え?』とか言ったじゃないか!! うっかりだよね?! 絶対に押すなって言うボタンをうっかり押したよね!?」


【補助要素確認】


「うわ~~っ、さりげなくなかったことにする気だ、こいつぅ!!」


【ドンマイヾ(゜ω゜;)】


「うざっ!」


【補助要素によって構成の再設定開始】

   ・

【復元率78%…89%…99%…126%】


「いきなり限界を超えるな!! ほんとに大丈夫か、それ!?」


【大丈夫だ。問題ない】


「そーいう安請け合いは大抵駄目なフラグなんだよなあ……」


【仕様変更により、いったん人化状態で再起動します。なお再起動後は魔法力が95%消費した状態ですので、所定の基礎スキルを使用して真竜状態へ移行することは不可能です】


「あー……ジークと似たようなもんか」


【なお、現在オークの胃壁に収納された状態ですので、胃液により毎秒3~12のダメージを受けています。44秒以内に脱出してください】


「そういえば、オークに喰われたんだっけ!! 忘れてたーっ!!」


 どーりで暗いし臭いと思っていた。


「脱出、脱出ってどうやって? そ、そうだ魔法だ。なんか凄い攻撃魔法とか使えるようになったよね? これでなければ嘘だよね。つーと、残り魔法力は……」


【546/10921】


「じゃあ、いま使える一番強力な攻撃魔法(やつ)を」


【了解。魔法力100を使用して星魔法『メテオ・フォール』を実行します」


 その瞬間、夜空に流星が瞬いた。


「おや? 流れ星ね。結構大きくて明るいわ」

 ふと夜空を見上げたソフィアが、尾を引いて夜空を過ぎる流星を仰ぎ見て、胸の前で両手を組み合わせて祈りを捧げた。

「――世界が平和でありますように」


 その数秒後、ストゥルトゥス大陸最大の大国ウォークスの首都が、隕石の衝突で壊滅した。

謎の異空間にて。


ピンク「あのー、F65っていくらなんでも盛り過ぎじゃあ……?」

スカーレット「いいんだよ。こーいうのは、脂肪の代わりに夢と希望が詰まってるんだから。てか、自分がそうだからって余裕だねぇ」

ピンク「別にいいものじゃないですよ。大きいと太って見えますし」

スカーレット「なにげに自虐に見せかけた自慢だろう、それ!?」

ピンク「違いますよぉ。だいたい私はFじゃなんくてG――あっ」

スカーレット「よろしい決闘だ! そろそろ勝負を決めようと思っていたんだ」


次回、更新予定は11月14日(土)です。

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