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[00-01] プラチナドラゴン

ノリだけですらすら書いたものです。毎日、小出しの予定です。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

・名前:???

・種族:鉑輝竜(プラチナドラゴン):幼生:0齢

・生命力:11/18

・魔法力:36/36

・攻撃力:5

・防御力:5

・素早さ:3

・精神力:10

・スキル:光魔法レベル1、生活知識レベル1

・天恵:異世界知識・記憶

★★★★★★★★★★★★★★★★★★


 我輩はドラゴンである。名前はまだない。


「うわああああっ!! なんじゃこれはっ!?」


 卵から出たばかりの――えーと、我輩? 俺? 私? あたし? う~~む、自分じゃまだ性別がわからないんで一人称に悩むな。とりあえず『僕』にしておこう。意識的には男寄りなんだけど、やっぱり女でした、となると『俺っ子』よりも『僕っ子』のほうがまだ傷は浅そうなので――僕を抱き上げた誰かがいきなり大声を出して取り乱した。


 ――えぇい、せっかく人が一世に一大の名台詞をキメしようとしたのに、誰よこの五月蝿いの!?


 僕は出鼻をくじかれて目も開かないうちからぶーたれた。

 せっかくの檜舞台……なにしろ、生まれるのと死ぬのとは、大概一度しか経験できないからね! もっとも僕の場合は、なぜか『前世』に相当するような記憶があるので、もしかすると何度か繰り返せるのかも知れないけれど、とにかく満を持してキメようとしたら、いきなりこれだよ!


「ちょっ、ちょっと!! この仔、銀麗竜(シルバードラゴン)の幼生かと思って『鑑定』スキルで確認してみたら、鉑輝竜(プラチナドラゴン)って表示されたんだけど!?」


 やれやれ。プラチナとシルバーを間違えるとは粗忽な人もいるものだ。

 似ているけど純銀はピカピカと光ってケバケバしいんだよね。その点、プラチナは落ち着いたシックな色合いだし。だいたい銀は案外汚いものなんだよ。空気でも温泉でも黒く変質するから、他の金属を混ぜて合金にするか、表面にコーティングするんだよね。

 だけど、その点、プラチナとゴールドは安定しているからね。さらに言わせてもらえれば比重が全然違う。プラチナは銀の倍以上重いので持ってみるとずっしり重いんだよね。


 あ、別にだからといって僕が重いわけじゃない……と思うけどさ。


 と、生まれたばかりで目もろくに開かない僕は、周囲のバタバタとした会話を聞くともなしに聞きながら、そう内心で無意味な豆知識を羅列して、前後の状況から判断して迎えるであろう、きたるべき瞬間に備えていた。


 いったん柔らかな寝床のようなところに下ろされた僕だけど、ほどなく別の誰か、さっきの粗忽な声の主ではない、もうちょっと落ち着いた年配の男性によって、再度うやうやしく持ち上げられ、目線の高さまで上げられた気がした。


 さっきのよりも偉いんだろう。その誰かさんが息を呑んだ。


「これは……確かに。確かに鉑輝竜(プラチナドラゴン)の仔じゃ! 信じられん。ゴールドドラゴンでさえご存命なのは“老師”ただおひとり。ましてプラチナともなれば伝説中の伝説ではないか! 奇蹟……いや、そんな言葉ですら生ぬるい。我が真竜一族の歴史と血統の結晶じゃわい!!」


 その言葉を受けて沸き立つ周囲の様子を肌で感じながら、僕は密かにほくそ笑んだ。


 ――やった! ドラゴンってだけでも最強なのに、その上、超レア中のレア種族ゲットだぜっ! これで勝つる!


 生後、わずか三十分にして勝ち組人生を得た!



 ……そう思った時期が僕にもありました。

去年のいまごろは連日更新とかしてたなー。と思いだしたらやりたくなってしまいました。

さすがに量は書けないと思いますが、できるだけ連日更新を目指します。

あくまで某作の片手間ですけど、、、

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