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友達の存在...  作者: りす君
8/58

friends7:譲れぬ思い…

今回は成増の話です。

高校生になり、初恋をした。 相手は、クラスメートの千駄木さん。


俺が高校に入学して、最初に声を掛けられたのが隣の席に座っていた彼女だった。 たわいもない話だったけど、彼女の天真爛漫な笑顔に俺は徐々に惹かれていった。

それから徐々に彼女の事を意識し始めて、もうすぐ1年が過ぎようとしてる。

俺は、冬休みに彼女を呼び出して告白しようとした。 けれど、その決心が一人の男の登場によって揺らいだ。


アイツだ。 アイツに彼女が興味を持ってしまったからだ。 彼女に告白するのにアイツの存在が、本音を言えば目障りなんだ。


でも…、アイツは俺にとって友達なんだ。


高萩 荊太郎、お前がいるから俺は未だにできないんだ!


なぁ、高萩。高校入学から約1年、お前は何回彼女に話し掛けられた? 数えられる程度だろう? 俺の方が、彼女と沢山話しているんだよ。

普通に考えたら、俺の方が彼女に近い存在のハズ…だった。

なのに、なのにだ。

アイツと話している時の彼女は、自然な笑顔でいて一段と可愛く見える。

俺と話していても、彼女はそんな表情をしない。


何故?! 俺より、高萩の方が良いっていうのか?


絶対に有り得ない!


アイツに俺が負けてる要素なんて、何一つ無いのに…。 一向に、彼女に振り向いてもらえない。


いつも高萩を見つけると、積極的に話し掛けている彼女。

俺は、我慢出来なかった。何故、彼女はアイツと仲良くなるんだ?


信じられない。


だから、俺はアイツを呼び出し、罵声を浴びせて更に奴を思いっきり殴ってしまった。 今考えると、少し後悔している。

でも、これで二度とアイツは千駄木さんと接しないだろう。俺の恋路は、誰にも邪魔させない。


千駄木さんに、この想いを伝えられるのは、一体いつになるのだろう。

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