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友達の存在...  作者: りす君
28/58

friends27:真逆…

暦は4月となり、高萩らは高2になった。

高萩が教室の中にある自分の席に座って榮波の形見の翡翠を眺めていた時の事だった。

教室のドアが開き、新しく2人の転校生が担任に連れられて同時にやって来たのだった…

春休みが終わり、俺は進級して高2になった。


俺の手元には春休みに佐伯と一緒に行き、受け取った蔵瀬の形見の翡翠がある。


(蔵瀬…こんな綺麗な宝玉(ほうぎょく)…俺には勿体無い気がするよ…)


俺は、翡翠をまじまじと眺めながらそう思っていたその時だった。


教室のドアが開き、担任が意気揚々と入って来た。


「おはよう!挨拶(あいさつ)と共に…早速だけど、新しくこのクラスに在席(ざいせき)する転校生を2人紹介します。どうぞ、入って!」


担任の呼びかけと共に、男女一人ずつ順に教室の中へ入ってきた。男子の方は、うつ向きながら歩き、とても暗い雰囲気を出している。女子の方は、明るそうな顔だった。


「じゃあ2人共、順に自己紹介してね。」


担任がそう言うと、女子の方から喋り出した。




新川(しんかわ) 亜未(あみ)です!埼玉県立苗木(なえぎ)高校から来ました。この学校の中学部に妹がいます。好きな事は、友達と喋りまくる事と食べる事、それに寝る事ですっ!これから2年間、宜しくお願いします。」




彼女のハキハキとした自己紹介は男女問わず、拍手喝采だった。


続いて、暗い雰囲気を出していた男子が喋り出した。




「…藤浦(ふじうら) 成一(せいいち)。…神奈川県立栗桜(りつおう)高校から来ました。…これから宜しく。」




彼の暗く覇気の無い声での自己紹介に、一気に皆が黙り込んだ。その状況を見かねた担任が慌てて言った。


「ま、とにかく2人と仲良くしてね。新川さんは、一番後ろの窓側から2つ目に席があるから座って。藤浦君は、5列目の窓側にあるあそこの席に座ってね。それじゃあ、朝のHR(ホームルーム)終わり。成増、号令お願い。」

「礼。」




俺の席は、一番後ろの窓側。



早速俺は、転校生の2人と対面する事になってしまった…

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