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友達の存在...  作者: りす君
12/58

friends11:次の展開…

高萩が潮見家で朝を迎えた所から始まる。

[2月15日/日曜/天気/晴]


朝の陽射しで、俺は目が覚めた。 隣を見ると、潮見がまだ寝息を立てていた。 潮見を起こさないように、俺はベッドから起きて寝室を抜け出した。

居間で荷造りをしていると、潮見が目を(こす)りながら起きてきた。


高萩:

「おはよう、麻衣。」

潮見:

「おはよう、高萩君。 よく眠れた?」

高萩:

「あぁ。 昨日は、本当に助かったよ。 泊めて頂けてさ。」

潮見:

「そんな…、気にしなくていいよぉ。しょうがなかったんだし…。」


潮見は少し照れていた。 何で照れているのかは、一切解らないが。


高萩:

「んじゃ、荷造り終わったから帰るよ。」


そう言って俺が立ち上がった時、潮見は朝食をご馳走すると言った。 俺は遠慮したが、潮見はキッチンで勝手に作り出してしまったので仕方なくテーブルに座った。


数分後、俺の前に豪華な朝食が現れた。 トーストとバターにケチャップの掛ったスクランブルエッグ、サラダに牛乳と、まさにホテルの朝食だった。 金を徴収されても良いぐらいだ。


潮見:

「さっ、食べようよ!」

高萩:

「じゃあ、いただきます。」


俺は、恐る恐る口に運んだ。 それと同時に、幸福な瞬間が訪れた。


高萩:

「う、美味い!」

潮見:

「そぉ? 作り甲斐があったわ。」

高萩:

「ありがとう。 こんなにも、もてなしてくれて…。」



俺は、潮見に感謝した。潮見は微笑んでいた。


潮見:

「いえいえ、どういたしまして。 あたしの方こそ、昨日は本当にありがとう…。」


それから、俺は潮見と少し雑談して潮見家を跡にした。


高萩の心の声:

「あぁ…、楽しかったな。」


帰り道、俺は染々と感じていた。


高萩の心の声:

「まさか、こんな展開になるとは思わなかったしな。しかし…。」


昨日の事だ…。 俺は、本当に彼女にとって必要な存在なのかと思う。 潮見の気持ちを無視して勝手に、相談役になる事にしたような感じがしてならなかった。 そうだとしたら、潮見には申し訳ないと思う…。

その時、ポケットに入っていた携帯が振るえていた。俺は、携帯を取り出した。


???

『今、会えない? 話したい事があるんだけど…。』


送り主は中学の時の仮ダチである、佐伯(さえき) 那奈(なな)だった。

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