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わかって。わたしだって女なのよ。

子育てがいったん落ち着いたあたりの年代の女性の性について書いています。高ぶっていく性欲と、愛されたい、大切にされたいと言う欲求が爆発しそうなほどに強くなっていきます。そういった女性の本能的な欲求をどう取り扱うかは、本当に大切な課題だと思います。40代、50代の男性の方。ご興味のある方なら30代の男性の方、そして40代、50代の同年代の女性の方にも是非是非読んでいただきたいです。本当に興味のある方ならほかの年代の方にも面白くお読みいただけるかと思います。

 45歳母。村田めぐみ。わたしのことを簡単に説明すると、この二文で簡単に言い表すことができる。

小学校4年生になった息子を朝、玄関先で送り出すと、それからのわたしは兼業主婦。息子を保育園に入れるのに有利になるからという理由ではじめたパートは、もう今年で8年勤めることになる。パート先でお客さんに冷えたコーヒーを提供する日は、わたしの周りに中高年の男性客が集まって来る。もう若くないわたしも、なぜか不思議と一部の男性には人気があるらしい。「今日も暑いね」とか、「最近はああでこうで」とか、たわいもない世間話を持ち掛けて、わたしとどうにかして会話がしたいらしい。熟女。わたしのことを言い表す言葉があるとしたらまさにこれだ。もちろん、結婚したての20代の頃は、自分がいつしか熟女になるなんて思っていなかったけど、出産と育児にがむしゃらになっているうちに、自分も気が付いたらずいぶんと年をとった。出産後、なかなかでない自分のおっぱいと格闘し、必死に子を育てるわたしを横目で見て、夫は「お前のおっぱい、本当に形が変わったな」と言った。乳首の部分は不自然に長くなり、そして房の部分はどんどんと垂れてきた。男性を欲情させるための自分のおっぱいは、いつしか頼りないふにゃふにゃした赤ちゃんを育てるための道具になった。出産の日の夜から、子育てには実に手がかかった。夜は寝ない。泣くし、乳もあまり飲まなかった。1歳になれば走り回るし、3歳になれば公園で出会った友達に砂をかけるし、話しはじめるのもほかの子どもよりもほんの少し遅かった。ほんの少しのことなんだけども、それがまるで自分の育て方が悪かったせいだと思われるのがつらくて、必死に絵本の読み聞かせをしたりした。出産後は自分のおっぱいが夫に触れられることをそれはそれはかたくなに拒んだ。わたしはわたしのおっぱいが、自分の子どものためのものだと認識していた。わたしがなかなか夜の行為に乗り気ではないことを察した夫は、次第にわたしを誘わなくなり、行為自体それいらい全くしていない。そして、その間に、わたしの髪は染めても染めても白髪だらけになり、いつしか白髪交じりのバサバサの髪になっていた。乳房はもともとほかの人よりも小さいし、おなかもちょっと不格好に出ている。お尻もきっと垂れているに違いない。年を取った自分の体ははてさて男性から見て、魅力的なのだろうか、そう考えると、とても自信がもてない。わたしは、夫にずいぶんとひどいことを言ってきた。なんとかセックスしようと懸命になる夫の誘いを冷たい目線で追いやり、「風俗にでも行けばいい」と言い放ったこともある。それでも夫はわたしの事を「愛している」とはっきりと言ってくれていた。なぜなのか全くわからない。わたしは本能の赴くまま獣のように子どもを産み、そして育ていただけだった。ただ、出産の当日は、おなかに宿した夫の子どもを産み落とすためなら、命を落としてもいいかと思っていた。はじめての出産は、わくわくするだけじゃなく、それ以上に恐ろしかった。母親もしくは子どもが、出産時に命を落とすことも決して少なくはないと言うことを、わたしは聞いたことがあるからだ。


 ある日、小4になってもなかなか泳げるようにならない娘を連れて、市の温水プールに行ってみた。子どもと同年齢の子どもたちが一生懸命に、25メートルのコースを泳いでいた。母親が付いてきているのはどうやら我が家だけのようだ。それでも、わたしは息子に泳ぎを教えることが目的なのだから、あまり気にしないことにした。クロールの腕の動かし方を、時間をおいては教え、そして時間をおいては再び教えを繰り返した。市内に住んでいるこのプールの常連であろうおじいさんが、わたしに近づいてきて、おっぱいの谷間がどうのだのと、エッチなことを言い放って行った。女性として見られないのは嫌なのに、見知らぬおじいさんにおっぱいだけを見られて卑猥な言葉を言われるのは、やはりいい気持ちがしなかった。



育児がだいぶ落ち着いてきて、子どもが10歳を超えたあたりの女性は性欲が高ぶっていくタイプと、逆に性から遠ざかっていくタイプと2極にわかれると言われています。この作品の主人公は、あからさまに前者、高ぶっていくタイプです。夫とのセックスレスが10年以上続いている。自分の奥からあふれ出てくる性欲を抑えることができない。だからといって、不特定多数の男性とセックスをして、心も体も傷ついた。子どもができたが認知してもらえなかった。そういう人が実際に何人かいます。この年代の女性の性については本当に取り扱いが大変で、なおかつ重要です。このお話を読んで今後の参考にしていただけたら助かります。

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