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Episode22 激しい銃撃戦
午後9時00分。占拠された国会議事堂への、
総攻撃が始まって、一時間が経過した。
「なかなか降伏しませんね」
「ここまで抵抗するとはな」
国会議事堂の建物は、
重機関銃と無反動砲の攻撃で倒壊寸前だが、
ババババーン。バババババーン。ババババーン。
いつ終わるとも知れない銃撃戦が続いていた。
この様子はテレビで生中継され、
「おそらく、オレの恋人の沙羅も観ているだろう」
そんなことを考えていると、
ヒュン。
弾丸が左耳を掠めた。バッと生ぬるい血が飛び、
「あひぃ」
瞬間的には、痛みは感じなかったが、オレは、
とてつもない恐怖に襲われた。
傷口からは生温かい血が流れ、
「大丈夫か!」
と、小隊長が声を掛けてくる。
「かすり傷です」
オレは強がったが、
傷口はジンジンと痛みだし、だが、それより、
恐怖がジワリと、心の底を襲ってきた。




