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Episode20 夜の闇のなかで
午後7時00分。オレたちオニBAS小隊は、
国会議事堂の包囲に戻っていた。
「4人が戦死したのね」
女性隊員の安斉セイラが呟く。
その時、小隊長が、
「各員、弾丸の補充をしろ」
と、命じて、さらに、
「今のうちに、交代で飯を食え」
戦闘糧食を配る。そういえば昼食はなかったが、
緊張のためか、あまり空腹は感じなかった。
「疲れたわね」
セイラが下を向いて小声を出した。
気丈な彼女も、さすがに疲労の表情を見せ、
「この状況は、いつ終わるのかしら」
力のない声で言う。そして、
パックに入った『鶏めし』を口に運んだ。
「冷えていても、お米って美味しいんだね」
そのセイラの横顔を観ながら、オレは、
「安斉が戦死しなくて、良かったよ」
と、思わず言ってしまった。
それを聞いたセイラは苦笑しながら言葉を返す。
「えっ、もしかして口説いているの?」




