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第十一話:巨デブ、テレビ出演で大波乱!

登場人物

•夏目 圭介:巨デブ専門の飼育員(26歳)

•大井川 狸吉:同僚の飼育員(30歳)

•神田 ヘキサ:ペットショップの店長(40歳)

•巨デブ:人語を解する珍獣

ペットショップ 店内


(ある日、ペットショップに一本の電話がかかってくる。狸吉が受付で対応中)


大井川 狸吉 「はい、ペットショップです…え、マジすか!? テレビ!? 巨デブを!? …了解しました!」


(電話を切った狸吉、興奮MAXで夏目と店長に報告)


大井川 狸吉 「おいおい、すげぇぞ! ローカル局の動物番組からオファーだ! 巨デブを出してくれってさ!」


夏目 圭介 「…はぁ? テレビ? お前、また何か企んでねぇだろうな」


神田 ヘキサ 「どんな番組だ? まともな話なら考えるが…」


大井川 狸吉 「『癒しアニマル大集合!』って番組っすよ! 巨デブのもちもちとキラキラきんたまなら絶対ウケるって!」


(巨デブ、ケージの中で話を聞いて目を輝かせる)


巨デブ 「ぶひぃぃ!?ぼく、てれびにでるのぉ!?」


夏目 圭介 「…お前、YouTubeでBANされたばっかだろ。テレビとか大丈夫なのか?」


大井川 狸吉 「大丈夫だって! テレビならスタッフが調整してくれるだろ。ほら、収益も上がるし!」


神田 ヘキサ 「…まぁ、店の宣伝になるならいいか。だが、変なことすんなよ」


(こうして、巨デブのテレビデビューが決定。店員たちは期待と不安を抱えつつ準備を始める)


———


(数日後、ローカルテレビ局のスタジオ。巨デブと店員たちが到着し、打ち合わせが始まる)


ディレクター 「えー、巨デブくん、癒し系の珍獣ってことで昼間のファミリー向け枠で…って、あれ?」


(巨デブ、スタジオの床にどっしり座り、自慢のきんたまを堂々と丸出しにしている)


巨デブ 「ぶひぃぃ! ここどこぉ?ひろいよぉ…」


夏目 圭介 「…おい、隠せよ。きんたま丸見えだぞ」


ディレクター 「うわっ、これは…昼間は無理ですね。コンプラ的にアウトです。深夜枠に変更しましょう」


大井川 狸吉 「えぇ!? 深夜!? 子供たち見れねぇじゃん!」


神田 ヘキサ 「…まぁ、きんたま丸出しじゃ仕方ねぇだろ。深夜でも宣伝にはなるさ」


(巨デブ、状況を理解せずニコニコ。打ち合わせが進み、撮影当日へ)


———


(撮影当日。深夜枠のスタジオに移動し、巨デブがセット中央に鎮座。司会者が登場)


司会者 「さぁ、みなさん! 今夜のゲストはペットショップの看板動物、巨デブくんです!」


(カメラが巨デブを映す。巨デブ、緊張で脂汗を滲ませつつも、短い手を振る)


巨デブ 「ぶひぃ!こんにちはぁ♡ ぼくぅきょでぶだよぉ…きんたまぁ…すごいでしょぉ」


(観客席から「うわっ、きんたまキラキラ!」「でけぇ!」と笑い声が上がる)


夏目 圭介 「…お前、最初からそれかよ。もう隠す気ねぇな」


大井川 狸吉 「いいんだよ! これが巨デブの魅力だろ!」


(司会者が巨デブに近づき、インタビュー開始)


司会者 「巨デブくん、得意なこと見せてくれるかな?」


巨デブ 「ぶひぃ♡ だんすだよぉ! やるねぇ…」


(巨デブ、立ち上がって腰をクネクネ。贅肉がぷるぷる揺れ、きんたまがユラユラ輝く。観客が拍手喝采)


司会者 「おお! 素晴らしい! 癒されますねぇ!」


(しかし、巨デブの動きが激しくなるにつれ、緊張がピークに)


巨デブ 「ぶひっ!ぶひぃ…? なんかぁ…おなかぁ…へんだよぉ…」


夏目 圭介 「…おい、まさか…」


(次の瞬間、巨デブが「ぶひぃぃぃ!」と叫びながら大量失禁。スタジオの床が水浸しに)


司会者 「うわっ!? 何!?」


大井川 狸吉 「おいおいおい! 巨デブ! 何やってんだ!」


巨デブ 「ぶひぃぃぃ! ごめんなさいぃ! こわかったぁぁ! ぶひぃぃぃ!」


(巨デブ、泣きながらケージに逃げ込む。スタッフが慌てて撮影中断)


神田 ヘキサ 「…お前ら、何でこうなるんだよ。毎回毎回…」


夏目 圭介 「俺が言いてぇよ! 狸吉、またお前が暴走したせいだろ!」


大井川 狸吉 「俺!? テレビ側が呼んだんだぞ!」


(スタジオは大混乱。観客は笑いもの、スタッフは呆然。ディレクターが駆け寄ってくる)


ディレクター 「…すみません、この状況だと放送は厳しいですね。失禁は…深夜でもアウトです」


夏目 圭介 「だろうな! 最初から分かってたわ!」


巨デブ 「ぶひぃぃ…ぼくぅ…てれびぃ…だめだったのぉ…?」


(巨デブ、ケージの隅で脂汗と涙を流しながら縮こまる)


大井川 狸吉 「お前は悪くねぇよ…俺らが悪かった。なぁ、店長?」


神田 ヘキサ 「…お前らがな。俺は最初から反対だったぞ」


(結局、テレビ出演は放送中止に。店員たちは疲れ果てて帰店し、巨デブは「ぶひぃぃ…またがんばるぅ…」と泣きながらも復活を誓う。ペットショップの日常は、今回もゆるいカオスで終わるのであった——)

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