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ここじゃない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

やってる事が重すぎて、ぐちゅぐちゅしてます。

時間に余裕があるとついつい喫茶店に足を運んでしまいたくなる。今日もそんな日だった。用事を半分済ませて、歩き疲れて、何となく一休みがしたくなった。だから残り半分の時間を捩じ伏せて、予定を変更する事にした。

電車に揺られながら思うのは、最近行ってない喫茶店の事。喫茶店と言うよりはカフェという方がしっくり来るかも知れない。ライトが白に近くて、お洒落なアパレルで働く様な方々が接客しているところが。

だから今日は行きつけではない場所に向かう事にしたのだった。


久方振りに来て、前まではよくよく内装を見てなかった事に気が付いた。壁は画廊と化していたし、調度品も一つ一つ海外を思わせるような個性がある。なんと言うか結構モダンだった。

案内された席に腰掛けて、早速珈琲を頼む。その間考える事は、此処の珈琲についてである。

どんな味だったか……。美味しかった事は覚えているのだが、苦さ、重さ、深み、其れらどれ一つとっても思い出せない。ケーキと一緒に頼んだせいか、そのインパクトに持っていかれているのかも知れない。

そんな事を考えているうちに、若い女性のスタッフが私の前に珈琲を置いた。早速鼻を近付けて、匂いを嗅ぐ。ほろ苦い、珈琲特有の馨しい香りが鼻腔を掠めた。

まずは一口。思っていた以上に甘い。つい最近飲んだミルクのような味のする珈琲と似ているかも知れない。かなり飲みやすく、口腔に留まる事無く喉を下る。

そっか、君はこういう味だったか。忘れてしまって申し訳ない。あぁでも……。

そんな事を脳裏に浮かべながら、数十分という時間を掛けて、ゆっくりと飲み干した。

これ以上長居するつもりもないので、さっさと会計を済ませて外に出る。街角から漂う、甘い洋菓子、女性特有の甘い香水、其れから仄暗い(にび)の香り、其れらを肺に収めると、先程の記憶が蘇ってくる。蘇って渇いてくる。

珈琲が飲みたい。ここじゃなくて、本当に惚れ込んだ珈琲が飲みたい。その思いは脳を焼いて、危うく道を間違えるところだった。

その楽しみは絶対に今果たしてはならない願いである。今はまだ早すぎる。だから自分の中の獣を飼い慣らし、私は意地で正しい道へと歩む。本能とは真逆の道へ。

本日の感想 結論から行きます。


カフェの珈琲飲みながら、他の純喫茶の珈琲思い浮かべている時点で、胡蝶の事言えないじゃんっ!!

たまに見る、愛が重すぎて、感情がぐちょぐちょしたキャラとやってる事同じじゃん!!


※耽美奇譚のキャラです。

胡蝶は最愛を確かめる為に、そこまで好きじゃない人とベタベタするキャラです。



今ちょっと、魔が差しそうなんですよ。

ある意味、倫理から外れた事をやりかねないんです。

好奇心は人を殺すとはよく言ったものですね。


だからそうならない為に、行動を根こそぎ変えたんです。

何をするにしても、自分が何かしらアクションを起こさない限り、何も起きません。

人を抱き締める為には腕が必要です。相手の体に巻き付ける必要があります。

つまり、それをしなければ『自分から』抱きしめたことにはなりません。

つまり能動的な何かをしなければ、禁忌に踏み入る事さえない。逆転の発想。


で、やけっぱちになって、カフェに行った話です。

楽しみは最後までとっておかないと。

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― 新着の感想 ―
コーヒーが甘いって、砂糖が入った状態で出るんですか?
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