表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

第4話

   

「さあ、早苗ちゃん。ここに入って」

 連れて行かれた先は、銀色の部屋。壁も天井も金属で覆われていたけれど、普通の病室みたいに窓はあったし、まだ外では雪が降っているのも確認できた。

 部屋の真ん中に設置されているのは、雪のように真っ白なベッド。箱みたいな形状で、蓋らしきものも付属している。

 色や材質は違うけれど、おじいちゃんのお葬式で見た棺桶を思い出して、いっそう気が重くなった。


 看護師のお姉さんや三人の家族が見守る中、私はその棺桶ベッドに入っていく。

「早苗……」

 蓋が閉じられる直前、私の名前を口にしたお父さんに、私は笑顔を返した。

「病気、治すためだからね。大丈夫だよ。みんなも元気でね!」

 本当は全然「大丈夫」ではなかったけれど、最後は笑っていたかったのだ。これが今生(こんじょう)の別れなのは、きちんと理解できていたのだから。

 そして……。

   

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ