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第3話

   

「コールドスリープ……? それは何?」

 この件について最初に聞かされた時、私が不思議そうな顔をすると、看護師のお姉さんは丁寧に説明してくれた。


「冬になると、クマさんやハムスターなどが冬眠するでしょう? あれと同じよ」

 人間は本来冬眠しないけれど、特別な装置を使って人工的に冬眠することは可能。ただし人間の場合、冬眠といっても冬だけでなく、もっと長く眠ることになるという。


「『もっと長く』って、どれくらい……?」

「早苗ちゃんの病気、今は治せないからね。治せるような時代になるまで、眠り続けるの」

 彼女が「時代」という言い方をした時点で、私は直感的に察していた。

 それは遥か未来なのだ、と。

 お父さんもお母さんもお兄ちゃんも、親戚のおじさんおばさんも、小学校の友だちも……。みんな生きていないような「遥か未来」なのだ、と。

   

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