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王妃教育が終了した私は、王妃様から結婚するまでは節度を守り自由に楽しんで良い、結婚したら、できないことが増えるため今のうちに楽しみなさい!と言われている。


とはいえ、何もすることがない。

私の楽しみといったら、アレク様を可愛がることだ。もう何年もできていない。



先日、王妃様とのお茶の席で、



「最近、ヴィーちゃんはアレクとはどうなの?」



「アレク様ですか……。お会いできていません」



「そう。あの子も15歳……思春期かしら」



「……それだけではないと思いますけど」



王妃は扇子で口元を隠した。


「それはどういうこと?」



「ここ半年、こちらに男爵令嬢のソフィア様がいらしているようで……その、アレク様と懇意にしているとお聞きしました」



「あぁ、その子ね。そうね、確かにアレクと仲良いみたいね。よく見かけるわ」



「……そうですか」



「負けてられないわね。ヴィーも頑張りなさい。昔のあなたは積極的だったわよ」



なんて言われた。

王妃様、昔と違うのよ……

可愛いアレク様いないのよ……


背も高いし、腕もほどよい筋肉がついている(近くで見たことはないけど)

顔だって大人っぽくなって色気が出ていてかっこいいわ(近くで見たことはないけど)


あんなに可愛かったアレク様は

大人の男になりつつある。

ショタコンだけど、それはそれで好きなのだ!私は、好きな子の成長した姿も最高に好きなのだ!

でもアレク様には近づけない……会わない時間が長すぎてどう接して良いのかわからない。



入学してから学年が違うため会う機会は滅多になかったのに、学園の中庭でアレク様、フランツ様、ソフィア様でランチを楽しんでいるところを見つけてしまった。




……久しぶりにアレク様の笑った顔を見たわ。



……あ。



アレクサンダーがヴィオラに気づいた。

途端に、スッと笑顔が消えた。

ヴィオラは目が合い動揺して走り去ってしまう。



聞いてはいたけど、実際に一緒にいるところを見ると辛いわ……

それに……ソフィア様は絶対にヒロインだわ!ピンク頭であんなに可愛いんだもの!!



そうなると私って……邪魔ね。


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