その2 クラスに一人はなんかちょっと変わった奴っているよね
「やってられないぜ・・・」
俺ただいま朝の教室にて風我の愚痴を聞いている。
まぁ寛大な俺はちゃんと聞いてやるつもりだった!
でもさ・・・
「朝学校行こうとしたら佳奈のやつまちぶせだぜ・・・」
なぜそれを俺に言う!
「嫌みか貴様!」
「なんで!?」
なんでもくそもあるかーーーー!雰囲気できずけや!
ということで無視することにする・・・
「それでさー弁当作ってきたとかいうんだ・・・って聞いてる?おーい?」
「つちのこ探しに行こう!!!」
いきなり馬鹿なことを言ってきたのは内藤良夜。
こいつ顔がいいんだが欠点があるからモテナイ。
「・・・嫌だよ」
「なんで?」
「いないだろ、まず。いまどき餓鬼でも知ってるよそんなこと。」
「フフフ、甘いな。」
「こんどは何処で何買ってきた。」
「ヤ○オクでツチノコ分布図とフリマで虫網。」
コイツの欠点。わけわからないものを買ってくる。
ツチノコ分布図ってまず発見されてないのになぜあるんだよ!
「・・・いくら?」
「ツチノコ分布図が10万、虫網三円」
「待て、オークションで買って10万!?」
「いや〜最初は一円だったんだけど、他の誰かにとられるわけにはいかないと思ってな!」
欠点その2馬鹿。
オークションで一円を10万にするやつはきっとこいつぐらいでしょうな・・・
「虫網三円って安くないか?」
「おぅ!なんかやぶれてて使えないから3円だって!得したよ〜」
「大損じゃねーか!!使えないもん買ってどうする!」
「・・・ま、いっか。」
「良くないだろ。」
「それよりどうする?行く?ツチノコ探し」
「行くわけないだろ・・・」
怪しい分布図なんか信じられるか!
「え〜〜ねぇ行こう行こう行こう行こう行こう行こう行こう行こう行こう行こう」
「うるせぇーーーーーーーーーー!!!!」
駄々っ子か!
「行ってやるから黙れ。」
「やったーーー」
「どこ?」
「エレベスト」
「やっぱ行かない・・・」
「なんで????」
「遠いだろ!」
「でも、分布には(夜のエレベストの頂点)って書いてある」
「頂上まで行く気かオイ!」
「諦めたらそこで試合終了だよ」
「もう終了しているだろソレ!」
「仕方がない俺が行ってやるよ。テツロウ、後悔するなよ。」
「ヤッター」
風我も馬鹿だった・・・
なんでこんな奴を西本さん好きなんだよ・・・・