No.73~PVPイベント3
トーナメント予選Aブロックで勝利してトーナメント参加を決定させた俺はシュウ達の試合が終わってるかを確認する。
へぇ~シュウの所はもう終わったみたいだな、予想通りシュウの勝ちだ。
と言ってもギルドの皆は負ける事は無いと思うけど。
(シュウはともかくユウとレンが負けたら地獄の特訓させるけど)
負けた時の特訓の内容を考えて楽しんで居たんだが心配は要らなかったみたいだ。
モニターを見ると丁度二人とも最後の1人を倒した所が写し出されていた。
勝利のアナウンスと共に喚声が聞こえる。
レンの方は俺の時の様に有名なプレイヤーが指揮をしていた訳では無いがユグドラシルオンラインでも有名なプレイヤーの1人だったからか俺の様に他のプレイヤーに狙われていたから時間が掛かった様だ。
ユウは使用武器を銃に設定したからなのか火力があんまり出なかったみたいだが、それをクリティカルを出すことでカバーしていたらしい。
ネットで二人のトーナメント予選の事を調べようとしていたらスレが建っていた。
そこにはA~Oブロックのスレが建っていて誰が勝つか、や各々の感想等が書いてある他にトーナメントを突破したプレイヤーの動画が載っていた。
シュウがいたGブロックのスレには剣聖何て言う称号が付けられていた。
この称号をシュウに教えたらどんな反応をするのだろう?シュウのことだから恥ずかしがるのだろうか、それとも嬉しがるのか…ヘルやユウは絶対に喜ぶと思うけどレンは謙遜しそうだ。
こうして皆の事を考えていると本当にこのゲームをやって居ても良かったって思う。
このゲームをプレイする事自体凄く楽しいがやっぱりギルドの皆と過ごしている時間が楽しいと感じる。
他のMMORPGゲームじゃない、ユグドラシルオンラインだからこそ出逢えた皆とこのゲームを楽しみたい。
(だから邪神なんかにこのゲームを壊させたりしない)
俺は皆とこのゲームを楽しみ続ける為に邪神を必ず倒す事を改めて決意した。
こんな感じで皆の事を考えているといつの間にか全ブロックのトーナメント予選が終わっていたみたいだ。
トーナメント表が発表されている。
左からシードで俺、小次郎、クロネコ、ニート、ジン、アイリス、†ハヤテ†、ユウ、ガイア、シロネコ、クロウド、クレソン、オレガノ、シュウ、レンとなっている。
なんとシュウとレンが一回戦目で戦う事になっている、って言うか俺決勝以外でシュウ達と戦えないじゃないか。
それにやっぱりトーナメントに参加するプレイヤーはランキング上位に参加しているプレイヤーが多いな。
ランキングはレベルが高い順に表示されるが、これはある意味そのプレイヤーの簡単な技術力をランキングしていると言っても良い。
何故ならランキング上位=他のプレイヤーより多くレベルを上げている、という事だからだ。
何を当たり前の事をと思うだろうがレベルを効率よく上げる為には経験値の多いモンスターを速く、大量に倒しているという事になる。
経験値の多いモンスターと言ってもこのゲームには某ドラゴンなクエスト見たいにメタル系の経験値が楽に稼げるモンスターは居なく、モンスター毎に取得できる経験値は違うし、効率良くレベルを上げる為には自分と同じ位かそれ以上のレベルを持つモンスターを倒す必要がある。
一般的な効率の良いレベリングは自分よりレベルが高いモンスターがいっぱいいて、なおかつ自分以外のプレイヤーが来ない場所で戦う事が重要だ。
俺の場合称号の【魔王】のお陰で魔法系のステータスが二倍になっているから自分よりレベルの高いモンスターも楽に倒せる。
だからモンスターのレベルが高すぎて他のプレイヤーがこれない様な場所でエネミーエンカウンター使用してエンカウント率を上げつつ大量に格上モンスターを狩る事が出来る。
そこに称号の効果で取得経験値の上昇も含めて凄い勢いでレベリングが出来る…と言いたい所だが、これは結局理想論だ。
(邪神の封印が弱まってゲームの難易度がある程度まで上がるまでレベリングは出来ないからな~)
現状ボスを除く最高レベルのモンスターは230位だからレベリングができるまではまだまだ掛かりそうだ。
それはともかく、つまりランキング上位に位置しているプレイヤーは自分よりレベルの高いモンスターを相手に日々レベリングをしているため技術的に強くなるのだ。
格上モンスターにクリティカルを出したり、攻撃が当たらない様に立ち回ったりするからな。
っと、もうそろそろ最強プレイヤー決定戦(技術部門)のトーナメントが始まるみたいだな。