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No.46~テイムイベント7

さて、テイムイベント最終日である2日目が始まった。


朝からログインしたら不死鳥の布団の中に入って居たのだが、ヤバい。

けっしてログインして横を向いたらヤヨイが寝ていたとかでは無いぞ。

それで、何がヤバいって不死鳥の布団がヤバすぎる。

俺が現実であの布団を使っていたら毎日三度寝をしてしまうと言っておこう。

もう布団の中に居るだけで幸福感に包まれている感じだ。


(ある意味麻薬とかと一緒の代物なんじゃ無いか?コレ)


イベントが終わったらこの布団で昼寝をしようと決めた俺は不死鳥の布団をインベントリにしまう。


一階に降りるとヤヨイがテーブルの上に料理を運んでいる所だった。


「あっ、マスターおはようございます」


「おはよう、何か手伝おうか?」


何もしないで待っているのもあれだからと何か手伝える事が無いか聞く。


するとヤヨイは何かを少し考えると、「外にいる修羅を呼んできて下さい」と言ったので、修羅を探す為に拠点から出る。


外から拠点を見ると修羅達の凄さが分かる、だって昨日俺がモンスターやフェニと戦ってた短時間にこんな拠点を作ってしまうのだから。


修羅達が作った拠点は木で出来たログハウスだ。

三階まであって一階がリビング、二階が俺と修羅の寝室と言うか俺はログアウトする部屋になっていて三階がヤヨイの部屋になっている。


マップで修羅を探すと拠点から少し離れた所に居た。

その場に行くと修羅はフェニと戦っていた。


修羅の得物はいつも通りゴブリンバット+99、フェニは自分の炎を人形に形成して、それを動かしている…フェニの炎にそんな使い方が有ったなんて知らなかった、後で俺もフェニと模擬戦をしようと思いながら二人の戦いを見る。


フェニは修羅を殺さない様に炎の出力を下げつつも修羅に炎を飛ばす。

修羅はその炎をゴブリンバットで弾いたり、避けたりしながら距離を詰め、ゴブリンバットをフェニに当てる。

当たったゴブリンバットの風圧で人形の炎が歪み、炎の一部が消える。


修羅が追撃をしかけたが、攻撃が炎に当たる直前に止まった。


見ると修羅の後ろにフェニの炎で作られた人形の小さいバージョンが修羅の背中に手を当てていた。


(へぇ~吹き飛ばされた炎の魔力を使って修羅の後ろで人形に再構成したのか)


俺は拍手をしながら二人に近づく。

するとフェニは途中から気づいてたみたいだが、修羅は俺が拍手をするまで気づかなかったみたいだ。


「二人ともお疲れ様」


「主、見てらしたんですか?」


「ああ、途中からな、修羅は魔力の感知が苦手みたいだな、」


「はい…先日の主とフェニ殿が戦って居た時の様な大きい魔力だと分かるのですけど、魔力が小さいと少し…」


そうか…魔力の感知ねぇ、俺も感覚で分かるだけだしな…そうだ!思い付いた!コレなら修羅なら出来そうだな。


「じゃあ、修羅、こんなのはどうかな」


「何ですか?」


修羅に俺の考えを伝える。

俺の考えとは、近接戦闘が修羅の主な攻撃方法なんだったら修羅は余り魔力を消費しないという事だ。

その消費しない魔力を薄く自分を起点に1メートル程展開していれば、敵が自分に近づいてきたら魔力に変化が有る筈だから、と伝える。


「それなら自分にも出来そうです!っさ!フェニ殿もう一回手合わせをお願い出来ますか?」


修羅が興奮してフェニにもう一度模擬戦をしようと言ったが、ヤヨイがご飯を作って待っている事を伝える。


「では仕方がありませんな、主の教えてくれたこの方法は森のモンスターで試すとしよう」


俺が修羅にアドバイスをし終わった俺はフェニにも飯だから帰るぞ、と伝えると今度はフェニが興奮した。


「ご主人、早く帰ろう、ヤヨイの美味しいご飯が待っているのだからな」


「分かってる、ほら修羅も行くぞ」


「はい!」


俺たちはさっきの模擬戦の事を話ながら拠点に向かって移動する。


「まぁ、さっきの模擬戦では完全にフェニの方が上手だったな」


「伊達に長生きはしてないからな、ご主人がくる前にも修羅は威力を抑えた炎に当たるまで気づかなかった事が何回か有ったから、それを利用しただけだまぁ、バットの風圧で出力を抑えていたとはいえ俺の炎を吹き飛ばせるとは、修羅も強いよ」


「いえ、まだまだフェニ殿にも主にも敵いません、精進あるのみです」


拠点に戻り、皆で食事をする。

食事中に今日の予定を話し合って決める、話し合った結果、俺はフェニと戦う前にやろうとしていた発掘をすることに、ヤヨイ、修羅、フェニは、ヤヨイが拠点に近付いてくるモンスターが居たらそのモンスターの討伐。

修羅は森で今さっきのアドバイスを参考にモンスターの狩り。

フェニは空を飛んで遠くにいるモンスターを倒す事に、そしてイベントが終了する前にガチャを引く事に決まった。

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