表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/203

No.1~名付けと種族選択(加筆済み)

「早く来ないかな、早く来ないかな~」


今日、俺は【ユグドラシルオンライン】の販売日を迎えてソワソワしていた、それもそうだ。


普通のゲームは予約している店舗に直接とりにいくのが基本的だ。


その場合は店の開店に合わせて取りに行く事が出来るが、 今回俺が翔のお父さんに用意して貰った物は最初からゲームを有利に進められる初回生産版だ。


ゲーマーとしてはどんな手を使ってでも手にいれたい代物だ。


なので盗難防止の為に初回限定版は専用の宅配会社に護衛が着いた状態で直接家に届けられる。


だが、俺の住んでいる所は元は無人島を改造した所だから一般人が入る事は出来なくなっている。


その為、一旦俺の会社に送られてから専用の社員が届けに来る。


なので早く来ないかと今か今かと待っている所だ。


サーバーには1時から入れる様になっているみたいだが、その前にもユーザー登録をすることができるのだ。


それを早く設定をしたい俺は早く来ないかと待っているという訳だ。


すると、ピンポーンとインターホンがなった音が聞こえる。


「祐也様、お届け物です」


「ああ、いつもありがとな」


いつも持ってきてくれている社員に感謝の言葉を伝えて宅配物であるユグドラシルオンラインのソフトとVR機器を受け取って寝室に入り宅配物を開けた。


今度ボーナスでもあげるように言っておくか。


「えっとこれをここに繋いで…よしできた!仕事も終わらせたしご飯も食べた。特にやり残した事もない! じゃあ、ダイブイン!」


普通は業者に設置をしてもらうのだが、業者に頼むと時間が掛かる。


その時間も惜しい俺は事前にVR機器のセッティングの仕方を調べて、自分でセット出来る様にしていた。


素早くVR機器の設置と設定をして、中に入ってダイブインと音声入力をする。


すると意識がゲーム内に入っていく不思議な感覚の中、期待を膨らませながら作るキャラの事を考えていた。


と言ってもたいしてアバターをたいして弄る訳では無いけどな。


「ユグドラシルオンラインへようこそ!私は貴方専用のサポート用AI、No.0841です。これからよろしくお願いしますマスター、つきましては私に名前をつけては頂けないでしょうか?」


「名前、名前か~、よし!安直だけどヤヨイってどうかな?響きも良いし、可愛いと思うんだけど」


不思議な感覚が終わると目の前には銀髪のエルフが居た。


サポートAIが人型、しかも美人のエルフとは、凄い当たりを引いたな。


名前をつけると言っても俺にはネーミングセンスが無いから安直な名前しか出てこない。


サポートAIのNo.0841からヤヨイという名前を提案する。


「ヤヨイ、ですねマスター、素敵な名前をつけていただきありがとうございます」


ヤヨイはペコリと綺麗なお辞儀をする。


「これから一緒にするんだから、敬語は止めて友だちみたいに接してくれないかな?そっちの方が俺も楽だしな」


お礼を言われたが美人の女性に敬語で言われるとあれだ、会社の秘書を思いだすな。


「いえ、私の口調はデフォルトで敬語なので気にしなくても良いですよ」


やはりAIだと口調が設定されているのか?


「それだったら無理しないで自分が一番言いやすい様にすれば良いさ、それじゃあヤヨイ、キャラ設定をしたいんだけど」


口調がデフォルトで敬語なのだったら無理をさせる訳にもいかない。


俺はヤヨイにキャラ設定が出来るかを聞いた。


「分かりましたそれではキャラ設定を行います。

まずはキャラクターネームの設定をしてください」


「ユウヤで登録しといて、他に考えるのはメンドクサイからね」


キャラネームはユウヤ、自分の本名で設定する。


「次に容姿の設定ですが、現実の体と違いすぎると私生活に関わるので身長等は余り変えることはできません」


「目は黒色にして、髪もそのまんま黒で良いよ」


特に変えなくても良さそうなので、目の色も髪の色も黒のままにする。


「分かりました、これで登録完了です」


「サービス開始まで後一時間か、ヤヨイ、ここでなんかできることってある?」


登録は終了したが、時間を確認するとサーバーに入れる様になるまでには後一時間もある。


そこでヤヨイに今出来る事を聞く。


「はい、経験値やアイテムは手に入りませんがすべての武器を試す事ができます。

これは運営がどの武器を使うか迷っている人にどちらにするかを決めやすくする為に作られたらしいです」


「へ~じゃあ一通りの武器を試したいから後一時間それで頼むよ。」


自分に合った武器を探す為に戦闘が出来るらしいので、一応一通りの武器を使ってみたい。


「分かりました、では特設ステージを展開します」


ヤヨイがそう言うと真っ白だった空間が変わって草原にマップが変化した


「これは始まりの草原を模して作られた特設マップで戦闘しか出来ないですが使用武器とモンスターの湧き方などを設定で変えられます。

まぁモンスターと言ってもラビットだけなんですけど、サービス5分前にお知らせをするのでそれまではご自由に戦闘をお楽しみください。」


「分かった!それじゃあお願いするよ」


そう言って俺は設定画面を開きモンスターの湧き方を変えた、最初は何のモンスターもポップしない設定だったのを、ラビット召喚を選んで、一体だけラビットを召喚した。


俺は片手剣を構える、そして戦闘が始まった。


ラビットは俺に向かって突進をするが俺はそれを軽々回避、その一連の行動を繰り返し、ラビットの攻撃になれたら次はこちらの番だ。


突進に合わせて剣をラビットの身体を撫でるように切りつける、するとラビットは「ギッ!」と声をだしHPバーが消失した。


「あれ?何で一発で死んだんだ?初期ステータスじゃあ最初のモンスターでも一発で倒せる事は無いと思ったんだけど…まぁ色々試せばその内分かるよね」


そう言いながらも俺はもう一体ラビット出して戦闘を開始する。


今度は突進に合わせてでは無く自分から切りに行って切りつけるとHPバーは3分の2位削った所で止まった。


「今度は削り切れなかったか…成る程、と言うことは、ラビットの突進の威力が上乗せされたんだなきっと」


俺はサービス開始5分前迄色々な武器やモンスターの湧き方等を変えていった。


やはり相手がこっちに向かって来ている時や、首や目等を狙うと与ダメージが増えるみたいだ。


「マスター、そろそろ時間です」


「分かった!じゃあすぐに終わらせるよ」


「サービス開始5分前になったのでキャラの作成をすることができます。

作成しますか?」


「もちろん!」


「では、決まったらお知らせ下さい」


そう言うと俺の前にウィンドウが現れて、種族、職業、スキルを選んで下さいと書いてあった。


・ヒューマン

すべてのステータスが平均的に伸びるので色々な職に対応できる(オールラウンダー)


・獣人

STR,DFE,AGIが伸びやすい、火力を出したい戦闘職に向いているがDex,MPが伸びにくい(物理戦闘型)


・エルフ

MP,INT,Mnd,が伸びやすい、魔法職やサポートに向いているがSTR,DFEが伸びにくい(魔法戦闘型)


・ドワーフ

Dex,が伸びやすい、生産時大成功の確率が少し上がる、生産失敗をしにくくなる。(生産)


【初回生産版特典】


・ハイヒューマン

ヒューマンの成長率がアップしている、戦闘も生産もしたい人にオススメ!


・竜人

STR,DFE,AGIが伸びやすく初期のステータスも高めの設定になっている


・ハイエルフ

MP,INT,Mndの成長率がアップ、DFEが低いという点も改善されている


・ランダム

この中に書いていないキャラも含めてランダムで決定する(初回生産版特典を使っている人は上位種族になる)


へぇ~色んな種族が有るんだな、と考えつつやっぱりこう言うものは運に任せてみようと思ったので、ランダムにすることにした。


「この中だったらランダムかな」


ランダムを選択すると目の前には龍人の文字が出ており、それの説明を見た俺は一瞬み間違いかと目を擦りながら確認する。


だが、何回見ても見ている内容は変わらない、そして内容を読んで思った、これチートじゃんと。


・龍人

Mnd以外のステータスがほとんどの種族の上位であり、背中には翼が生えており、自由に出せるため翼の操作に慣れれば空を飛ぶ事も可能。


ステータスが他の種族より上がりやすい他に空を飛ぶことが出来るという性能的にもロマン的な意味でも凄い種族だ。


職業は後々に侍にしたいからその元になる剣士にして、スキルは刀術、無属性魔法、魔力操作、解体、索敵にした。


解体はモンスターのドロップアイテムが多くなるというスキルだ、そして選択を終えてヤヨイに報告をする。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

名前 ユウヤ


性別 男


LV1


種族 龍人

職業 剣士


HP500

MP200

STR25(+10)

DFE18(+5)

AGI20(+3)

INT19

Mnd10

Dex21

LUK94

ステータスポイント0


装備

E初心者の刀

E革の鎧

E革の靴


スキル

・刀術LV1

・無属性魔法LV1

・魔力操作LV1

・解体LV1

・索敵LV1

スキルポイント0


【アナザースキル】


・最適化

・完全記憶


称号


初心者

1000G

___________________


設定を終えると初期ステータスが表示される。


初期ステータスには選択した覚えのないアナザースキルというのが有ったのでヤヨイに質問をする。


「ヤヨイ、アナザースキルって有るんだけど何か分かる?」


「アナザースキルは現実世界でのマスターの産まれ持った能力です。

マスターの最適化は身体の動かしかたを最適化する、無駄な力を使用せずに運動が出来るようになっており、完全記憶は一度覚えた事を忘れないという感じの能力になっています。」


成る程、そう考えると確かに一度見たことは大体覚えてるな、と納得をする。


「それではマスター、時間です」


周りが眩い光に包まれて気がついたら、俺は街の中央広場に集められていた。


ステータス


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

名前 (ゲーム内の名前、一度使用した事のある名前はえらべない。)


性別(現実の性別、ゲーム内での変更は不可能)


LV(LVが上がる事でステータスが1~3までランダムで上がる)


種族 (ゲーム内種族、変更は特定の条件下でのみ可能)


職業 (ゲーム内の職業、協会で変更可能、職業毎に補正がある。)


HP(生命力、攻撃を受けると減り、0になると死ぬ)

MP(魔力、魔法使用時に消費する、時間が経つと回復する。)

STR(物理攻撃力、物理的な攻撃力)

DFE(物理防御力、物理的な防御力)

AGI(速さ、移動、戦闘時の速さ)

INT(知力、魔法の威力)

Mnd(精神力、魔法防御力、)

Dex(器用さ、生産時、大成功になりやすくなる

弓だとダメージ補正)

LUK(運、レアドロップや良いことがおきやすくなる,特定の方法でしか上がらない。上限は100)


装備

装備してる物を表示する、装備で上昇したステータスはステータスの横に(+~)と表示される。


ステータスポイント(レベルアップ毎に3ポイント手に入る、HP,MP,LUK以外のステータスを上げる事が出来る。1ポイント1上昇)


スキル(ゲーム内で覚えているスキル、LVが上がる事でスキルの効果が強くなる、又、セットできるスキルは5つまで)


スキルポイント(レベルアップ毎に3ポイント手に入る、スキルの習得と進化に使用する。)


称号(ゲーム内の行動で獲得、称号毎に補正効果がある。)

___________________

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ