No.21~ゴブリン襲撃イベント7
ギルドから出たあとプレイヤーはフィールドに出るみたいだ。
バレないように一定の距離を取りつつ気配と足音をたてないように二人のプレイヤーを観察する。
少し待つとゴブリンと戦闘になった。
「行くよ!お兄ちゃん!」
「ああ!」
ふむ、妹の方が後衛で兄の方が前衛か、二人の武器は杖と片手剣、妹が魔法職で兄が戦闘職、バランスは悪くない。
遠くから戦闘を見ていると流石に兄妹だからか連携はバッチリ出来ている、兄が斬り込んでその隙に妹が魔法を撃つ、妹の方は火、水、雷、そしてヒールを掛けていたので光属性のスキルは確定で取っているみたいだ。
しかも魔法は魔力操作を取っていないと使えないから妹の方のスキルは全て魔法系になっているようだ。
兄の方は身のこなしから剣術、体術は確定、妹の方に無かったから索敵、解体は取ってるとして後一つは…身体強化系のスキルかな、それにしても兄の方は随分目が良いみたいだ、ゴブリンの遅い攻撃とはいえ余計に大きく避けたりしないし、ゴブリンの隙も良く突いてる。
この分だと万が一にも負ける要素は無さそうだな。
ゴブリンは為す術もなく二人によってポリゴンと化した…が二人の後方から大量のモンスターと先頭には一人のプレイヤー。
周りに居たプレイヤーは「モンスタートレインだ!」と直ぐにその場から逃げてしまった。
モンスタートレインか、あの男わざとモンスターを連れてきたな、先頭いたプレイヤーのカーソルは赤、PKをしたことがあるプレイヤーだ。
(ちゃんとあの二人は逃げられているかな)
二人の居た方を見ると妹の方が転んでしまってこのままじゃ間に合いそうにない。
(仕方ないか)
俺は二人の前に出て一つの魔法を使用する。
魔力の属性は火、水、地、風、光、闇、雷、無の8つ、相反する魔力属性の魔法を発動させる事は出来ない、つまり火と風の属性魔力を混ぜる事は出来るが火と水の属性魔力を混ぜる事は出来ない。
だが、俺は魔力掌握により無理やり属性魔力を凝縮することにより相反する属性魔力も混ぜる事に成功した。
しかも相反する属性を混ぜると通常の何倍も威力が上がることが分かったのだ。
そして俺が今から撃つ魔法は全ての属性魔力を混ぜた魔法、使った事は無いのでその威力は計り知れない。
俺は反発し合う属性を無理やり混ぜ込む。
赤、青、茶、緑、白、黒、黄、無色の8つの魔力が混ざり合い一つになる。
ひとつになった魔力は一定時間毎に色が変わると言うなんとも不思議な魔力になった。
俺はその魔力を使って魔法を発動する。
(全ての属性を混ぜているから威力は問題ない、範囲はモンスタートレインを呑み込む位で)
俺が放った魔法は先頭を走っていた男ごとモンスタートレインを呑み込んで大量のモンスターを欠片も残さず消滅させた。
俺は『レベルが上がりました。』と言う音声を聞きながら魔力を無理やり抑え込んだ事で、使い過ぎた魔力を回復させるためにマナポーションを使用する。
俺はステータスを確認してから二人のプレイヤーに声をかける。
「大丈夫だったかい?」
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名前 ユウヤ
性別 男
LV56(3↑)
種族 龍人
職業 剣士
HP14250(750↑)
MP5700(300↑)
STR177(9↑)(+48+45『+5』)
DFE152(7↑)(+376)
AGI150(6↑)(+5)
INT145(8↑)
Mnd122(7↑)
Dex150(9↑)
LUK96
ステータスポイント382(9↑)
E竜刀1(火)
E竜刀2(火)
E革の鎧(鱗)+99
E竜の籠手
E革の腿当て+99
E革の靴+99
Eβリング
スキル
・二刀流
・武芸百般LV12
・索敵LV8
・全属性魔法LV13(5↑)
・魔力掌握LV12(7↑)
控えスキル
・生産者LV36
マスタースキル
・魔法操作
・合成師
・付与師
・身体強化(極)
・虚無魔法
スキルポイント250(9↑)
【アナザースキル】
・最適化
・完全記憶
称号
・【Sクエスト第一発見者】
・【ジャイアントキリング】
・【超ジャイアントキリング】
・【β突破者】
・【極めし者(戦闘)】
・【ユニークスキル所持者】
・【ゴブリン殺戮者】
・【一騎当千】
・【精密射撃】
・【百発百中】
・【魔法創造者】
所持金
5,157,500G
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虚無魔法、【魔法創造者】を設定に追加しました。