No.182~誕生日3
あれから順調に人生ゲームは進んでいき、現在は3分の2位の所に差し掛かり、もう少しでクリア出来るという所になっている。
駒の設定だと子供時代が終わって成長して職に就いている辺りだ。
俺、レン、ユイ、ヘルが冒険者、シュウが医者、ユウがギルド職員、シフォンが加治屋となっている。
このボード内の世界ではプレイヤーは冒険者やそれに関係する職業になるらしい。
給料は以下の通りだ。
先ずは俺の職業である冒険者。
サイコロを2回転がし、出た目の合計によって変化する。
1~3は3000G、4~6が5000G、7~9が10000G、10~12が30000Gになる。
この数字は高いほど討伐したモンスターのレア度が高く、報酬も多くなる設定らしい。
因みに、累計で3回給料マスで10~12を出した冒険者は上級冒険者になり貰える給料が増える。
この仕様は他の職業にも適応されるので給料マスで職業毎に2~5回10~12を出せば貰えるGがふえるという設定になるな。
次は医者…なんだが、これも、というより給料の増減の方法は同じなのでそこは飛ばすぞ。
医者
1~3は7000G、4~6が10000G、7~9が15000G、10~12が40000Gだ。
全体的に貰える給料が高めに設定されているが、これは人の命を救っているという事で通常より多く設定されている。
出目は患者の病気の大きさを表している。
貰える給料が他の職業より多めに設定されているが、その分上級職になる為に10~12を出す必要な回数が最高である5回に設定されているため、他の職業より上級職に就きにくいというデメリットもある。
次はギルド職員だ。
1~3は2000G、4~6が4000G、7~9が9000G、10~12が20000G
ギルド職員という職業は他の職業と比べて貰える給料が少ないがその分上級職になる為に必要な回数が2回と上級職になりやすい職業だ。
出目の大きさは担当冒険者に斡旋して、成功したクエストの難易度を表しているらしい。
出目が大きい程担当冒険者が難しいクエストをクリアしたという事だ。
最後は加治屋だな。
1~3は5000G、4~6が8000G、7~9が12000G、10~12が40000G
貰える給料は冒険者より多く医者より少ない。
これの理由は冒険者になる人が多いこの世界では武器や防具の需要が非常に高いからだ。
貰える給料が少し多めに設定されている事から上級職になるためには4回給料マスで10~12を出さなければいけない。
出目の大きさは製作した武器の強さを表していて、3毎にソシャゲでいうC、R、SR、SSRと考えてくれれば分かりやすいと思う。
このゲームは最終的に持っているGの数で順位を決めるが、たまにある店のマスで特殊なカードを買う事も出来るようになっている。
このカードは5000G、10000Gを払い、カードをシャッフルした山から引く事でカードに書いてある効果を発動させる事ができるという物だ。
カードの効果は10000Gの方がレア度の高いカードが出やすくなっている。
カードの効果は様々で、自分に不利益のあるマスに止まってしまった時に無効化したり、ランダムで選ばれたプレイヤーに効果を押し付けたりする事が出来る物や、自分より進んでいるプレイヤーの元にテレポート出来るカード等がある。
この人生ゲームは、自分と他のプレイヤーの所持金を考えながらカードを買って相手を妨害したりしながらすごろくを楽しむというゲームという訳だ。
現在の俺たちの所持金を表示しよう。
俺172000G
シュウ167000G
ヘル163000G
シフォン157000G
ユウ153000G
ユイ149000G
レン145000G
となっている。
現在の1位は俺だ。
サイコロの出目が良く、一番上級職になりやすいギルド職員であるユウと同じぐらいのタイミングで上級職になったため、首位をキープし続けている状況だな。
俺とユウが上級職になった後、皆も上級職に就いたのだが、1番上級職になりにくいシュウも前回の給料マスで上級職になったので、単純に考えればなんのアクションもなければこの差はすぐに埋まってしまうだろう。