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No.181~PKK2

麻痺効果のある短剣を装備した俺は気配を消し、光魔法を発動させ自分の周りの光を屈折させ擬似的な光学迷彩を発動させる。


これであのプレイヤーに気づかれる事はないだろう。


ゆっくりとレッドプレイヤーの真後ろに降りた俺は手に持っている短剣を振り下ろす。


「ガッ!」


男はいきなりの衝撃で声がでて倒れる。


俺は倒れた男のHPバーの横に麻痺のアイコンが出ているのを確認してストレージから縄を取り出す。


魔法を発動させ倒れている男を空中に浮かばせて縄で縛る。


縄で縛っている時に男の顔を見たのだが何故か男の瞳は何かに怯えている様にも見える。


まぁこのプレイヤーが何を怖がっていようと関係はない。


ストレージから登録している場所なら何処でも転移する事ができる転移石を取り出し、男に使用する。


勿論転移先は牢獄だ。


さっきは言っていなかったが、レッドプレイヤーからアイテムを取り返す方法は2つある。


1つ目はレッドプレイヤーを倒してランダムでドロップするアイテムから運良くドロップさせる方法、簡単に言うと運任せだな。


もう1つは今回俺がやった様に牢獄に強制的に転移させるという方法だ。


この方法を行う為には相手を完全に縄で縛って無効化しないといけないため 非常に難しいのだが、レッドプレイヤーが不正に入手したアイテム、つまりプレイヤーを倒して手に入れたアイテムを全て回収することができるのだ。


まあその代わりと言ってはなんだが、手に入れられる経験値の量は少なくなるが。


しかも、あちら側も捕縛されたら今まで他のプレイヤーを倒して手に入れたアイテムが全て無くなると分かっているので、ワンアクションで自殺することができるように何らかの対策をしているプレイヤーも多いので、縄で縛る以外に今回の様に麻痺などの状態異常で身動きを取れないようにする必要がある。


ストレージに新しいフォルダを 作成する。


フォルダ名は先ほど捕まえたレッドプレイヤーの名前に設定。


そしてメニューからメッセージを開く。


するとやはり運営からのメッセージが届いているのでメッセージを読む。


内容は先ほど捕まえたレッドプレイヤーの逮捕確認と、レッドプレイヤーから押収したアイテムの配布だった。


レッドプレイヤーを逮捕し、牢獄に転移させると一定時間後にレッドプレイヤーから回収したアイテムがメッセージで送られる。


俺はメッセージからアイテムを受け取り先ほど作ったフォルダに入れる。


これで他のプレイヤーが奪われたアイテムが1目で分かるようになった訳だ。


メニューから掲示板を開いてレッドプレイヤーであるガイルを 逮捕したことと、ガイルにキルされてアイテムを奪われた人に向けて一週間後にとある場所で待っているので、奪われたアイテムを取り戻したい人が居たら来るようにという趣旨の書き込みをした。


(まぁこんなもんかな、)


掲示板に書き込みをした俺はメニューを開きヘル達がログインしているかを確認する。


見たところまだログインしていないようだ。


となればみんながログインするまでまた暇になってしまったな。


ということで、今から俺がするのは先ほど捕まえたガイルにPK された人が何を取られたかを確認するという事だな。


掲示板には様々な機能が付いており、その一つが判明しているレッドプレイヤーの名前を掲示板で検索するとそのプレイヤーの被害に有った人が書き込んだ取られたアイテムを書いている物が表示されるという機能だ。


この機能は奪われたアイテムの 取引交渉するときに、本当にその人が奪われたアイテムかを確認する事ができるという物で、基本的に奪われたアイテムは本人しか分からないので、掲示板に書き込まれているプレイヤーネームと奪われたアイテムの名前で本人確認をする。


本人確認をする理由は、レアアイテムを自分が奪われた物と言って手に入れようとする輩がいるからだ。

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