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No.180~PKK

ダンジョンから出た俺は一旦ヤヨイ達と別れる事になった。


なんでも大事な用事があると言っていたので別行動を取ることになったのだ。


修羅とフェルも一緒に行ったからあっちの世界で何かあったんじゃないかと思っている。


(ん~ダンジョンから出たは良いが皆がログインするまでやることが無くなってしまったな)


皆がログインしたら集合する事になっているからダンジョンや途中で抜けられない様な場所に行くことは出来ないしなぁ。


特にやりたいことも思い付かなかったのでフィールドを巡回することにした。


といってもレッドプレイヤーを探して見つけたら倒すってだけなんだけどな。


オレンジ、レッドプレイヤーは独自の拠点が有って、リスポーンもその拠点に設定されている。


俺は違うが、PKK、つまりPKプレイヤーを狙って倒すプレイヤー達の目的は3つ。


1つはPKプレイヤーを倒す事で自分はレッドプレイヤーにならずに経験値が大量に稼げること。


もう1つはレッドプレイヤーから手に入れたアイテムでのG稼ぎだ。


後は対人戦の経験が得られるって所だな。


1つ目の経験値が得られるというのはモンスターを討伐するよりプレイヤーを倒したときの方が得られる経験値が多いのだ。


だから倒してもデメリットがないレッドプレイヤーを倒せば良いじゃないかとなったらしい。


2つ目は簡単、 レッドプレイヤーに倒されてアイテムを奪われたプレイヤーに取り返したアイテムを渡す代わりに報酬をもらうという物だ。


報酬自体はプレイヤーと相談して決めるのだが、 滅多に手に入らないレアな装備や、思い出のある装備は高い報酬が支払われる事になる。


もちろん手に入れたアイテムの所有権は自分にあるから、レアな装備をそのまま使うこともできるので自分が倒される危険性を顧みてもPKKは色々と効率がいいってわけだ。


最後の対人戦の経験が得られるというのは、現在の人型モンスターの行動パターンはそこまで賢くなく、今後出てくるであろう強い人型モンスターと戦う時のために対人戦の経験が得るというのが主だな。


俺は最近PK被害が多いと報告されている場所に向かう。


目的の場所に着いた俺は索敵を発動させマップを確認する。


索敵はマップ上にモンスターや 自分と敵対する存在を表示すると言うスキルだ。


この説明文をよく見ると分かると思うのだが、索敵では、モンスター以外にも敵対する存在を表示するという事、つまり、プレイヤーと敵対するレッドプレイヤーも索敵に反応するということになる。


レッドプレイヤーは皆、隠密など索敵に反応しないようにするスキルを覚えているのだが索敵をマスターしている場合は隠密もマスターしていなければ索敵に反応する。


基本的にレッドプレイヤーは犯行に気付かれないようにするため隠密スキルのレベルを多めに上げているため索敵に表示されることは少ない。


索敵を使用してマップに表示されるのはこちらから攻撃するまで敵対することのないノンアクティブモンスターが白色。


自分よりはるかにレベルが低いモンスターが青色。


自分と同じぐらいのレベルは緑色、そして自分よりレベルが高い、つまり格上のモンスターは黒色で表示される。


自分よりレベルが高くなる程色が濃くなるという設定になっている。


そして犯罪者プレイヤーであるオレンジ、レッドプレイヤーはそのままオレンジ色と赤色で表示されるため、索敵が隠密の効果を突破したら居場所が1目でわかるようになっている。


早速レッドプレイヤーがいると表示された場所には向かった俺は獲物を虎視眈々と狙うレッドプレイヤーを発見した。


レッドプレイヤーの視線の先には珍しいアイテムを入手したと有名になったプレイヤーが居る。


どうやらそのプレイヤーが手に入れたと言う珍しいアイテムというのがこのレッドプレイヤーの目的らしいな。


俺はレッドプレイヤーを捕縛するために攻撃することで強力な麻痺効果を付与できる短剣を装備した。

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