表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
144/203

No.138~ダンジョン解放前イベント12

ドロップアイテムは…蹄にユニコーンの体毛、レアドロップとしてユニコーンの角か、それで、これがラストアタックの報酬だな。


蹄は装備品の1つで、馬型のテイムモンスターに装備させる事でDFEとAGIを大幅に上昇させるアイテムみたいだ。


ユニコーンの体毛は素材アイテムだ、素材としての性能も良く、装備の素材としても期待できるし、肌触りが良いから服にしても良いかもしれないな。


そしてレアドロップであるユニコーンの角は粉末状にする事で全ての状態異常を直す回復アイテムになる。


エリクサーには劣るが全ての状態異常を回復する事が出来るアイテムを大量に作る事ができる角なので素直にありがたいな。


最後にラストアタックとして手に入ったのが指輪だ。


指輪の名前は乙女の指輪。

女性専用装備なので俺は使えないが、全状態異常の無効化に加えAGIとDFEに補正が掛かるという物で、レイドボスのラストアタック報酬にふさわしい性能だ。


これは後でヤヨイに渡すか。


さて、次は94階層だ、と言いたい所だけど、流石にレイドの連戦は精神的にキツイ、少し休憩を挟む事にする。


(さて、休憩終了!)


20分程ログアウトして現実世界で休憩をした俺は再度コロシアム攻略に挑む事にした。


クラーケンの時みたいにいきなり

空中に転移して、落ちたら詰みなんてステージの可能性も有るからな。


94階層に着くと周りは1面マグマに囲まれた世界だった。


前方には巨大な門があり、それを守る様に立っているのが今回のレイドボスなのだろう。


今回のレイドボスは竜の尾と蛇のたてがみを持つ3つ首の犬として伝えられていて、90階層で戦ったオルトロスの兄でもあるケルベロスだ。


見たところここのケルベロスはただの頭が3つ有る巨大な犬みたいだが、伝承に基づいた能力を持つと考えられる。


と言っても伝承通りの能力だったらケルベロスはそこまで苦労するモンスターでは無いだろう。


ケルベロスのエピソードとして有名なのは3つの頭が冥界の門を交代で監視しているが美しい音楽を聞くと全ての頭が眠ってしまうだとか、ケルベロスは甘いものが好きで蜂蜜と芥子の粉を練って焼いたお菓子を渡せば食べている間に目の前を通る事ができると言った物がある。


はっきり言っても頭が良いようには思えないし、攻撃方法も3つの頭からの噛みつきや爪での攻撃と、基本的に狼型のモンスターと対処方法は同じだろうしな。


気を付ける所と言ったら噛みつき攻撃にはもれなく猛毒がついてくるといった位だろう。


これはヘラクレスが地上にケルベロスを捕らえて連れ出した時にケルベロスが驚いて吠えた時にでた唾液から猛毒植物であるトリカブトが出来たという話が有るので予想出来るって、今更ながらに神話生物って毒系の攻撃が多くないか?


俺はケルベロスと戦う為に門の方に向かっていく。


ケルベロスは俺に気づくとガルルルルと唸って警戒をする。


と言っても倒さないという選択肢は無いので俺は杖を構える。


ケルベロスは一度遠吠えをして俺に向かって走ってくる。


(体が重い…あの遠吠えはデバフの効果が有るのか…って危ねぇ!)


いつの間にかケルベロスの俺の目の前に居て前足を振り上げていた。


俺は急いで回避行動をとり、ギリギリで攻撃を避ける。


そして俺の体制が崩れた所にケルベロスが追撃を仕掛けてくる。


最悪通常攻撃は受けても良いが噛みつき攻撃だけはくらってはいけない、何故なら俺は1700万位のHPを持っているから通常攻撃を何発かくらっても大丈夫だろうが、毒や猛毒、窒息状態といった状態異常はスリップダメージがHPに対する割合ダメージだからだ。


状態異常の回復方法は専用のポーションを飲むかエリクサーやユニコーンの角の粉末等の回復アイテムの他には時間経過しかない。


流石にケルベロスの猛攻を避けながらストレージを弄ってポーションを出すのはでき…そうだな、まぁ良い。


とにかく現状は噛みつき攻撃をくらわない様にしつつ魔法でダメージを与えていく事だな。


魔法攻撃で牽制をしつつ、俺に向かって来ているケルベロスに疑似ブレスを直撃させる事でケルベロスのHPを大量に削る事が出来、ケルベロス戦は終了した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ