No.9~シュウと顔合わせ
はぁ~シュヴァインのせいで余計な時間を過ごしたけど色々貰えたから良しとするか。
シュウに会う前にSクエストを終わらせておきたかったんだけどなぁ、まぁしょうがない、シュウがログインするまで時間を潰して待ってれば良いか…それよりもどうやってこの状況を脱出しようか、今俺の周辺にはシュヴァインとのデュエルを見ていた人達がいっぱい居るどうすればこの人達を避けて行けるのか考えて居ると
「一回生産室に入っておいて、周りの人が居なくなった所で出てくれば良いと思いますよ」
ビク!!いきなり後ろから話しかけられたので反応してしまった。
後ろを振り向くとヤヨイが立っていて、ヤヨイはイタズラが成功したように笑っていた。
「いきなり後ろから声をかけないでよ、心臓に悪いから、って言うか!なんでヤヨイが此処に居るの?」
「あれ?マスター知りませんでした?サポートAIは何時でもマスターの元に転移することが出来るんです。」
「そうなの!知らなかったよ、あとアドバイスありがとう」
「いえいえマスターの為に行動するのが私の役目ですから」
俺はヤヨイのアドバイス通りに生産室を使用してシュウとの待ち合わせの時間まで暇を潰した。
そして、シュウとの待ち合わせ時間になったので待ち合わせ場所に向かう。
「ユウヤさーん」
「ユウヤー」
呼ばれた方を向くと二人の少女…いや一人の少女と少年が俺に向かって手を振っていて、一人はこっちに向かって走って来た。
「ユウヤさん!お久しぶりです!お昼にユウヤさんのデュエルの動画見ましたよ、さすがユウヤさんです、相手が可哀想でしたよ」
「おう、久しぶり、確か1ヶ月ぶり位だったか、それにしてもデュエルの相手には可哀想な事をしたよ、俺もああなるなんて思って無かったからな」
「いえいえ、ユウヤさんをチーターなんて言ったんです、ああなって当然ですよ…流石に目を刀で貫くのはやり過ぎだと思いますけど」
俺が今話しているのは翔、一見美少女にしか見えない男だ。
もう一度言おう男だ。
このゲームではシュウと言う名前でログインしている。
「それで、シュウの種族はなんなんだ?一目見てレア種族っぽいけど」
シュウの背中には天使の羽が生えている
「これですか、これはですね、ユウヤさんがランダムを選んでレア種族を出したって聞いたから私もランダムを選んだんです。
そしたらレア種族の天使が当たったんですユウヤさんとお揃いですね」
シュウがニコッと微笑みながら言う、普通の人が見たら見惚れそうな程可愛い笑顔だ
。
実際近くにいたカップルらしきプレイヤーの男が見ていたが女のプレイヤーに耳を引っ張られながら連れて行っていた。
だがシュウは男だ、一体この子は何人と言う男の希望を打ち砕いたのか、数えきれないだろう。
「はいはいお二人さんそろそろボクもいれてくれないかな」
「ああ、分かってる」
「あれ?まだいたの?さっさとどっか行ってれば良いのに」
「へ~そんな事言って良いんだ~この前シュウが~」
「わーわー何を言おうとしてるんだ!」
「え~それはこの前シュウが」
「おい!ちょっとこっち来て!」
シュウがヘルシャフトの腕を掴んで連れて行った。
やはり二人は仲が良い、何か二人が話している、気にはなるが聞かないほうがいいだろう。
5分位たつと話が終わったのか二人がこっちに歩いてきた。
「ユウヤさん、フレンド登録しましょう」
「おう、分かった」
シュウとフレンド登録して少し世間話をしているとシュウが真剣な顔でこっちを向いて何かを言おうとしたが
「シュウ、もう時間だよ、」
「そうなんだ、分かった、じゃあユウヤさんまた今度パーティー組みましょうね!今さっきのはやっぱまだいいです」
「ああ、分かったまた今度な」
俺はシュウとヘルシャフトが行ったのを見てからSクエストをクリアするためにお婆さんの店に向かった。
キャラ紹介にシュウを追加しました。