No.120~再会
ユウの誕生日パーティーを終えた俺はフィールドに出ていた。
何故かと言うとヤヨイが今日言っていた言葉を思い出したからだ。
ヤヨイは今日良いことが有ると言っていた。
今の時間は11時10分、つまりあと50分以内に何か俺に良いことが起こると言っている訳だ。
それを信じて12時をまわるまではログアウトしないことに決めた俺は気分転換にフィールドにでて来た訳だ。
と言ってもフィールドに出たからといっても特にやることも無い。
そこで俺はレベルを上げる事にした。
いつも通り分身を生成してモンスターを狩りに行かせる。
何も起きる事もなく45分が過ぎて11時55分になった。
俺は分身を全て消してステータスを確認する。
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名前 ユウヤ
性別 男
LV438(↑15)
種族 人間
職業 大賢者
HP3084250(↑60000)
MP4157100(↑24000)
STR36965(↑720)(+765+758『+60』)(×2)
DFE36962(↑720)(+99650)
AGI36962(↑720)(+200)
INT147088(↑2880)
Mnd147876(↑2880)(+95150)
Dex147889(↑2880)(×2)
LUK96
ステータスポイント42544(↑135)
E緋緋色金の刀☆(焔)
Eオリハルコンの刀☆(雷)
Eコートオブベルゼビュート
Eオリハルコンの鎧 ☆
E戦神,技神の籠手
Eオリハルコンの腿当て☆
Eオリハルコンの靴☆
E封印のロザリオ
スキル
・二刀流
・魔力支配
・指揮官
・武芸百般LV66(1↑)
・
・
・
・
マスタースキル
・魔法操作
・魔力掌握
・全属性魔法
・時空魔法
・手加減
・策敵
・生産者
・合成師
・付与師
・身体強化(極)
・発掘
・採取
・虚無魔法
・自己再生
・魔力生成
・思考加速
・皇帝の威光
・皇帝のカリスマ
・分身
・異空間生成
スキルポイント38862(↑135)
【アナザースキル】
・最適化
・完全記憶
称号
・【Sクエスト第一発見者】
・【ジャイアントキリング】
・【超ジャイアントキリング】
・【絶望に挑みし者】
・【規格外】
・【β突破者】
・【極めし者(戦闘)】
・【ユニークスキル所持者】
・【ゴブリン殺戮者】
・【一騎当千】
・【精密射撃】
・【百発百中】
・【発掘王】
・【採取者】
・【魔法創造者】
・【■■■■に認められし者】
・【第一回イベント討伐貢献度1位】
・【第一回イベント防衛貢献度1位】
・【正義の使者】
・【魔神】
・【技神】
・【覇者】
・【初進化】
・【初転生】
所持金
5,123,484,000G
_________________
(さて、ログアウトするか)
そう思ってメニューを開こうとした時、いきなり後ろから衝撃が伝わる。
俺はぶつかってきた相手を警戒しながら見る。
見たところ犬の獣人らしい、白銀の耳にフサフサの尻尾が付いており見ているとフェルの事を思い出す。
(いやいや、フェルはフェンリルだし、擬人化なんてスキルも無かった。)
一瞬浮かんだ考えを消し、目の前の獣人の動向を確認する。
(マーカーが見えないって事はNPCか?だがそれにしても無手でフィールドに出てくるNPCなんて居るのか?でもクエストNPCな訳でもないし)
警戒は解かずに考えていると目の前の獣人から衝撃の一言が飛び出す。
「主…久しぶり」
「へ?主?俺が?」
そう言うと目の前の獣人はコクリと頷く。
となると目の前の獣人はフェルという事になる。
フェルに許可を取ってステータスを確認すると種族がフェンリルから神獣フェンリルになっており、スキルも全体的に上昇、そして擬人化のスキルがあった。
その後、何故修行するにしても俺に一言も無かったのか、何故呼び出しても来なかったかを聞くとフェルはシュンとした様子で
「主を驚かせようとして…心配掛けてごめんなさい」
と言ってきた。
俺はもう気にしてない事を伝える。
「それで、何で修行なんてしようと思ったんだ?」
「それは…主の従者、皆主と話すことが出来る。
でも私は主と話せなかった。
だから私は修行して主とお話が出来るようになった」
そう話すフェルの様子は褒めて褒めて~と言っている様で、頭を撫でてやると尻尾をブンブン!と振り嬉しさを表現する。
「まぁフェルがちゃんと戻ってきてくれて良かった」
この後、フェルと2人でモンスターを狩り、ログアウトした。