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No.117~サプライズ3

修羅の所に着いた俺たちは修羅の案内の元、施設をみて回る事にした。


(インベントリに追加されるからもしかしたら、って思ってたけど、すげぇな)


修羅の説明によると育てているブタや牛等の動物を肉にした時の半分をインベントリに、もう半分を燻製にしたりするらしい。


牛の乳は牛乳にしたりチーズに加工したりしてるらしい。


そして修羅はユウ達にここで作ったミルクで作ったアイスクリームを渡す。


ユウたちは美味しい、とアイスクリームを食べている。


(フェル、元気にやってるかな)


このアイスクリームはフェルの協力によって作ることができているらしい。


フェル、フェンリルであり、俺のテイムモンスターなんだけど、俺がログアウトしている時に修行をすると言ってどこかに行ってしまったらしい。


フェルは喋る事が出来ないから本当にそう言っていたかは分からないが、リンクが繋がっている修羅たちが言っていたので本当なのだろう。


こうやってアイスクリームを作るのに協力しているという事はヤヨイ達はフェルに会っているのだろうが俺は修行に出てから5ヶ月経つが会えていない。


メニューを見る限り死んではいないし、レベルも上がっていっている。


現在のフェルのレベルは612だ。


シュウが現在レベル574という事を考えると常にモンスターと戦っているのでは無いか?と心配しているのだが、修羅達に聞くと無理はしていないらしい。


しかもフェルは俺がモンスターを倒した時の経験値を受け取っていないので、612レベルになったのは全て自分の力でなっている。


レベルが600台という事は現在の最高難易度のマップでモンスターと戦っている筈なのだが、俺の知っている最高難易度のマップを探しても見つからない。


メニュー呼び出しても拒否されるので会いたいのだが会えないという状況に陥っている。


修羅と別れた俺はフェニに会ってから出る事にした。


マップでフェニの位置を探し、そこに向かう。


フェニに会い、少し話しをしたところでユウとレンがフェニと戦う事になった。


ユウとレンはテイムモンスターであるヒールスライムとしっぽの数が3に増えたフォックスを召喚する。


2人のテイムモンスターであるスライムとフォックスは進化していて、ヒールスライムは体が白くなり、回復に特化したスライムとなっていて、パーティーメンバーのHPが減ってきたら回復するというのを絶妙なタイミングで繰り出す。


フォックスは姿は変わらないが全体的にステータスが上がっているらしく、狐火や幻術によって陽炎を作り出したりしてモンスターを騙す。


ヒールスライムの名前はスラリンという某有名RPGに出てきていたスライムの名前をそのまま採用していた。


フォックスの名前はトーカ、名前の由来は稲荷神に仕える狐のことを、昔の言い方で御先(オサキ) 稲荷(トウカ)と言う所から取ったらしい。


フェニが上空から炎を落とし、それをユウが銃で撃ち落とし、フェニに攻撃をする。


それを避けたフェニを襲うのがレンの魔法だ。


レンは基本的に魔法を使わないのでMPが0になっても問題ない。


なのでフェニに全魔力を込めた水属性の上位属性である氷魔法を放つ。


フェニの左の翼が凍りつき、飛行が出来なくなったフェニは落ちていく…がフェニは魔力を左の翼に集め炎の温度を上げていき氷を溶かしていく。


だがこのチャンスを逃すレンたちでもない。


レンはジャンプしてフェニに攻撃をする。


フェニはレンを攻撃するがレンは攻撃に当たるとかき消えた。


トーカの幻術、狐火によってレンの虚像を作りフェニを騙したのだ。


本当のレンは攻撃された場所の少し後ろに居たので攻撃に当たる事もなくフェニに近づいていく。


フェニは魔力を体外に放出し、レンにダメージを与えようとする。


レンのHPは減っていくがスラリンによるHPの回復もあり、直ぐには削りきれない。


レンが渾身の一撃を叩き込む、前にユウがレンに向かって1つの弾丸を撃つ。


ユウの放った弾丸はレンの剣に当たり砕ける。


弾丸に籠められていた風の魔力は剣に纏われ、フェニに威力の増加した攻撃を叩き込む。


(成る程…あんな使い方も有るのか)


レン達の連携は見事だった。


練度の高い連携に、銃弾に込めた魔力を剣に纏うという想像もしていなかった方法で、フェニを倒してしまったのだから。


戦っていた皆にジュースを渡しつつ休憩させる。


レンとユウはトーカとスラリンを含めて反省会をしているみたいだ。


あの時はこうした方が…と言った声が聞こえる。


俺はそんなレン達を見ながらさっき届いたメッセージを確認する。


ヘルから送られたメッセージで内容は準備出来たよ!という物だった

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